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10.大会ー優秀ー

10話です。

2週間ほどがたった。百人一首部の部員1年生一同は、百首をGWのうちに覚えきることができて、最近は試合も頻繁に行っている。

そんなとき、俺達は…百人一首部は、とある情報を手に入れた。この県で百人一首の大会が開かれるらしいというものだ。


学校としての団体戦に、2,3年生にまだまだ実力が及ばない俺達1年生は出ることが出来ない。そうして、腕を試す機会に飢えることにこれからきっとなる。だから、出ることにした。もちろんみんなで、だ。


俺達はまだ段位を持っていないから、E級としてでる。E級は、何も認定がないのだ。

この大会で、ベスト4に入れば、D級に昇段できる。

まあつまり、百人一首部1年生のうち、多くても4人しか商談できないのだ。まあ実際になれそうなのは水無瀬さんくらいだろうな。彼女が一番2,3年生に渡り合えている。


ついでと言うべきか、百人一首部1年で、LINEグループを作ることにした。発案者はもちろん俺だ。そして、もちろん下心あり。

部活の連絡とかで、結構有効的に使えている。


大会という目標があるから、最近の一年はいつもにもまして積極的に練習している。やはり、大会に出ることを決めたのは、正解だったようだ。



そんな感じで頑張りつつ、当日になった。

E級には30人くらいが出場していた。少ないな、と思う。これだったら三連勝すれば昇級することができてしまう。中途半端に田舎だと、きっとこうなるのだろう。


一試合目終了。

全員勝ち上がった。俺は、10枚差で勝てた。次からは厳しくなってくるかもしれない。水無瀬さんは普通に勝っていた。他の人は、まあ余裕の人もいれば、危なげなく勝った人もいた。ちなみに、尾川海人は負けていた。


二試合目終了。

五人負けた。ちょっと弱いな…と思っていた人もいれば、次の試合で勝ったらぶつかる人を、まあまあ強いと思っていたけれど、その人が負けていた。次は難しいかもしれない。できるだけ頑張るけど。他にも同士討ちになった所もあったから、まあこんなものだろうな。


三試合目終了。

ここまあ予想通り負けた。ほかにも二人負けた。生き残ったのは2人。水無瀬さんと、もう一人は百人一首を昔していた崎本さんだ。


四試合目。

水無瀬さんだけ生き残った。

彼女は余裕で勝っているように見えた。彼女の方が先輩たちともたくさんの試合をしているから、というのももしかしたら理由にあるかもしれないと思った。


五試合目。

勝った! 水無瀬さんは優勝だ!


つまり…D級にあがったのは二人、水無瀬さんと崎本さんだけ。

水無瀬さんは優勝。崎本さんは3位。


10人中男子が4人とはいえ両方とも女子なのは男子として悔しい。

けど水無瀬さんが勝ったのはうれしい。複雑だ。


この大会、一応先輩たちも参加していた。D級からC級への昇級が2人。C級からB級への昇級が1人。B級からA級はおらず。

D級からC級に上がった先輩と、D級に上がった我ら1年生人数が同じなのが悲しい。



まあとにかく水無瀬さんはおめでたい。優勝したのだから。だから、なにかお祝いをしたいと思った。

そこで、ふと思い出す。水無瀬さんが遊びに行ったという話をあまり聞かないな、と。もしかしたら行くのが嫌なだけかもしれにけど、たまには気晴らしもいいのではないだろうか?

そういうわけで、休日の遊びに水無瀬さんを誘うことにした。


「水無瀬さん、優勝おめでとう!」

「んー、ありがと。牟田はベスト8止まり? もったいないねぇ。」

「無理だよ。水無瀬さんに優勝戦で当たった人とぶつかったんだから、負けるに決まっているじゃん。」

「そんなふうに端から負けると思っていると、勝てるものでも負けちゃうよ?」

「そうはならない。そう思っていてもどうせ負けていた。」

「そう? じゃあ普段からもっと負けるとは思わないように、力をつけるべきだよ。」

「善処します。で、今度さ、お祝いもかねて一緒に出かけない?」

やっと本題に入れた…


「え?なんでお祝いで牟田と出かけるの?」

「水無瀬さんがあまり出かけたりした、って話を聞かないから。たまにはパーッと出かけてもいいんじゃないかって思って。」

「え~。お金と読書の時間の無駄。」

「お金は俺が持つよ。優勝のお祝いだし。」

「何?プレゼントもくれたり奢ったりしてくれたりするの?」

プレゼントか…まあお祝いだし、少しならいいだろう。


「物は1000円までなら払う。」

「え?」

「千円までなら俺が持つ。」

「つまり、私はタダで一日時間を使うだけで、1000円分手に入るってこと?」

「うん…まあそうなる」

だいぶ意訳された気がするけど。まあ彼女らしい。


「じゃあ連れてかれてあげる。時間と場所は?」

今彼女なんて言った? 連れてかれてあげる?


「え?」

「何驚いてんの? あんたが誘ったんでしょ?」

「いや、そうだけど…」

楽しまれているのがわかる。

けど仕方がないだろう。彼女は今まで誰の誘いに乗っても遊びに出かけたことがないらしいと、着替えてる途中にライバルだと言っていた尾川海人がそう言っていた。

これはもしや脈アリ…とは行かないまででもチャンスはあるかもしれない。いや、ただ物益につられているだけか。


「ま、とりあえず1日とか大丈夫か?」

「日にちによるね〜。」

「じゃ、後でLINEで一日大丈夫な日教えて、できれば行きたい場所も。」

「りょーかい」

…やったぞ! 水無瀬さんを遊びに誘えた!

楽しいです。これからもこのシリーズをよろしくお願いします。

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