第二百六十七話 天地騒々しく
【!!!!!!!?????????】
全長百キロメートル超。質量約750000000兆トンの右ストレートを受けてオゾマが揺らぐ。揺らがざるを得ない、この衝撃ではなあ!
こいつパンチングマシンで100恒河沙とか普通に出すし!!!!
【!?!? おまえ……たちは、何をしている!? 何をした!? 何を!? 何を!?】
オゾマが混乱したように体表を激しく変化させながら、あるものに目を止める。
タイラニック・ジオの岩盤腕の内部で、無数に煌めく青と赤の光。
イグナイトとアノイグナイトの軌跡。
【星を……作り変えたというのか。何をしている/意味不明/不可能/理解不能/愚か/愚か/愚か!!!! そんなことをすれば、衝撃で世界が……重力■■/周天環境■■■指数■■/■地軸関数■■総合算■■■生命/滅ぶだけだ!】
「ところがああああ!!!」
僕は叫んで、オゾマの小難しい語彙を噴き散らす。
「そうならないよう、うちのエルフがやってくれたんだよおおおお!!」
実にシンプルな反証。
見つめる。たった今振り抜かれたタイラニック・ジオの腕の付け根に、まるでカットされたケーキの上のクリームのように、大陸が、海が、自然が、何事もなく、こぼれ落ちもせずに平然と載っているのを。
エルフと旧大地神たちの魔法技術の粋を結集して、タイラニック・ジオおよび内部の生命は外界の環境から保護されているのだ。
「元々はおまえの知恵だろう、これは!」
【何だと……まさか】
「重力素子! おまえが大昔、〈ディープミストの森〉にもたらした知恵だ!」
説明しよう! サブナクの兵器が見つけ、マルネリアたちが解析したあの物体は、重力を操る素子を内包していた。
この暴走によって、あの土地の重力は一時的に惑乱。異様な樹下世界成立の原因となった。かつてあの場所は、別の惑星も同然だったのだ。
エルフと悪魔の知恵者たちは、この物体から制御可能なごく一部のみを抽出し、惑星崩壊級の変動の中でも保護対象の重力環境が一切変化しないよう偏移ベクトルの中和を……その、ラグランジュで……ゼロバランスの特異点を……――ああ説明されたけどよくわかんないから、とにかくタイラニック・ジオは安全かつ快適にオゾマをブン殴れるのだ!
「続けていくぞみんな!!」
僕の左拳に世界が呼応する。僕自身も、これが自分の動きなのか、みなの動きなのか、それともタイラニック・ジオの動きなのか、正確に分割できていない。
すべての気持ちは一つになり、世界の核たる白亜王へと流れ込む。その水脈を逆流し、僕らもまた一つとなる。
食らえ!!
「赤道直下サイドフックウウウウウ!!」
経度ゼロ度線上を水平に振り抜く全力の一撃!
【!!!!!!!!】
「子午線のチョッピングライトオオオオオオオオオ!!!!」
西経三十七度にて北緯九十度から南緯九十度まで振り下ろされる渾身の右!
【!!!!!!!!!!!???】
「南海プレート飛び膝蹴りィィイイイイイイイイッ!!!!!!!」
南大洋に広がる世界最大級のプレートを一極集中させた会心の膝!
【!!!!!!!!!!!!!!!!???????】
星から冗談のように生えた手足が、オゾマを滅多打ちにする。
オゾマから表出する神羅万象は歪み、折れ、砕け、噴出し、打撃のだびに拡散していく。衝撃の余波で星界の輝きは乱れ、月は波に揺られるように震え、太陽の光さえも明滅した。
その反動の一つ一つを、僕の体は受け止めていた。
世界を殴り、蹴り飛ばす、未知の感触。
白亜王、そしてタイラニック・ジオと連結された心が、それを如実に伝えてくる。
味わっているか、大地神たち。これが、おまえたちが望んだ戦い。巨大すぎるオゾマに対して、小さすぎる自分の体をぶち当てる最高のやり方だ。
打撃され続ける中、オゾマが声を上げる。
【これは……何だ……これは一体……何だ!? おまえ……たちは……何をしようとしている……!?】
ちい! さほどダメージが通っているようには見えない。手応えに何か障壁的なものを感じる。ヤツの体を取り巻くバリア的なものがあるのか……! だがそれは予測済み!
オゾマの体から、極太の腕が突き出て、タイラニック・ジオの両腕両足と正面から組み合った。
恐らくこの宇宙史初、世界同士の力比べの体勢!
「みんな、負けるなああああああああああッ!!」
【たかが星/石くれ/の……塊が、我/我々……に……かなうと思うか……。打ち砕いて……くれる……】
オゾマの腕が怪しく輝く。
しかし、両者の腕はそこから微動だにしなくなった。
【?】
込められた力と力がぶつかり合い、空間を微震が走るのは感じ取れるが、星界感覚で言えば密着にも等しい距離でつかみ合う両者が後退する距離は、虫の目から見ても存在しない。
互角。完全に互角!
【なぜだ……なぜ我/我々/に匹敵する……? おまえたち……の世界に、これほどの力は存在し……ない……! いや……そもそも……星一つを動かすなどと……】
「いいや、あるさ! イグナイトとアノイグナイトの力を使えば!」
ドワーフの超兵器と悪魔の兵器の技術の結晶がここにある。
地下に仕込まれたイグナイトとアノイグナイトがビッグフレーム――血管と神経を形成し、この世界をタイラニック・ジオとして目覚めさせた。
【たりぬ……。それではまだ、我/我々/に遠く及ばぬ……! それは所詮、世界の一部分にすぎぬ】
「そのとおりだ! まだ秘密はある!!」
動力源となるイグナイトとアノイグナイトは、心の化石。かつての生者たちの名残にすぎない。対して、オゾマの生命力、膂力とは、一個世界のすべてを束ね合わせたものなのだ。こちらも、死者のものだけでは、たりない。だから、
「生命状態での心の動力化! 心の熱動を、猛りを、すべて力に変えた!」
心の化石が動力になるのなら、生きた心のエネルギー転換方法も存在するはず。そのヒントは、生き血をすするオーディナルサーキットの基礎構造に隠されていた。このシステムを応用し、僕たちは新たなエナジーラインの構築に成功した。
これが、この世界に住むあらゆる命を戦わせる方法!
心なくては戦いにならない所以の一つだ。だから僕は天使に心があることを祈り、この結果を見る限りそれは正しかった!
【それでも足りぬ……。まだ、何かがある……。それは何だ……?】
オゾマはなおも納得せずに追及してくる。
僕は口の端を思い切り歪めて笑った。
やはり、わかってくる。オゾマならこれがまだ不等号であることがすぐにわかるだろう。しかし、肝心の要因はわからない。わかるはずがない。
「わからないよな、いくらINT5000億くらいあるおまえでも。これだけはわからないよなあ! なぜなら、これこそが、おまえが僕たちを最後まで理解できなかった最大の理由だからだ!」
【何だと……】
オゾマ内部の混沌と違い、限りある僕たちがヤツに匹敵するための最後の切り札。最後の一押し。
タイラニック・ジオの構想自体は、既存技術でもぎりぎり再現できたのだ。だが、互角の出力は不可能だった。だからこれこそが、技術革新を必要とした、この戦いの要中の要!
僕は絶対の自信をもって言い放つ!
「オゾマ! おまえからは、僕たちがさぞ愚かで見苦しかっただろう! 今、僕らは心を一つにして戦っているつもりだ。けれどおまえから見ればみんなバラバラ。力の使い方もまったく支離滅裂。何一つ正しいことはないように見えてるんだろう」
【然り。おまえ……たちは、散逸……している。すべての力を、知性を……】
オゾマが僕たちを愚かしく思う最大の理由。
以前にも話した通り、僕たちは力や知恵をオゾマのように完璧に合わせることができない。たくさんの無駄を生じている。
「確かに僕たちは、互いの意志をぶつけ合って、力を分散させている。相手とだけじゃない。自分の内部でも……葛藤やら悩みやらで色んな感情をぶつけ合ってる。対しておまえは、自分の中の混沌を完璧に制御している。世界中のすべての要素を混在させながら、その制御は清流のように歪みも淀みもない。しかし、だからこそわからないんだよ。ぶつかり合うこと――衝突の本当の意味が!」
【衝突だと……? それは無為/無意味/有害/なものだ】
「どうかな!? 真っ直ぐ目的に向かって突き進む力は、おまえの方が圧倒的に優れてるだろうさ! だが僕たちは、人は、心は、ぶつかって弾かれた拍子に、思いもよらぬ何かと出会う! そしてそれがより大きな何かを生んで、返ってくる! これはおまえの世界には存在しない力だ。衝突は悪じゃない。無駄でもない。エネルギーだ! コレだとかコレジャナイとか喚き合うのは、エネルギーを、巡り会いを、新たなものを生み出すんだ!!」
【有り得ぬ……。熱量は常に一定/因果完了■指数/確定■■/一定未来■■数/だ。衝突し、摩擦によって削られたエネルギーは……空間に小さく……散逸/損失/LOSS/摩耗/無意味/溶解/していくにすぎぬ。より大きくなって返ってくることなど……ない。力/知能/資源/エネルギー/■■/■■/は整然と管理されてこそ……正しい結果を……生み出す……!】
「おまえの世界ではそうだろう!」
僕は腕を振り払い叫ぶ。
「混沌を完璧に秩序化したおまえの内ではな! だが僕らは、混沌から分かれて、一つの秩序――命として成り立って、それら全部がひしめき合って存在している。雑多として、天地に騒々しく! その喧騒の中ですべてが成り立っている! おまえの知る秩序じゃない。『調和』ってヤツだッ! やはりおまえは単体なんだよオゾマ! 個として完全に成立できる状態で目覚めたから、このひしめく世界が理解できない! そこでは、衝突するエネルギーこそが、真っ直ぐなエネルギーを上回るんだ! だからこそ、僕らの世界はおまえに届く!」
【……!】
「そのための“アバランチシステム”だオゾマッ!! 僕らの最大の切り札! イグナイトは正の感情を、アノイグナイトは負の感情を、そしてこの最後のシステムが、今、決戦の瞬間においても世界中で、あらゆる命の中で起こっている衝突と摩擦のエネルギーを吸い上げ、獲得する! おまえが愚かと切り捨てたものが、おまえに牙を立てるんだッッ!!」
【おまえ……たちに……! 愚かなおまえ……たちに、こんなことが……! 我/我々/がいくら知恵を授けようと……一向に愚かしかった、おまえ……たち……が! なぜ我/我々/は見つけられなかった? なぜ予見できなかった?】
オゾマは驚愕を見せた。この暴力的に強大な知性を持つ物体が、はっきりと驚倒したんだ。
「なぜ理解できなかったか教えてやる。オゾマ! おまえには欠けていたものがある!」
【それは何だ!?】
「愛だッッ!」
僕はのどを震わせる。
【愛だと……!?】
「おまえは僕たちの世界を最初から侮っていた! 愚かしい存在だと、嘲る目で見下ろし続けた! そんな目で見つめて、本当のことがわかると思うか!?」
【おまえ……たちは、確実に愚かだった。我/我々/に比べ微弱で矮小な存在だった。その評価……に、間違いは……ない……】
「その侮りが、本当に大事なことを見落とさせたんだよオゾマ! 愛があるからより注意深く相手を見ようとする、愛があるからより深く相手を理解しようとする、愛があるからより良いものになってほしいと思う! おまえは、気に入らないから手を加え、思ったようにいかないからと罵って捨てた! ああ、なくなって清々した――そんな“遊び”をしていただけだッ! 最初からこの世界を見てなんかいなかったんだ!」
【おまえ……たち……。おまえ……た……おまえ/おまえ/個体/目の前の物体/一人/も……意にそぐわないものを……作り変えてきただろう……!】
「ああ、きたさ! コレジャナイものを、コレなものに変えてきた! 上手くいかなくとも全力で、最後まで粘りに粘ってやり遂げてきた! 途中で投げ捨てたりなんかしなかった! できるわけねえだろ、諦めることなんて! 愛しているんだから! この世界を! この世界のみんなを!」
【この不出来な世界を……なぜ愛せる……欠点だらけの……不出来な自分たちを……!!】
僕は腹の底から笑った。
「何もわかってないようだなオゾマァ!! やはりおまえは、何もわかってない!!!」
【何……!?】
僕は渾身の心を込めて、指を叩き向けた。
「リーンフィリア様は、ヘッポコだからこそ可愛いッッッッッッッ!!!」
【!?】
「整地厨みたいな変な性癖持ってるから親しみやすいし、柱の傷を数えて過ごすのが好きなくらい内向的だから保護したくなる!! 何もかも完璧な女神様だったらこうはいかない!」
【!!??】
「パスティスはついつい自分を過小評価するから褒めてあげたくなる! 時折暴走するのも実にグラッチェで愛おしい!!」
【!!!???】
「マルネリアは無駄にエロスと火種を撒くからいい! KENZENになりがちな僕らにいつでも華を添えてくれる! アルルカはポンコツボンバーマンだからいい! 一緒に成長を実感できるし、成功の喜びを誰よりも共有できるッ!!」
【何だ……! 何だそれは……! おまえ/個体/実体/唯一/代替不可/は何を言っている……!?】
「愛だよオゾマ! おまえには欠点にしか見えないものが、僕には愛おしいんだ! おまえにはわかるまい! 僕たちを見て不快にしかなれないおまえには、僕のこの気持ちが! どうだ、うらやましいかあ!」
【莫迦な……! 莫迦な莫迦な莫迦な! 理解/感化/同調/不能! やはり消えろ……不愉快だ、消え去るべきだ!】
「やってみろオゾマァ! これは最初からどちらかが消え去る戦いだ!!」
オゾマの混沌とした体表が、何かの規則性を持った動きを見せる。
来るか?“あれ”が来るのか……!?
来いオゾマ!“あれ”で来いっ!
【おのれの不出来/脆弱/■/を……その身に刻みながら……死に絶えるがいい……!】
圧倒的な未知の存在感が広がる。
……!? 観測班からの連絡がないッ!
「メディーナ!? 観測班!?」
返事がない。戸惑いを隠すように。
観測班は何も“察知”できていない!
“あれ”じゃない! 違う攻撃だッ!
【弱き矮小なおまえ……たちは、大気の成分を……酸素の濃度を……かすかに変動させるだけで……死ぬ、と知っていたか……?】
「なに……?」
【おまえが言う……愛も……衝突のエネルギーも……それだけで……たったそれだけで潰える……】
タイラニック・ジオと掴み合う手足を通じて、虹色に変色し続ける粒子が僕らの世界へと流れ込んでいく。
それは対流圏に渦巻くジェット気流の速度をはるかに超える勢いで星の空を覆い尽くした。
「さ、酸素だと!?」
閃く単語は一つ。酸素中毒。
一定環境下で高濃度の酸素を吸引することにより、生物が簡単に死に至る。
僕らの仲間は、その大部分が強固な地下壕に避難しているけど、それでオゾマの攻撃を直に防げるとは思っていない。あくまで、タイラニック・ジオの格闘戦に巻き込まれないための退避だ。
急激な酸素濃度の変化から逃れられない。今、世界では、超高濃度酸素の地獄が起こっている。
僕はそれを棒立ちで見つめ――やがて、羽飾りに通信の声を吹き込んだ。
「――ニーソマスター、気分はどうだ?」
声は――瞬く間に死滅したはずの地上からの声は……。
「こちらアルフレッド。初代、実に素敵な気分だ。風邪で詰まっていた耳と鼻が一気に開通して、最近の悩み事がすべて吹き飛んだような……。何かあったか?」
「いいや、何も。爽快なようでよかった。作戦を続行してくれ」
「了解」
【……何だと?】
オゾマの世界が揺らいだ。
僕は鎧の中からニタリと笑いかける。オゾマは間違いなく必殺を期してこの攻撃を仕掛けた。血の一滴も垂らさない死を蔓延させ、僕に不出来を思い知らせようとした。
それが、通用しなかった。
「オゾマ。酸素がなぜ生物に有害なのか、理科のテストで百点満点中一兆点取れそうなおまえはとっくにご存知だろう。そうだ。酸素は元々猛毒だからだ」
かつて、原生生物は棲息に酸素を必要としなかった。それどころか、彼らにとって酸素は毒ですらあった。
しかしある時、酸素を糧とする生物が現れた。酸素は果てしないポテンシャルを秘めたエネルギー源だった。他の生物は彼らを羨み、彼らと一体化することで、自分たちも酸素という強大なコンテンツを活用できるようになった。その彼らとは。
ミトコンドリアだッ!
生物は白亜王から生まれ落ちたということになっているので、まあ多分、白亜王の皮膚の表面あたりでそんなことがあったんだろう。それより大事なのは!
「酸素が毒になるのは、ミトコンドリアが、ある段階で酸素を無害なまま活用できる限界に達するからだ。ミトコンドリア自体の機能が向上していれば、酸素は有毒化することなく力の源として無限に吸収され続ける!」
【なん……だと……?】
「僕たちは、有史以来不変だったミトコンドリアの性能向上に成功しているんだぜオゾマ! ミトコンドリアがニーソを吸引することでッ! すでに酸素中毒は克服されているんだッ!!」
【ニー……ソ/くつ下/!?】
「さらに、今地上にはニーソ成分を含んだ微粒子――NS粒子が散布してある! これにより、世界はニーソに包まれた状態! ミトコンドリアは常に活性化している! 大気成分の変動など何の意味もない! これが、小さな衝突によって生まれたエネルギーだ。ある男が、ニーソと出会うことで起こした大きな力だ!」
【そうはならんだろう!】
「なってるだろうが!!」
オゾマは僕たちを侮り続けた。
油断とまでは言わないが、微細な変化を見逃し続けた。
ヤツにとっては、エネルギーの秩序的な流動こそ、知性の原点だった。それが改善されない以上、どんな徴候も無意味に思えたのだろう。
しかし違った! 今回だけは!
みなを束ね合わせる力がある。みなの力を一つにする仕掛けがある。
だから、追いつかれた。
俊足のアキレスが、亀の足の速さを計算しているうちに、土砂崩れに巻き込まれて転がってくる亀に追いつかれたんだ。
【それならば、より明確な力で消し去るのみだ。防御も……回避も、できぬ。今度こそ完全に……根源から……打ち砕かれるがいい……】
オゾマの体から無数の口が生まれ、ほぼ真空の熱圏に怪音を放ち始める。その音階を圧迫として感じながら、僕は緊張で熱くなる背中を思わず丸めた。
この感覚。
これだ……今度こそ“あれ”だ!
きたっ……本当にきたぞ、マルネリア……君の読み通り!!
心臓が痛いくらい脈打つ。
ここが瀬戸際。そして正念場!
ここで決められれば、この勝負……僕たちの勝ちだ!!
ヤツの次の攻撃は――“原初破壊魔法”!!
本 気 の バ カ ゲ ー




