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崩したくない関係  作者: ∮柊 琴音∮
17/17

夏休み2

「優花は・・・、続の事どう思っているのかな?」


五年生時の優花は、恋愛に関して疎かった。

いや、興味もなかった。


「優花は男に興味ないだろ。

 完璧な兄が近くにいたからな。

 しかも兄の方も優花を溺愛してたし。

 優花にとって続はせいぜい【ただの幼馴染】だろ」


「・・・それ私も同じよ」


「あ・・・」


言葉を詰まらせる裕也

私がつらいのは好きな人に女として見てもらえないことだ。


「静~、ゆうやん~」


息をきらした優花がきた

その顔だと廊下を走ったのだろう


「もしかして走ったのか?

 足、悪いんだから安静にしろよ」


やれやれと言いながら、優花の汗を拭う


「んっ、スパルタオカンの続から逃げただけだもん。

べ、べつに勉強から逃げてきたわけではないもん!」


「はいはい」


裕也=ゆうやんは少し棒読みで返事をする


「・・・・。 ね、出て行ってくれる?

 もうすぐコンクールなの。

 構っているひまないのよ、こっちは。」


裕也にも・・・・続にも甘やかされている優花をみて少しイラッとした

どうしてこんなにも彼女が愛されているのか?

本家の血筋だから?


「・・・ご、ごめん」


ビクッとし謝る優花


「じゃ、早く出て行ってよ。」


「うん・・・」


今にでも泣きそうな顔の優花は部屋を出て行った

裕也はコチラに歩いてきて


「泣きそうだぞ、お前。」


裕也が【お前】という時は機嫌が悪いとき

私はカタカタと肩を振るわせる


「・・・・、別に機嫌が悪いのはお前のせいじゃない

俺は自分に腹がたっているだけだ。

静が機嫌が悪いのは俺の一言だろ?」


「別に。 私は今日は機嫌が悪い日なの。」






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