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ソロ神官のVRMMO冒険記 ~どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました~  作者: 原初
三章 蒼の嫉妬と長い一日編

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冒険者ギルドに行こう

はなしがすすまないシンドローム。

 ヤマトさんに教えてもらった道をてくてくと進んでいく。広場に出て、左側の通りに入って……。うん、ここか。冒険者ギルド。他の建物が大体平屋か二階建てなのに、ここだけ三階建ての建物だった。とても分かりやすい。

 

 さて、話は変わるが、冒険者ギルドとはどのような場所なのか?

 太陽曰く、「クエストを受ける場所」にして「情報交換の場」、そして「ル〇ーダの酒場」らしい。

 冒険者ギルドの目玉はなんといっても多種多様なクエストだ。素材を集めてきたり、特定のモンスターを討伐してきたり、NPCの護衛をしたり。数えきれないほどのクエストが存在しているらしい。中にはチェーンクエストと言って、いくつものクエストが連鎖的に起こるクエストもあるとか。そう言うクエストは独自のストーリーがあったりするらしく、一見の価値ありだとか。

 また、冒険者ギルドには様々なプレイヤーやNPC冒険者が集まる。そこでは、自然と情報交換が行われてるらしい。プレイヤー同士だったら「あのフィールドのどこどこで何々というアイテムが採れる」とか「何々というモンスターには亜種が存在する」などの攻略情報。NPCからは町の中で起こった様々な出来事に関する情報が聞けるとか。NPCの方は、ここで話を聞くことが特定のクエストの発生条件だったりするらしく、決して馬鹿にしてはいけないと言われた。

 最後のは、普段固定パーティーを組んでいないプレイヤーが野良パーティーを組んだり、ギルドが新人の勧誘をしたりするらしい。人が集まりやすいし、クエストを口実に誘いやすかったりするんだろう。……おう、俺には全く関係ない話だな。なんでこの話したし。


 まぁ、俺がパーティーを組めないのはどうでもいい。とりあえず加入だけしに来ただけだしな。クエストは……まぁ、見てみていいのがあればそれを受けてみるってことで。

 

 両開きの扉を開けて中に入る。中は結構広く、奥の方に受付らしき場所があった。二階は情報交換の場である酒場になっている。……VRで飲む酒ってどんな感じなんだろうね? 未成年が飲めるものなのか?

 酒場で騒いで……もとい、情報収集に励んでいるプレイヤーたちから視線を外し、受付に向かう。

 


「お、オイ……あれって……」


「あれ? ……おおう、あいつは……」


「い、一体何をしに……。いや、誰を血祭に上げるために……?」


「そうか……今日はここで悲劇が起きるのか……」



 ……何だろう。すごく釈然としない視線を向けられているような気がする…………血祭ってなんだよ。ヒソヒソ話が聞こえてきた方に目を向けてみると、そこにいたプレイヤーたちはサッと目を逸らした。陰口でも言っていたのだろうか? 直接何もしてこないなら、実質無害だからどうでもいいか。


 うーむ、そうは言ってみたものの。俺ってそんなに目立つようなことしてたっけ? 他のプレイヤーに目撃されることとかはあんまりしてないはずだけどなー。……あれ? 俺のFEO交流関係、狭すぎ? うん、考えないようにしよう……。


 さて、とりあえず加入登録を済ませようと思考を切り替え(現実逃避ともいう)受付にいる女性NPCに話しかける。灰色のショートカットの怜悧な雰囲気の女性だった。



「すみません、加入ってここで出来ますか?」


「はい、出来ますが……。えっと、異邦人の方ですよね?」


「異邦人……。ああ、はい。そうですけど、それが何か?」



 異邦人って、確かプレイヤーのことだよな。久しぶりに聞いたな。異邦人だと何か問題があったりするのか?



「いえ、異邦人の方はほとんどがドゥヴィレかトロワヴィレで冒険者ギルドへの加入を済ませているので……。多分ですが、このギルドで冒険者登録をするのは、貴方が初めてですよ」


「……そ、そうなんですか」



 ああ、うん。そうだよね。ミニゲームみたく思ってたのなんて俺くらい何だろうね。そういえばここって四番目の町だったっけ? ははは、そりゃ皆登録してるって。



「……と、とりあえず、登録をお願いします」


「はい、承りました。それでは……よいしょっと。こちらに手をのせてください」



 そう言って受付カウンターに置かれたのは、水晶のような物質でできた板だった。大きさは学校で使う大学ノートくらい。

 言われた通りに板の上に手をのせる。すると、板をのせた手のひらから何かを吸い取られるような感覚がして、板が光を放った。光は板の中心に集まると、粒子上になって宙を踊り、一枚のカードへと形を変えた。

 出現したカードを受付NPCが手に取り、じっくりと目を通す。



「ふむ、名前はリューさん。種族は人族。職業は……狂戦士ん官? なんですかこれ?」


「気にしないでください」


「レベルは50……って、なんで今までギルドに登録してなかったんですか? このレベルだと普通はCランクくらいにはなってますよ。最低でも。職業と装備を見る限り戦闘職っぽいですし、ギルドへの加入は必須事項だと思うのですが?」



 なんか、遠回しに常識無しと罵られた気がするんだけど? それに、受付NPCさんの視線が心なしか冷たいような……?

 うーん、なんでって言われましても……。



「……あんまり興味が湧かなかったから、とかですかね?」


「は?」


「いえ、何でもないです。いやぁ、不幸なすれ違いか何かですかね? あはははは」



 ヤバいヤバい。今のガチトーンの「は?」だった。今朝の蒼が可愛く思えるくらい怖かったんだけど? 殺気みたいなのが飛んできた気がする。



「……まぁいいです。冒険者ギルドは依頼を受けたり仲間を見つけたりするのに最適な場所です。簡単なアイテムならそこの売店で買うことができますし、武器の手入れなども行っています。まさに冒険者の聖地と言ってもいい場所なのです。分かりますね?」


「あ、ハイ」


「よろしい。では、こちらがあなたの冒険者カードです。最下級のFランクからスタート……と行きたいところなのですが、レベルが50を超えている人物にFランク依頼をさせるのは無駄もいいところなので、Dランクからのスタートとなります」


「え? あ、はい」


「ランクアップには、一定数の依頼達成の後、ランクアップ試験用の依頼を受けてもらいます。なお、依頼は自分と同じランクまたは一つ上のランクまでの依頼を受けることができます。依頼失敗にはペナルティが発生しますので、気を付けてください」


「……了解しました」


「それでは、冒険者の頂点、Sランクを目指して頑張ってください」



 最後の一言だけ、受付NPCさんはほとんど動かさなかった表情を笑顔に変えたのだった。






「……まぁ、冒険者ギルドをなめてるあなたには無理でしょうけど」



 うん、なんかすみません!

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