ホームルーム
タッタッ
学校の廊下は走ってはいけない
だが、私はそんなこと頭になかった
ガラッ・・・・
ドアを開けるとクラスの皆が一斉にこちらに目を向けた
すでにホームルームは始まっていた
「はーい、今月に入って14回目の遅刻な」
といいながら先生が日誌にチャックをつけた。
「す、すみません・・・」
先生に謝りながら席につく
「静咲、今日も遅刻かよ。
気をつけろよ、一緒にいる俺の評価が下がる」
憎まれ口を叩くのは、私の右隣の席の幼馴染の月宮 続。
外国人みたいな白い肌。サラサラな黒い髪。女の子みたいな長い睫毛。私の学校では女子から王子様扱いされている。
・・・・・そして私も続のことが好き
「だったら起こしてよ・・・。」
ぷく~と頬膨らませる
そう彼と私は同じ、間宮家に仕える月宮家当主の一人息子。なのであの屋敷に一緒に暮らしている。
「そんな時間あるかよ」
「つまりアンタも遅刻しそうだったのね」
「まぁ、遅刻した人よりマシだろ」
「う る さ い」
私も憎まれ口を叩く。
素直になれない私
口喧嘩をしている私達を無視し、先生はホームを続ける
「さて、今日も一日頑張ってください。」
明るくホームルームを終わった。