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ソロ神官のVRMMO冒険記 ~どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました~  作者: 原初
序章 FEO開始編

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紅月の巨狼 将軍道場

もうちょっと、もうちょっとでオオカミさん出てくる……はず!

 FEOを始めた日から、今日で四日目。

 寝コケている太陽と蒼を叩き起こし、朝食を食べ、掃除洗濯を終わらせて一休み。時刻は午前十時半。水回りの掃除に熱が入り、いつもより時間がかかってしまった。

 


「さてと、今日はどうしようか……」



 今からでもFEOにログインするか。それとも午後からにするか……。昼食まで一時間半しかないし、夏休みの宿題をやっておくか。なんか、昨日と同じ感じになったな。

 せっせと宿題を進め、時間になれば昼食を作り、一端ログアウトしてきた二人と一緒にそれを食べる。食事中は太陽や蒼のゲームライフの話を聞いたり、FEOの情報を教えてもらったり。

 あっという間に時刻は午後一時。今日やることはほとんど終わり、あとは夕食を作るくらいだ。

 

 というわけで、さっそくログインしました。場所は相変わらず始まりの町の宿屋である。

 宿屋から出て向かうのは、初心者フィールドの『静かなる草原』か『木漏れ日の森』……ではなく、『乾燥した荒野』である。

 なぜすでにボスを倒しているここに来たのかと言えば、昼食時に太陽から聞いた話に起因する。

 なんでも、俺も倒した荒野のボス、ゴブリンジェネラルことゴブ将軍は低レベルのプレイヤーの育成にもってこいなモンスターなんだとか。

 『耐久力があって、中々倒れてくれないからな。戦闘系のスキルって、固い相手を殴った方が上がりやすいんだよ。15レベになるまで位なら、効率よくレベリングができるぜ』とは太陽談である。

 せっかく教えてもらったので、試してみることにしたのだ。丁度、昨日もらったスキルも試したかったし。


 荒野を進み、たまに現れるブラックウルフやゴブリンを蹴り砕きながら、そう言えば中途半端にしていたステ振りをする。メニューを開き、近づいてきた黒狼の顔面を踏みつぶし、ステータス画面を呼び出した。

 残りのSPステータスポイントは5。さてはて、どうしようかなっと。


 寄ってくるモンスターを撃退しながら考えること五分ほど。ステータスはこんな感じになった。





================================

 PN:リュー

 RACE:人族

 JOB:神官

 SJOB:闘士

 Lv12(2UP)

 HP 360(20UP)/360(20UP)

 MP 710(70UP)/710(70UP)

 STR 55

 DEF 25

 INT 15

 MIND 60(5UP)

 AGI 15(5UP)

 DEX 10

 LUK 20

 SP 0

 SKILL:《治癒魔法Lv19(11UP)》《付与魔法Lv17(7UP)》《メイス使いLv22(6UP)》《格闘Lv16(11UP)》《強力Lv16(9UP)》《強心Lv12(8UP)》《強身Lv11(6UP)》《強速Lv2(new)》《強生Lv1(new)》《強魔Lv1(new)》《信仰の剣Lv1(new)》《信仰の盾Lv1(new)》

 TITLE:


 装備

 武器右:初心者メイス

 武器左:鉄のメイス STR+5

 頭:なし

 上半身:新米神官服(上)

 下半身:新米神官服(下)

 腕:なし

 足:ただの革靴

 アクセサリー:なし

================================




 《信仰の剣》、そして《信仰の盾》。この二つがシルさんから報酬として受け取ったスキルである。その効果は、まさに俺のプレイスタイルのためにあるかのようなものだった。

 その効果は、《信仰の剣》が『発動中、自分のMINDの値の何割かをSTRに加算する』。《信仰の盾》は『発動中、自分のMINDの値の何割かをDEFに加算する』というもの。シルさんがゲテモノ専用と言ったのもうなずける。神官は基本的に魔法を攻撃に使うし、パーティーの後衛で物理攻撃を受ける機会も少ないからね。

 

 スキルレベルの低い今は一割にも満たないほどしか加算されないが、これからスキルレベルをあげていけば、間違いなく俺にとって強力な武器に、それこそ、『剣』と『盾』になってくれるだろう。シルさんの依頼を頑張った甲斐があったというものだ。


 この二つのスキルはMINDの数値が高ければ高いほど効果を発揮する。なので、SPはMINDに振り分けることに。これからはMINDの優先順位を少し上げ、STR、DEF、AGIをバランスよく上げていこう。


 ゴブリンジェネラル戦でいろいろと無茶をしたおかげか、スキルレベルの上がり具合も上々だ。特に、使いまくった《治癒魔法》や《格闘術》の上がり方が著しい。【ヒール】の熟練度とかもう少しでカウントストップしそうだ。

 この二つのスキルは、新しいアーツや魔法を覚えており、《治癒魔法》は【キュア】と【ヒーリング】を。《格闘術》では【バックステップ】を習得していた。順番に、毒、麻痺、盲目、失言、気絶などの肉体的状態異常を解除する魔法。【ヒール】を自分を中心として円形上にまき散らす魔法。一瞬で数メートル後ろに下がるアーツとなっている。【ヒーリング】はともかく、あとの二つは結構使えそうである。

 ……範囲回復魔法とか、ソロの俺には必要ないんだよ。ハッ。

 

 あと、《メイス使い》のアーツも増えてたな。何々……《ヘッドクラッシュ》? 頭に当てるとダメージが増すっていう効果なのか。しかもこれ、任意発動アクティブじゃなくて常時発動パッシブだ。

 これはあれだな。きっと、FEOが俺にもっと頭蓋を砕けとささやいているんだな。


 さてさて、ステータスの確認も終わったことだし、そろそろゴブ将軍の元に行きましょうか。……そう思った瞬間に襲い掛かってきてんじゃねぇよ、ゴブリン! 邪魔!







 叩き込むのは左の蹴り。威力を伝えるというより、吹き飛ばすことを目的とした蹴りは、足裏をゴブ将軍の鎖帷子にめり込ませ、強引に後退させる。隙を作ったのは、効果の切れた《信仰の剣》と《信仰の盾》を再度発動させるため。レベルが低い二つのスキルは、効果時間もそれほど長くない。その代わり、強化魔法と違い発動は一瞬で終わる。


 淡い光でできた剣と盾のエフェクトが俺に吸い込まれていくという演出を終え、(STR)硬さ(DEF)が強化される。このスキルのいいところは、強化魔法の効果が上書きされずに重複することだろう。普通に強化魔法を重ねがけしようとすると、前に掛けた魔法の効果が消えてしまうのだ。


 強化魔法+スキルでより強くなった膂力でゴブ将軍に躍りかかる。接近してのインファイト。防御も回避も考えず、受けたダメージは【ヒール】で回復。防いだり捌いたりできる攻撃もわざと受けるのは、《強身》のスキルを育てるためだ。


 倒すためではなく、自分を鍛えることを目標としたゴブ将軍との戦闘は、これでもう五回目。プレイヤーレベルは14に。スキルレベルの上がり具合もいい感じだ。

 スキルレベルは、各スキルに対応した動きをすることで育っていく。なので、一点集中的にスキルを育てたほうが効率がいいらしい。これも太陽談である。


 なので、今俺はメイスを持っていない。三回目と四回目はメイスでの攻撃のみで倒したから、今回は格闘のみでやっている。

 

 蹴りや拳、時に投げ技なんかも活用しながら戦うこと十分。ゴブ将軍のHPバーが真っ黒になり、その身体がポリゴンとなり砕け散った。

 うんうん。戦闘時間もいい感じに短くなって来てるな。この調子で、五分以内に倒せるようになるまで頑張ろうか。時間はまだまだあることだし。


 これぞ、ゴブリンジェネラルトレーニング……長いから、将軍道場でいいや。さ、修行修行。よろしくだぜゴブ将軍、押忍!


一話ごとに、最低一つずつくらい感想がくる。それはすごくありがたい。

でも最近、感想でホモォ……。な展開を期待するような内容が増えてる気がするんですけど?


そんなにホモが見たいの? 作者BLは好きじゃないんだよな……。ちょっと、昔のトラウマがありまして。

あ、でも百合は大好き。二次美少女同士のイチャイチャとかご褒美以外の何物でもないよね!

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― 新着の感想 ―
[一言] BLも百合もあまり好きじゃないなぁ
[一言] BLはヤメルルォ
[一言] 後書きに同意。BLは理解できないけど百合はいい。
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