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ソロ神官のVRMMO冒険記 ~どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました~  作者: 原初
三章 蒼の嫉妬と長い一日編

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不機嫌な蒼

ちょい短め。

 アッシュとアヤメとのコスプレ染みた格好でのお出かけが終わった翌日。ランニングを終え朝食の用意を終えた後、ちょっと困ったことが起きた。

 朝食の用意も終わり、さてあの二人を起こしに行こうかなーと思った矢先、リビングの扉が開き、何と蒼が起きてきたのだ。昨日の夜はだいぶ暑かったから、良く寝れなかったのかと思ったんだけど……。



「おはよう、蒼。今日は早いな、どうかしたのか?」


「………………別に」



 いつもよりトゲトゲしい反応にあれ? と思いつつ蒼を見てみると……。


 ギロリ。


 ヤンキーも裸足で逃げ出すような据わった目で睨まれてしまった。よく見てみると、寝不足なのか目の下には濃い隈ができていた。ぼさぼさに乱れた髪も相まって、ホラー映画に出てきそうな感じになっている。どうしよう、ウチの幼馴染が怖いです。

 

 な、なんか滅茶苦茶不機嫌なんですけど……? 昨日の夜はこんなことなかったよな? 昨日から今日の間に、蒼になにが起こったんだ……?



「あ、蒼……? なんか機嫌悪くないか……?」


「………………別に、そんなことない」



 わーお、これは不機嫌レベル5以上……。迂闊に近づくと……死ぬ!

 まぁ、それは言い過ぎだが、そのくらい危険なんだよなあ、この状態の蒼は。対処方法を間違えた瞬間、とんでもなくめんどくさいことになる。だてに十数年間こいつの幼馴染をやってませんよ。

 さて、蒼が機嫌悪くなる時は、だいたい原因が謎な場合が多い。そして、その原因を無理に探ろうとするのはアウトだ。誰が好き好んで地雷原でタップダンスするか。

 なので、とる手段は簡単、『放置』これ一択である。

 放置と言っても、無視したりするのはNG。泣かれます。普段通りに接してやれば、ちょっとした一悶着があって蒼の機嫌は直る。

 経験からしてこれで大丈夫だとは思うが……。まぁ、とりあえずそれで行ってみよう。


 あからさまに不機嫌な蒼に、何も気が付きませんよ~、という感じで普通に接する。太陽を起こしてくるから先に顔を洗って待っててと伝えると、無言でこくりとうなずいて洗面所に向かった。


 ……ふぅ、さて。なんでこんなことになったんだろうなぁ……。考えても蒼が不機嫌になるようなことをした覚えはないし……俺に関係ないところで何かあったとか? 被害を喰らうのは俺なんだから、勘弁してほしい。いやほんとマジで。

 まあいいや、とりあえず太陽のやつを叩き起こしてきますか。



 布団を蹴っ飛ばして寝こけていた太陽を蹴り起こし、洗面所から戻って来た蒼と三人で朝食をとる。蒼は食事中も始終無言だった。隣に座っている太陽がびくびくしてたのは面白かったけど。

 朝食を食べ終わると、蒼はさっさと自分の部屋に戻ってしまった。いつもはリビングでだらだらしてるのに……。と思いつつも、何も言わずに見送る。

 リビングの扉がちょっと荒々しく閉められ、蒼の姿が見えなくなった後、ダイニングテーブルで固まっていた太陽が、すごい勢いで皿洗い中の俺に詰め寄って来た。ちょ、あぶなッ!? 皿が割れるだろこのアホが!


 ゴンッ!



「……いきなりだったのは謝るが、肘は酷いと思うんだ肘は……。……いてぇ…………」


「皿を落としたら破片で怪我するかもだろ阿呆が。それで、随分とおとなしいけど、どうかしたのか?」


「どうかしたのか? じゃ、ないだろ! 蒼だよ蒼! なんであんな状態になってんの!? 隣にいると怒気が伝わってきてヤバいんだけど! 俺の妹は般若か何かか!?」


「般若て。聞かれたらどうなるか分かんねぇぞ? それに、俺もああなってる原因は知らないし。朝起きてきたと思ったらアレだもんなぁ。目の下の隈からして寝てないみたいだし……。昨日FEOでなんかあった?」


「変わったことはなんにも。普通に狩りしてクエストしてって感じだったぜ」


「うーん、ホントに謎だな……。……一応聞いておくが、蒼がとっといたアイスをお前が食った……みたいなしょーもないオチじゃないよな?」


「さすがにねーよ!」


「まぁそうだよな。そうだったら太陽がこうして無事な訳ないし……。アイスの恨みでボロ雑巾になってるはずだからな」


「怖いこと言わないでくれ!?」


 

 騒ぐ太陽をハイハイとなだめ、皿洗いを再開。しばらくして太陽も自分の部屋に引き上げていった。


 家事を一通り終わらせた俺は、自分の部屋に戻る。その途中で、蒼がいるはずの部屋の扉の前で立ち止まった。

 

 こういうことは何度もあったけど……。今回は、何が原因で、どう解決するのだろうか?


感想、評価、ブックマを付けてくださっている方々、本当にありがとうございます。




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