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夏生詩集

3びきの猫

作者: 夏生

眠ってる


眠ってる


3びきの猫


トラ、くろ、斑


寄り添い、くっつき

抱き合って、のっかって


街で気持ちのよい場所を

猫たちはよく知っている


斑が

耳をピクリとさせて

はっと目をあけて

こちらを不思議そうに



なんだ、お前?


ふてぶてしく問うたくせに

答えようとすると

そっぽを向いて



つまらんな



斑は目をつむって丸まった

トラの細い足がピクリとはねた

トラと斑の間に挟まったクロ

ぬくぬくと3びきぬくもり



風は優しく

3びきの柔らかい毛を撫でていく



本日、3びきのベストポジション

車のボンネットの上


僕はあきらめて車のキーを

そっとポケットにしまった











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