表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソロ神官のVRMMO冒険記 ~どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました~  作者: 原初
序章 FEO開始編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/250

けいじばん② ~ヤマトから見た17、18話~

タイトル通りです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



654:ヤマト

ただいま。


655:黒炎

お、帰ったか。


656:ヴァーミリオン

さぁさぁ、さっそく結果を聞かせてもらおうじゃないか。


657:クルミヤ

フラれた? フラれたよね? フラれたんでしょ?


658:マキノ

えーっと……。ああ、始まりの町にナンパしに行ったヤマトさんか。

で、で、どうだったの?


659:オルフェ

結果は分かり切っているが、本人の口から聞くことにこそ意味がある。

さぁ、盛大に傷口に塩を塗り込んでやろうwww


660:サンジョウ

え、何すかこれww

すっげぇ面白そうっすね。


661:ヤマト

好き勝手言いやがって……。

まぁいい、とりあえず一部始終を語ってやろうじゃねぇか


662:ヴァーミリオン

待ってましたー!


663:ジェトル

ふん、まぁ期待せずに聞いてやろう。


664:ヤマト

>>663 じゃあ聞くなやww

えっと、俺は>>571の白髪の姫君を探すべく、始まりの町『アンヴィレ』を訪れた。


665:マキノ

白髪の姫君www


666:マオ

白髪の姫君(笑)


667:ヤマト

>>665 666 笑うなし。


始まりの町をあっちへこっちへ。縦横無尽に駆け回り、彼女を探した。

街中を走ったので、衛兵NPCに怒られたり、他のプレイヤーに不審がられながらも、俺は懸命に彼女の姿を探した。


668:黒炎

迷惑ww


669:サンジョウ

迷惑っすねwww


670:ヤマト

>>668 669 うっさいぞ。


まぁ、その甲斐もあって無事白髪の姫君を、合同生産場の前で発見することができた。

白髪の姫君の名はアッシュ。レベルは7で職業は生産者。

画像で見た限り美少女なのはわかっていたが、実物はまたとんでもない。庇護欲を掻き立てるタイプの美少女ちゃんである。

俺が守ってあげたいです!


671:ヴァーミリオン

知るか。


672:クルミヤ

知るかww


673:ヤマト

俺はすぐさま姫君に声をかけようとした。

しかし、ここで俺は、重大なミスに気づいてしまったんだ。


674:ヴァーミリオン

スルーされた!?Σ(゜Д゜)


675:ヤマト

―――初対面のおにゃのこに、どんな言葉をかければいいんだ。

俺は、その場で頭を抱えた。


676:マキノ

www


677:マオ

www


678:クルミヤ

www


679:黒炎

いや、先に考えとけよwww


680:ヤマト

>>679 うん、俺もそう思った。


だが、時すでに遅し。

途方に暮れた俺は、建物の陰に隠れ、白髪の姫君の姿をこの目に納めながら、かけるべき言葉を考えていた。


681:オルフェ

どう見ても不審者です本当にありがとうございましたwww


682:ヴァーミリオン

普通に通報案件で草。


683:ヤマト

俺も焦っていたんだ。許してくれ。


だが、ここでさらなる問題が発生した。

なんと、姫君の美しさに惹かれたチャラいDQN野郎が姫君をナンパし始めたのだ。

先を越された! と愕然とする俺。


684:マキノ

お。


685:サンジョウ

なんか面白そうな展開になってきたっすね。


686:ジェトル

ほう? なかなか愉快ではないか。

早く続きを話すのだ。


687:ヤマト

やたらと馴れ馴れしく姫君を誘い始めるDQN野郎。

愚かなDQNは、姫君が嫌がっているのに気付きもしない。

自分勝手なことを言いながら、姫君を追いつめていく。


それはそうと、嫌がっている姫君もとっても可愛らしいなと思いました。


688:黒炎

へ、変態だーー!


689:ヴァーミリオン

確かに変態だなオイ。


690:マオ

変態というか……。もはやクズいな。


691:ヤマト

一時の気の迷いだ。許せ。


その光景を見て、俺は激怒した。

かの邪智暴虐なDQNを除かなければならぬと決意した。

俺にDQNを撃退する方法などわからぬ。

それでも、姫君を救い出すために、DQNの元に向かおうとした。


692:クルミヤ

なぜにメロスww


693:オルフェ

邪智暴虐なDQNwww


694:ヤマト

意を決して、「その娘から離れるんだ!」とかっこよく登場しようとしたその瞬間だった。


別の男が、姫君の元に駆け寄り、親し気に声をかけたのは。


695:ジェトル

ほほう。


696:サンジョウ

なんか盛り上がってきたっすね。


697:マオ

さぁさぁ! 続き続き!


698:ヤマト

駆け寄ってきたのは、姫君の同じ髪色をした、姫君と同年代の青少年。

名はリュー。レベルは12で職業は神官。

初期装備を使っているが、レベルは高めなのが特徴だった。

そやつは姫君に何かを語り掛け、DQN野郎から姫君を背にかばった。余裕綽々とした笑みが無性に腹立たしかった。

何より、このリューとかいうやつが表れた時の姫君のうれしそうな表情と言ったら!


先を越されて悔しい。だが、姫君の笑顔を引き出したのはグッジョブ!


699:ヴァーミリオン

業が深いww


700:マキノ

レベル12で初期装備ねぇ……。

もしかしたら、ソロなのかな?


701:黒炎

神官でソロはないだろ。

アイツらはパーティーにいてこそ光るからな。


702:ヤマト

DQN野郎の無茶苦茶な物言いにも冷静に対処していくリュー。どちらが大人かわからなくなるようなやり取りの末、リューは姫君を連れて行こうとした。

あ、連れていくといっても無理矢理じゃないぞ? 最初から姫君とリューは会う約束をしていたらしい。

だがしかし、話が通じない系のDQN野郎がそれで納得するわけもなく。

DQN野郎は、リューを思いっきり殴った。


703:オルフェ

まじか。


704:マキノ

逆ギレだぁ。


705:サンジョウ

酷いっすね。神官の子可哀想に。


706:ジェトル

で? あとはGMコールして終了か?

つまらん幕切れだな。


707:ヤマト

まぁ、普通なら>>706のいう通りになるんだろうけど、ちょっと違う。

殴られたリューを見て、姫君がキレた。

淡々とした口調で放たれる罵倒の数々。深淵を宿した瞳の眼光。

怖かった。普通に怖かった。ちびるかと思った。


でも、あの蔑みの目を向けられてみたいと思う自分がいるのもまた事実だった。


708:黒炎

変態。


709:ヴァーミリオン

変態。


710:マオ

変態。


711:オルフェ

変態。


712:ジェトル

変態。


713:ヤマト

お前らに罵られてもうれしくもなんともないわ。


でだ、そのままDQN野郎の心をメッタメタにしそうだった姫君は、リューによって止められた。

そこからは二人のイチャイチャタイムの始まりだ。忘れ去られたDQN野郎が哀れだったよ。

最終的には、姫君とリューが手をつないでどっかに行ったよ。


714:マキノ

ってことはつまり……。


715:黒炎

お前は最初から最後まで……。


716:ヴァーミリオン

見てただけってことか?


717:ヤマト

………………うん。


718:ジェトル

ヘタレだな。


719:マオ

ああ、ヘタレだ。


720:サンジョウ

ヘタレっすねぇ。


721:オルフェ

喜べ、貴様には『キング・オブ・ヘタレ』の称号をやろう。


722:ヴァーミリオン

ヘッタレ! ヘッタレ! 


723:黒炎

情けねぇ野郎だなぁ……。

ヘタレめ。


724:クルミヤ

と、言うことで、ヤマトくんがどうしようもないヘタレだった、というお話でした~。


725:ヤマト

(´・ω・`)ショボン

感想、評価、ブックマを付けてくださっている方々、本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 良かった、掲示板に書き込むDQNでなくて そしてヤマト君、君にぴったりの称号を贈ろう キングオブヘタレ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ