15/17
私と彼女の差
「たまには学校に来てよ・・・」
「は?」
「うんん、何でもないよ。」
続は優花が好き
これは変えられない事実
それを邪魔しようとする私が大嫌い
自分の部屋に荷物を置くと、ふとピアノに目がいった
「そろそろ・・・大会。」
毎回取られていた1位。
試合放棄されてから、ずっと1位を守ってきた。
「・・・・。」
もし今、優花が試合復帰したらどうなるのだろう?
(・・・確実に負ける)
私は毎日毎日練習しても、彼女は大会前日に少し練習しただけで負ける。
明かな能力の差
埋められない実力
誰からも愛される存在
劣等感を感じる
バーン
ピアノを叩く
「何で・・・何で・・・」




