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25.訪問 ー気に入られー

姉ちゃんと水無瀬さんが本談議に夢中になっている間、オレはずっと横でゲームをしていた。


何が悲しくてこんなことをしなければいけないのか…


しかしもうすぐ昼食だ。そこではさすがにしゃべれるだろう。


そして12時になった。


「傑ー!流花ー! 洸ちゃん、昼ご飯食べないの?」

「「今から行くー!」」


ということで水無瀬さんは姉さんに続いて弁当を持って下に降りていく。


オレ、置いてかれてる…。


「「「いただきます」」」「いただきます…」


「あらー、美味しそうね。」

「そうですか…今日はまあ見目はいいんですけど、手のこんだ物を作ったわけでは…」

「洸ちゃんが作ったの?」

「まあ…」

「すごいわね。もしかして毎朝?」

「そうですよ。」

「え?すごい…」

これには本気で驚いてしまった。

弁当を作ってくるって…一体朝は何時に起きればいいんだ?しかもまだ学生だぞ?

信じられない…。


「えー、洸ちゃんこんど料理教えてよー」

姉ちゃんが口を挟んだ。


「「なっ…」」

今まで料理を。一切しようとしなかった姉ちゃんが水無瀬さんがやっているというだけでやってみたいといい出す?

一体何があったらそうなるんだ?


「え?何で驚かれているの?」

水無瀬さんが聞いてきた。まあ無理もない。


「姉ちゃん、今まで1回も料理をしようとしたことがないんだ。」

「あー」

「ちょっと、傑。余計なことは言わないの。」

「余計なことじゃないから。」

「まあふいに今まで興味持たなかったことに興味を持つことってありますよね。」

「だよね!洸ちゃんこの中で一番私のことを分かっているわぁ。まだ少ししか関わっていないというのに。それに比べて…」

「はいはい、すみませんね。ところで水無瀬さん、面白い本あった?」

少しは会話に入れたが、もしもの際に声かける目的として聞きたかったことを聞かないままにするのも残念なので、聞いてみることにした。


「うん。買おうと思って買ってないものとか流花さん結構持ってたから参考になった。 あ、そうだ、そのことで。」

「どうしたんだ?」

どうせ言われるとはわかってはいても思わず聞いてしまった。


「流花さんが持ってる本、今日で読み終わりそうにないから、いっそ借りれないかなーって思ったんですけど…」

「私はいいよ?」

「お母さんは関係ないけど、流花がいいって言っているんだしいいんじゃない?」

「本当ですか? ありがたいです。あ、流花さんも何か読みたい本ありました? あるなら借りる代わりに置いていきますけど…」

「え!? いいの? 助かる!」

「あ、それなら今日読む必要なくなりましたし、午後は遊びますか?」

「だね。おーい、傑!」


は! ボーっとしてた。


「何?」

「午後ゲームをやろうと思ってるんだけど何かオススメある?」

「オススメか…。ちなみに水無瀬さん、ゲーム経験は?」

「少し。家にはないけど、家族づきあいの家で少ししたりするし、いとこの家でもしたりするってくらい。」

「そっか、興味あるのはある?」

「うーん…音ゲーなら興味はあるけど、それ以外ならオススメがいいかな」

「じゃあ…マイクラとかどう? 結構楽しいよ。」

「じゃあそれでお願い。流花さんもしますよね?」

「もちろん。ここまで来て仲間外れにされたら悲しいもん。」

「良かった。」


「「「「ごちそうさまでした」」」」


「じゃあ俺の部屋行くか。」

「そだね。」



…となって夕方になった。時間たつの早! そして話に脈絡なさすぎる。笑



「じゃ、送ってくる。」

「はーい。洸ちゃんの荷物は来てくれたときより増えてるんだからちゃんと丁寧に持つんだよー!」

「はいはい、行ってきます。」

「お邪魔しました」

「また来てねー。」



「ところで水無瀬さん。ゲームに慣れるの早かったね。」

あのあとマイクロだけでなくマリオもやったのだ。

水無瀬さん普通に強かった。まあオレも慣れている分、まだ強いけど。


「ん? かもね。 けど負けたのも普通に多かったからなぁ。」

「初心者なのに高望みし過ぎじゃないか?」

「あはは。そうかもね。」

彼女はけらけら笑った。


やがて駅に着いた。

「ね、今度音ゲーさせてよ。」

「音ゲー? うん、いいよ。」

「ありがとう。じゃあね。」

「うん、またね。」

彼女は帰っていった。


家に帰ると、母さんが待ち構えていた。オレ、何かしたっけ?

「おかえりなさい。傑。それにしてもいい子だったわねぇ、洸ちゃんって」

「うん。彼女はすごいよ。」

「傑はあの子が好きなの?」

ゴフッ。これが母親の勘というやつか…? 恐ろしい。


「そうだよ。悪かったね。」

「? 何が悪いの? お母さんは息子の見る目の良さに感心してるのだけど…」

なんだ。そういうことか。


「まあ、よかったじゃない。あんなに可愛い子が同じ学年に、しかも同じクラスなんでしょ?」

「そうだね。」

「傑の嫁候補ね。」

ゲフッ。ゲフンゲフン。


「オレはそう思っててもあっちはそう思ってないの。」

「あらそう。」

「じゃあオレ、部屋で勉強するから。」

「頑張ってね。」

あぁー。母親と会話するって結構疲れるもんなんだな。

特に恋愛に関わってくるとよりめんどくさい。

これからは母さんの前では水無瀬さんの話はしないようにしよう。

GWはいかがでしたか?

さて、私ですが実はGW中も短編を書いていて全然休憩ができず…。

しばらく…1週間くらい?更新を止めます。ごめんなさい。

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