書籍発売記念短編 奇妙な夢と『ゲンショ』の想い
はい、というわけで、遅れに遅れた書籍発売記念短編です。
正直内容としてはクソなので、読みたくなければ読まなくてもいいですよ。
気が付いたら、なんかよく分からないところに立っていた。
今の俺の状態を説明したら、きっとそうなるだろう。
さっきまで俺は……あれ? 何してたんだっけ? うーん……おかしいな、思い出せんぞ? リューの恰好をしているから、FEOをプレイしていたのは間違いないと思うのだが……。
周りは、見たこともない森にだった。生えてる木が気持ちファンシーな外見をしていること以外は普通の森。そして、その森の奥に続く道の入口に、俺は立っていた。
ここまで露骨に道が用意されていると、罠か何かではないかと勘繰りたくなるな。というか、俺はどうすればいいんだ? 進めばいいのか? それともこのまま待っていればいいのか?
俺がそう頭を悩ませていると、後ろから声が聞こえてきた。
「リュー君、こっちこっち」
「おっ、サファイアか? なぁ、今これってどういう状態…………は?」
聞こえてきたのはサファイアの声。その声がした方に振り返ってみて……絶句した。
確かに、そこに立っていたのはサファイアであった。それは何も問題ない。
では、何が問題なのか?
「さ、サファイア……? お前、その恰好……」
震える声で、サファイアの着ている服を指し示す。そんな俺の様子に「?」と疑問符を浮かべるサファイア。
「わたしの着てる服が、なに?」
「いや、何ってお前…………なんで、そんなカッコしてんの?」
「……?」
俺が何に驚いているのかさっぱり分からないといった様子のサファイア。気付いてないのか……? いや、俺の指摘で服の確認はしてるし、ということは、サファイアは今の自分の恰好を何ら不自然とは思っていないということだ。
サファイアは、いつものローブ姿ではなかった。それどころか、サファイアなら絶対にありえないような恰好をしている。
このまま話を続けていても、らちが明かない。もうまどろっこしくなった俺は、はっきりと言ってやることにした。
「だから、なんでそんな――――ゴテゴテのロリータファッションを着てるのかって聞いてんだよ!?」
「……ん。似合う?」
「……確かに似合ってはいるけど、おかしいだろ」
反応だけはいつも通りなのが、頭が痛い。そして、確かに良く似合っていた。
白と青を基調にしたノースリーブブラウスとミニスカートは、これでもかと言わんばかりのフリル過多。胸元と腰の裏には大きなリボンが付いている。
肘までを覆う長い手袋は白。手首にはめられたブレスレットでは蒼玉が輝いている。髪型はいつもと同じサイドテールだが、その根本にはちっちゃなシルクハットが乗っけられていた。
手にしている杖も、長杖から短杖に変わっており、それもおもちゃ売り場に置いてありそうな、女児向けアニメの魔法少女風になっていた。
『魔導蒼姫』とかいう大層な二つ名を持つサファイアだが、これではただの『魔法少女マジカル☆サファイア』である。わぁ、本人に言ったらスゲェ怒られそう。
普段の生活態度はさておき、容姿は十二分に美少女の部類に入っているサファイア。だが、なぜだかおしゃれとかその辺をあまり好んでいないのだ。だから、私服もスゲーシンプルなのばっかりだし、こんなフリルだらけの服なんてまず着ない。
なので、この状況は夢なのだろう。前後関係が全く分からないのも、サファイアがおかしなことになっているのも、夢だと思えば納得できる。
「……まぁ、何でもいいか。で、サファイアさんや。この状況は一体何なんだ?」
「ん。リュー君は、今から悪しき神に捕まったアポロを助けに行かなくてはいけない」
「最近の夢はクエストが発生するのかー。というか、アポロのやつ何捕まってんの? ピ〇チ姫ポジション?」
「配役に悪意を感じる……。わたしが、リュー君に助けに来てほしかった」
「……まぁ、それはさておき。サファイアは一体どういう配役何だ?」
「むぅ、誤魔化した。……わたしは、リュー君の案内人兼、アポロ救出パーティーの一人目」
「ほーん、よく分からんな」
「ん。わたしもよくわかってない」
「……まぁ、とりあえずは、アポロのやつを助けに行くとするか」
「ん」
というわけで、クエスト『アポロの救出』が、夢の中で開始されたのである。
……ところで、この夢は一体いつになれば覚めるのかね?
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サファイアを連れて森を歩くこと数分。
「おやおや? そこを行くは先輩と副マスじゃないっすか! こんな場所で何してんすか?」
……なんか、でた。
いや、普通に後輩が森の中からひょっこり現れただけなのだが……。こいつも、サファイア同様、恰好がおかしい。
いつもは、派手目のローブを着ているのだが、今は紫色の着物姿。ピンク髪ツーサイドアップに着物? と思うが、これが中々に似合っている。似合っているのだが……やっぱり、森の中というシチュエーションがそれをミスマッチなものにしている。
「んー? なんか先輩に貶された気がするんすけど?」
「気のせいだから安心しろ。一応聞いておくが、お前はなんでここにいるんだ?」
「そりゃ、ギルマス救出パーティーの二人目だからに決まってるじゃないっすか」
「……マオ、このパーティーにはすでにわたしという魔法職がいる。マオは来なくても大丈夫」
「あっはっはー、面白いこと言うっすね、副マス? もちろんついていくに決まってるじゃないっすか」
「……ふふふ」
「あはははは」
「うん、お前ら怖いから。その目の笑ってない笑みを引っ込めろ」
というわけで、後輩が仲間になった。
この森は、一応モンスターも出てくるみたいで、頻度はそれほどではないが、森の中からいきなりあらわれるのは心臓に悪いのでやめて欲しいと思う。
「にしても、森の中で着物ってなんすかこれ。めっちゃ動きにくいんすけど」
「……ロリータドレスも、枝が引っかかりそう」
「俺、いつもの装備のままで良かった」
「「裏切り者」」
さぁ、知りませんねぇ?
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「……なぁ、あれって……」
「……ん、間違いない」
「……けど、何してるんすかねぇ?」
さて、後輩を仲間に加え、道を進むことさらに数分。前方に見覚えのある人影を見つけんだが……。
「おーい、アッシュ? 何やってんだ、そんなところで?」
それは、茂みに隠れて頭だけが見えているアッシュだった。ただし、その時点でおかしなところが一つ。アッシュの見事な白髪の上に、ナニカがくっついていた。
「ふえ!? りゅ、リュー!? そ、それにサファイアとマオも……!」
声をかけると、帰って来たのは何やら慌てたような反応。ふむ、隠れていることと、頭の上のアレ――――うさ耳と何か関係しているのだろうか?
可愛いアッシュにうさ耳。うん、普通に似合っていてグッドです。
「うん、本当にどうしたんだ? かくれんぼ?」
「違います……! って、だ……ダメです! そ、それ以上近づいちゃダメですぅ!!」
「想像以上に強く拒否られた……」
ちょっとグサッと来た。
意地でも茂みから出ようとしないアッシュ。うーん、もしかしてアッシュもサファイアと後輩みたいに変な恰好になっているのだろうか? それが恥ずかしくて出てこれない……とか?
と、思っていると、サファイアと後輩がいそいそとアッシュの隠れている茂みに近づいていく。それを見て、「あっ……」と声を上げてしまった。
だって、二人の浮かべている表情が、とんでもなく邪悪なものだったから。
「アッシュ、隠れてないで出てきて?」
「そ、そんな風に可愛く首を傾げてもダメです! 出ていきませんよぉ!?」
「ふっふっふっー、観念するっすよ、アッシュ♪」
「やっ!? つ、捕まないでください!?」
「あっ、副マス、ソッチ持ってもらえるっすか?」
「ん。了解した」
「サファイアまで!? ちょっ、やめっ……!? き、きゃぁあああああああああああああああっ!?」
あれよあれよの間に茂みから引きずり出されるアッシュ。
そして、全てがあらわになったアッシュの姿をみて……絶句。
「あぅううう……。み、見ないでくださいぃ……」
ぺたんと女の子座りで、自らの体を隠すように抱きしめるアッシュは………どこからどう見ても『バニーガール』。
黒い光沢のある生地で作られたワンピース水着のような衣装は胸元が大きくあいており、谷間がくっきりと見えている。真っ白な脚を覆うのは網タイツ。首にはカラーが巻かれ、紅い蝶ネクタイが揺れていた。
似合ってる。超絶似合ってるけど……これはダメだろ!?
……これ、俺の夢なんだよな? ということは、アッシュのこの格好……そして、サファイアと後輩の恰好も、俺の……いや、これ以上はやめておこう。
「……えっと、アッシュ? とりあえずその……大丈夫?」
「大丈夫なわけないじゃないですか!?」
ですよね。
涙目なアッシュに近づいていくサファイアと後輩。二人は、とてもいい笑顔でアッシュの肩にポンッと手を添えた。
「安心してアッシュ、良く似合ってる」
「うわーお、エロエロっすね、アッシュ♪」
「うわぁあああん! サファイアとマオが虐めるぅ!」
……俺には、視線を逸らしてアッシュの姿を視界にいれないようにするのが精一杯だった。
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泣いてしまったアッシュをなだめ、アポロ救出パーティー(笑)に加え、さらに森を進むこと数分。それは、唐突に姿を見せた。
「……あれか」
「……ん。多分」
「……えー、あれっすかぁ……」
「……えっと、あれ、ですか?」
俺たちの前方、森が開けたところにある禍々しいオーラをまき散らす祭壇のようなもの。あれが、目的地なのは間違いないと思う。と言うのも、
「なぁ、サファイア。あれってアポロだよな」
「ん。間違いなくアポロ」
「そっすね、ギルマスっすね」
「ええ、アポロさんだと思いますが……」
その祭壇の上に、大きな鳥かごのようなものがあった。そして、その中に悪しき神とやらに捕まったアポロがいるのだ。
だが……例にもれず、あいつも恰好がおかしい。
「なぁ、どうしてあいつはパーティードレスなんて着ているんだ?」
「ん。正直気持ち悪い」
アポロがその身に纏うのは、真紅のロングドレス。肩が大きく開き、首元には真珠のネックレスが見える。頭にはティアラまで乗っていた。
……アポロには悪いけど、サファイアに全面同意だな。あれは……無いッ!!
と、俺らが立っていることに気が付いたのか、アポロがこちらに手を振って来た。
「おーい、リュー! たーすーけーてーくーれー!」
……ええ? あれに近づくのぉ……?
三人を見てみても、大体俺と同じような顔をしている。だよね、流石にアレは近づきたくないよね。
「俺、ほんっと普通の恰好で良かった」
「リュー君だけズルい」
「そうっすよ、先輩のうらぎりものー!」
「というか、アポロさんを助けなくてもいいですか……?」
「「「え? ……まぁ、いいんじゃない? あのままで」」」
「薄情者かお前ら!? 助けてくれよぉ~~!」
アポロがあんまりにも必死な声を上げるので、しぶしぶながら俺が助けに行くことに。
「はぁ……。じゃ、今行くぞぉ……?」
「めっちゃ嫌そうだなお前!? 捕まってるんだよ俺! 助けてくれよ!」
「……なんか、ヤダ」
「助けてくださいお願いします!」
「……しょうがねぇな」
ため息を吐きながらアポロの入った鳥かごの置かれた不気味な祭壇に上がると……いつの間にか、鳥籠の上に、人が座っていた。
長めの黒髪。顔は道化の仮面に覆われていて見えない。身に着けているものは何の変哲もないシャツにズボン。正直、特徴らしい特徴が仮面くらいしかない奴だった。
「やぁ、こんにちわだね、リュー。会えてうれしいよ」
「……誰だ、お前」
やけに気さくに話しかけてきた仮面野郎に、警戒心をにじませながら返答する。どこから現れたんだこいつ……?
「ふふっ、『どこから現れたんだ?』とでも言いたげな顔だね、リュー」
「……お前が、アポロをさらった悪しき神、なのか?」
「その通り。僕が悪しき神たる『ゲンショ』だよ。この空間を創り出し、君たちを閉じ込め、君の幼馴染を攫ったのは、間違いなく僕だ」
そういって、仮面野郎はケラケラと笑った。なんか、変な名前のやつだな。『ゲンショ』……どういう意味だ?
……まぁ、いいか。とりあえずこいつを倒せば、アポロも助けられるし、この夢からも出られるだろう。
俺は取り出した紅戦棍を構え、そいつを睨みつける。
「行くぞ、仮面野郎。すぐにそこから引き摺り下ろしてやる!」
手にした紅戦棍を振りかぶり、一足飛びに鳥籠の上の仮面野郎に飛びかかる。その顔面目掛けて思いっきり力を込めて……振り下ろす!!
「ハァアアアアッ!!」
仮面野郎の顔面に紅戦棍のヘッドが吸い込まれるように近づいていく。さぁ、神を名乗る不届きものが、どのくらい強いのかを試させてもらおうじゃねぇか!
「ふふっ―――」
俺の一撃が直撃する瞬間、仮面野郎は笑みをこぼし……。
「――――――――ふべっへらげいッ!?」
あっさりと紅戦棍を顔面にめり込ませ、吹っ飛んだ。ドゴンッ! ひゅ~、ズドン! という感じで、地面に顔面から墜落した。
「……はい?」
「……くっ、痛い痛い。やっぱり生身の人間に毛が生えた程度の身体能力じゃ、こうなって当然か」
あまりにもあっけなく吹っ飛んだ仮面野郎に唖然としていると、よろよろと倒れていた仮面野郎が立ち上がる。かぶっている仮面にひびが入り、今にも割れてしまいそうだった。
というか……弱くねぇか、コイツ? 手ごたえがまるでないんだが……。
「……『弱くねぇか、コイツ?』かな? あはは、だろうね。僕には、戦闘能力はまるでないんだから。リューの攻撃をもう一度喰らったら、この空間の維持もできなくなる」
「せ、戦闘力がない? じゃあお前……一体、何がしたかったんだよ?」
「この空間を作って、そこに君たちを放り込んだのは……君たちに、言っておきたいことがあるからだよ」
そういった仮面野郎は、パチンッと指を鳴らした。次の瞬間、鳥籠が消えアポロが解放され、後ろにいたはずの三人がこの場にいきなり現れた。
「は?」
「むぅ?」
「およ?」
「ふぇ?」
「ようこそ、サファイア、アポロ、アッシュ、マオ」
四人にも親し気な挨拶をした仮面野郎は、妙に楽し気な雰囲気で話を始めた。
「まずは、一番言っておきたいことを言おう。――――ありがとう」
告げられたのは、お礼。どうしてお礼を言われたのか分からずに困惑する俺たちに、仮面野郎はさらに続けていく。
「リュー、アポロ、サファイア、アッシュ、マオ。君たち五人が始まりなんだ。僕が神として……いや、作者として、この『ソロ神官』という作品を創り上げ、今日までこうして継続できた。その始まりは、君たち五人の存在だった」
「……何を、言ってるんだ?」
「分からなくて当然だ。君たちにはどう頑張っても理解できないような話をしてるんだからね。それに、この空間から抜け出せば、僕と出会ったことも、話したことも何もかもを忘れてしまうようになっている。だから、君たちはここでただ、僕の話を聞いてくれるだけでいい」
その時、ピシッという音がその場に鳴り響いた。それは、仮面野郎のひび割れた道化面から発せられたもの。
仮面野郎は、俺たち一人一人に顔を向けながら、穏やかな声を紡ぐ。
「リューがいたから、この物語は始まった。アポロとサファイアがいたから、この物語に色彩が生まれた。アッシュがいたから、この物語に未来が芽生えた。マオがいたから、この物語の枝葉が広がった」
仮面野郎が何を言っているのかは分からない。けれど、その声音に込められた飽和しそうなほどの感情が、彼の真剣さを物語っていた。
「君たち五人から始まった物語は歩みを続け、様々な世界を紡ぎながら、やがて来るであろう『終着点』へと向かっていく。そこに至るまでの道筋を創り出し、君たちの行方を見守るのが僕の役目……」
そこまで言ったとき、仮面野郎の道化面に入った罅が加速的に広がり、ついにそれが……。
パリン……。
砕け散った。
道化面の下から出てきた顔は、本当にどこにでもいそうな、平凡な男の顔。
けれど、そこに浮かんでいたのは…………笑み。
春の日差しのように温かく、初夏に吹く風のように柔らかい。相手は訳分からない奴で、こんな訳も分からない状況に放り込まれているというのに……心の底から安心できるような笑みだった。
「君たちのこれまでの物語と、これからの物語。そのどちらにも関わることのできる幸福に、最大限の感謝を。本当にありがとう」
その言葉を言い切った後、仮面野郎は、深々と頭を下げた。
俺たちは、何も言えなかった。彼が何を言っていたのかは最後まで分からなかった。けれども、その思いだけは痛いくらいに伝わってきていて……それに当てられたように、ただ仮面野郎―――ゲンショを、見つめていた。
「さて、言いたいことも言えたことだし、このくらいにしておくね。変な余興にも突き合せちゃったし……。君たちを元の場所に戻すよ」
頭を上げたゲンショは、そう言ってパチンと指を鳴らした。それと同時に、俺らの足元に魔法陣が浮かび上がり、光を噴出した。
……よく分からなかったが、これでお別れらしい。結局最後まで、何が何だかは分からなかったな。
というか、アポロを助けるまでのくだりは余興だったのか…………ん? ということは、サファイアたちの恰好がおかしかったのも、あの妙にめんどくさかった森を抜けさせられたのも……こいつのせい?
それに気づき、ハッと顔を上げると、丁度こちらを見ていたゲンショと目が合った。
光に視界が遮られる中、最後に彼が浮かべていた表情は…………ひどく、悪戯っぽいものだった。
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「…………ん?」
目が覚めた。
寝ぼけたまま周りを見てみると、どうやらアッシュの工房であるモノクロの室内らしい。俺以外にも、サファイア、アポロ、アッシュ、後輩がいた。全員、思い思いの恰好で眠っている。俺は、ちゃぶ台に突っ伏して寝ていたようだ。集団寝落ちとは珍しいこともあったものである。
気持ちよさそうな寝顔を浮かべる四人を見ていると、自然と頬が緩むのを感じる。ちゃぶ台に肘をつきながらそれを眺めていると、ふと、先程まで見ていた夢が思い返され……あれ? どんな夢だったっけ?
……うん、駄目だ忘れてるな。なんか、途中まですごく愉快で、最後の方が良く分からない夢だったと思うんだが……。まぁ、夢と言うのは、思い出そうと思って思い出せるものじゃないしな。
――――ありがとう。
「……ん? なんか聞こえたか、今?」
そら耳か? と思って耳を澄ませてみるが……。
「……ん。ふり……ふり…」
「ふっへへー、きものっすー……」
「はぅうう……、み、みないで…………」
「なんで……どれすなんでぇ……」
うん、四人の寝言しか聞こえてこない。さっきのは、空耳だったのだろう。
そう結論付けた俺は、四人が目を覚ますまで、彼らの寝顔を鑑賞するのだった。
というわけでどうでしたでしょうか?
まぁ、自分がこの作品のキャラクターをどう思っているのかを、簡単に述べてみたのですが、正直本編にもなんら関係ないですし、どうでもいい感じですよね(笑)
というわけで、ソロ神官書籍発売! 買ってくれた人がいたらありがとう!




