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ソロ神官のVRMMO冒険記 ~どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました~  作者: 原初
二章 ランクアップ編

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ギルド【フラグメント】

お待たせしました。更新でございます。

 サファイアと一端別れた俺は、昼食を作るためにトロワヴィレの宿屋からログアウト。

 どうでもいいことだが、街を変えるにつれて、宿屋がどんどん豪華になっていっている気がする。ベッドの柔らかさとか、調度品とか……。トロワヴィレの宿屋は、今までに泊まった宿屋とは異なり、ルームサービスがあった。ログアウトにしか使ったことなかったけど、今度は休憩目的で使ってみてもいいかもしれないな。その代わり、お値段はちょっと高めだった。


 それはそれとして。


 今日の昼食は何にしようか……と、冷蔵庫の中身とにらめっこをする。その中身はかなりガランとしている。明日買い物に行くことは決定事項だな。というか、行かないと飢える。食うもんが無くなって飢える。

 さて、この冷蔵庫の中身から考えると……そういえば、お中元の素麺が残ってたっけ? あれをゆでて、後は適当にサラダでも作ればいいか。うん、時間もそんなにかからないし、何より素麺は消費しないとヤバい。どんどん送られてくるからな。夏終わりにまとめて処分するのは地獄だぞ。毎日毎日素麺素麺……うっ、頭が……。

 脳裏をよぎった嫌な記憶を何とか忘却の彼方へ「そおいっ!」した後、さっそく調理に入る。調理といっても、素麺茹でてサラダ作ってタレを用意するくらいなので、サクッとできてしまった。

 出来上がり、皿に盛りつけたと同時くらいに太陽と蒼がダイニングに姿を見せた。飯の匂いに敏感な奴らめ……。


 三人でズルズルと素麺をすすった後は、ついに【フラグメント】との邂逅の時である。「用意をしとくぜ!」といって先にログインしていった太陽を見送った俺と蒼は、少し休んでからログインすることに。



「【フラグメント】のメンバーか……。まぁ、お前らの仲間なんだし、おかしなヤツがいるとは思わないが……。何だったっけ? 全11人で、内女性がお前を入れて6人。その内の4人が太陽のヤツに惚れていると……。大丈夫なのか、それ」


「……まぁ、もめ事もそれなりに起きてはいる。けど、あのアホが一言いえば皆おとなしくなる。わたしたちは極力無視していればいい。見ないフリ聞かないフリが一番」


「賢明な判断だ。ちなみに、その太陽ハーレムってのはどんな人がいるんだ?」


「……ツンデレ、アホ、高飛車、クソ真面目」


「は?」


「だから。ツンデレ、アホ、高飛車、クソ真面目」


「……そ、そうか。こ、個性的な人ばっかなんだな……」


「よくぞまぁここまで変なのを集めた。これも太陽の人徳のせい」


「人徳というか……人難の相じゃないか? どっちかって言うと」


「そうともいう」


「……ちなみに、男性の方は?」


「アホ、脳筋、変態、クソ真面目」


「……さいですか」



 蒼の話を信じるなら、【フラグメント】はただの変人集団ということになってしまうぞ? ……よくよく考えれば、トップ二人がすでに変人だったな。これは、覚悟を決める必要があるな……。

 


「流にぃ、そろそろ行こう?」


「ああ……。行くか」


「……なんでそんなに緊張してるの?」


「お前の説明を聞いたせいだ」



 きょとん、とした表情を浮かべる蒼に半眼でツッコむ。だが、効果は無し。まさかとは思うが……ツンデレとアホと高飛車とクソ真面目とアホと脳筋と変態とクソ真面目で構成されたギルドがまともなギルドだと思っているのだろうか?

 ……まぁいい。実際にあってみたら普通にいい人だった、みたいなことも在り得るし。てか、頼むからそうであってくれ。

 俺は内心でそう祈りながら、FEOへとログインした。





 集合場所は、トロワヴィレからいけるフィールドだった。岩石地帯のようで、あちらこちらに大きな岩がそびえている。出てくるモンスターはゴーレムらしい。

 そんなフィールドの隅っこの方。岩が群衆して、なんだか秘密基地のようになっている場所に、サファイアに連れられて来た俺の目の前に、それは現れた。



「ふぅん、アンタが新しいメンバー? ま、一応よろしくしといてあげるわ」


「キミがアポロの言っていたリューくんだね! よろしく!」


「貴方がリューですか……。まぁいいですわ。貴方にはこのわたくしの仲間になる名誉をあげますわ。光栄に思いなさい」


「ふむ、聞いていた通りの容姿だ。何はともあれ、これから仲間として頑張っていくんだ。よろしく頼む」


「へっ、なんか弱っちそうなヤツやな。こんなヤツがホンマに役に立つんか?」


「ぐははははッ! ンなことはどーでもよい! 噂通りならかなりの益荒男なのだろう? 強いヤツは大歓迎じゃい!」


「アイツ……。サファイアさんの隣に……。許さない許さない許さない許さない許さない……ッ!!」


「戦力になりそうな方は歓迎しますよ。よろしくお願いします、リューさん」


「おー……って、あれ? もしかしてとは思ってましたけど……マジですか」



 ツンツンした態度で、一応は歓迎してくれている様子の赤髪ツインテールの少女。

 若草色のポニーテールを元気よく揺らす、活発そうな少女。

 絵にかいたようなお嬢様キャラ。金髪縦ロールでドレス姿の少女。

 水色の髪を首の後ろでまとめた、眼鏡をかけた理性的な女性。

 どこぞの戦闘民族みたいな髪型と髪色をした、三白眼で似非関西弁の少年。

 豪快な笑い声をあげる、筋骨隆々で髭でスキンヘッドなオッサン。

 何故か俺のことを睨みつけてくる、銀髪で神経質そうな細身の男。

 豪華ながらに洗練されたデザインの神官服に身を包んだ、深緑の髪色をした柔和な笑みを浮かべる男。

 ピンク色の髪をツーサイドアップにした、顔に見覚えのある少女。



「よく来たな、リュー!」



 そして、その集団より一歩前に出ている、全身を焔色の鎧で包んだ、アポロ(アホ)の姿。



「んっ、リューにぃ」



 いつの間にかアポロの横に移動していたサファイアがそう言って手を差し伸べながら、微笑みを浮かべた。



「ようこそ、【フラグメント】へ」


次は一人一人をもう少し深く紹介します。



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