女子更衣室での女子の会話
二時間目は私のもっとも嫌う体育
鞄をロッカーから取り出し、
むしむしとした渡り廊下を通って
スタスタと女子更衣室に向かう。
着くと、クラスの女子の数人はもう着替え始めていた。
そのあと、ゾロゾロと残りの女子が到着した
「ねぇ、今日のさ・・・続君さ、
おかしくない?」
「そうそう、一時間目の授業寝てたし~」
「ま、寝顔見れてラッキーだけど」
「寝顔も綺麗だったよね」
女子達が続の話で盛り上がっている
「・・・・・。」
イライラを顔に出さずに黙々と着替える
もうすぐ二時間目が始まる
「ねぇ、静。 続君、何かあったの?」
クラスの皆は興味津々とこちらを見てくる。
クラス・・・いやこの学校に通う全員、私が彼の幼馴染でもあり一緒に暮らしていることも知っている。
髪を撫で下ろし、
「勉強のしすぎで寝不足だと思うよ」
とニコッと作り笑いながら嘘を話す。
すると、女子は
「やっぱそうだよね」
「続君、えらいな~」
と話し始める
「・・・・・。」
彼の寝不足の本当の理由は知っている。
話したくない・・・
だって、胸が押しつぶされる
続が昨日遅くまで、彼女・・・
間宮 優花と話していたなんて、冷静を保ったまま話すことなんて出来る自信がない。
胸がチクッと突き刺す
暗い気持ちのまま体育館に向かった。