13/17
彼の優しさ
「ひっく・・・・ひっく・・・」
泣いている私の背中に暖かい手がさすってきた。
私の大好きな人の手
「泣くなよ。」
続は「はぁ」と溜息をつく。
裕也は苦笑。
「アイツが俺達が泣く事を望んでいるか?」
「・・・の、望んでない・・・」
声を枯らしながらも私は答えた。
そうだ。
助けられないなら私は彼女の望みを叶える。
「だろ?」
ニッと笑い続はコチラをみた。
ドキッ
崩れる。
この関係が。
うるさい心臓の音。
鳴り止まないこの音。
「//////」
顔を真っ赤に染める私。
裕也はヤレヤレといった顔。
優花の姉はニヤニヤした顔でこちらを見てくる。
「顔赤いけど大丈夫か?」
「だ、大丈夫に決まってる!」
私は思いっきり続の背中を叩いた。




