表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソロ神官のVRMMO冒険記 ~どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました~  作者: 原初
四章 初イベントと夏休みの終わり編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

167/250

イベントまでの道のり5

……イベントまでの道のりがなげぇわ。どっかでけいじばんでも入れよかな?

「さ、さて! 気を取り直して、もう一つの目的の方に向かうとするか!」



 喰らってしまった不意打ちを誤魔化すように声を上げる。くそ、サファイアからの生暖かい視線が鬱陶しい。完全に俺の自爆なので何も言えないのが地味に腹立つな。


 ふっふっふ。この苛立ちはもう一つの目的……MP回復系のスキルのスキルブックをドロップするボスモンスターにぶつけさせてもらおうか……! 待ってろよまだ見ぬボスモンスター! 

 ああ? 完全に八つ当たりだよ悪いか!?


 

「……リュー君、なんか荒れてる?」


「誰のせいだよ誰の……!」


「ん。案外こういうことに耐性の無いリュー君のせい?」


「そいつは素敵な責任転嫁だな。間違いなくお前のせいだよ!」



 ああもう! あの夜からいろんな意味で厄介になったな我が幼馴染様は! ちょっと手に負えない感じになってる気がするんだが……。


 とはいえ、これ以上何か言っても藪蛇になる未来しか見えない。俺はドMじゃないし、自殺願望があるわけでもないのだ。


 ここからの戦闘はソロで行うので、アヤメは一時的に帰還させる。バイバイと手を振りながら魔法陣の中に消えていくアヤメを見送った俺たちは、安全地帯セーフティエリアから出て、ボスエリアへ向かって進んでいく。


 途中に現れるアンデッドモンスターどもは、紅戦棍ではなく【ソードオブフェイス】で作り出した剣で戦う。両手に一本ずつ、長さの違う剣を持つ二刀流スタイルだ。



「はっ! やっ! ほいっ! そりゃっ! 【スラッシュ】!」



 右手の長剣での袈裟斬りでスケルトンソルジャーを斬り捨て、左手の短剣でグールの首を掻っ切る。リビングアーマーの攻撃を短剣で受け流し、フルプレートの腹部分を蹴りつけてふっ飛ばす。ふらついたリビングアーマーへのとどめは剣スキルの基本アーツで。


 多種多様なアンデッドに囲まれつつも、一匹一匹を確実に屠っていく。スケルトンは頭か肋骨あたりを砕くと簡単に倒せるし、ゾンビは頭部破壊一択。グールについては弱点が人間とあまり変わらない。リビングアーマーが頑丈でちょっと厄介かな? というくらいである。


 それにしても……なんというか、こいつら脆過ぎないか? 確かに強化魔法かけまくった俺の方がステータスが上だとしても、ここまでサクサク倒せるものなのだろうか? 俺の剣スキルは、駆け出しもいいところだし……。今相手をしている群れを殲滅したら、ちょっとステータスを詳しく調べてみるか。



「つーわけで、さっさとくたばりやがれ屍ども! 【サークルスラッシュ】!」



 ぐっと腰を捻り、ためた力を回転力に変えて一気に解放する。アーツの光を宿した長剣が俺の半径二メートル以内にいたモンスターを刈り取るようにして切り裂いていく。倒せたのはスケルトンが三体とグールが二体。残りはグールが一体とリビングアーマーが二体だ。


 飛びかかってくるグールの顔面に短剣を突き出して後頭部まで貫通させて倒し、リビングアーマーの片方に足刀をぶちかます。

 そこに振り下ろされるリビングアーマー其の二の剣を半身になって避け、畳みかけるようにラッシュ! ガガガガガッ! と、其の二のHPを削り切る。


 さて、最後の一匹! 剣の切っ先をこちらに向け、猛然と突進してくるリビングアーマー。それが突き刺さりそうになった瞬間、体を沈めてそれを回避。リビングアーマーの懐にもぐりこみ、下から飛び上がるようにしてアーツを発動させる。



「【ハイジャンプ】、【ファングエッジ】ッ!」



 【ハイジャンプ】で跳躍力を上げ、刺突系アーツ【ファングエッジ】の威力を上げたのだ。地面を蹴り、飛び出す。逆手に構えた短剣がリビングアーマーのヘルムに突き刺さる。その一撃はHPを根こそぎ消し飛ばした。


 これにて殲滅完了、だ。


 戦闘終了と共に、近くの枯れ木に腰掛けていたサファイアが近寄ってくる。



「リュー君、お疲れ。……やっぱり、一人で戦ってる方が生き生きしてる」


「まぁ、動きやすいのは確かだな」


「……リュー君がパーティープレイできるのはいつになるやら」


「ハハハハハ」



 サファイアのジト目に乾いた笑いを返しつつ、戦闘中に気になったことを確認するためにメニューを開き、ステータスを確認する。うーん、レベルは一つ上がって六十一になってるけど、ステータスを振り分けてないから攻撃力が上がったりはしていないはずだし、称号が増えたわけじゃない。あと変わったところといえば……あっ。



「《信仰の剣》がレベルマしてる……。もしかしてこれか?」



 いつ上がったのかは分からないが、お世話になりっぱなしのスキル《信仰の剣》がレベルマックスになっていた。まぁ、戦闘の際には毎回毎回発動させてたスキルだし、そう考えると上りは遅い方なのかもしれない。

 スキル欄をダブルタップし、《信仰の剣》の詳細情報を呼び出す。……ああ、これだな。間違いない。


 《信仰の剣》レベルマックスで習得したのは、パッシブアーツ【聖剣】。【ソードオブフェイス】で作り出せる剣に聖属性が付与されるらしい。


 なるほど、聖属性か。確かにアンデッドにはよく効きそうな属性だよな。今度のイベントでも活躍してくれそうだ。

 となると、このアーツを生かすためにも、《剣使い》のスキルはランクアップさせておきたいよな……。よし、この後のボス戦も、メイスは使わずにやろう。


 ちなみに、習得した【聖剣】のアーツをサファイアに紹介してみたところ……。



「……やっぱりリュー君は理不尽。何そのピンポイントなアーツ」



 と、呆れられた。


 ……いや、決して狙ってやってるわけじゃないんだぞ?


 

感想、評価、ブックマを付けてくださっている方々、本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 一応・・・一応、神官だから・・・聖属性だから・・・(震え)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ