表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リスタート  作者: 暦海
9/14

善は急げ?

 ……まあ、そんな不服はさておき、


「……あの、お姉さん。それって、どの地点にも戻れるんですか?」

「ああ、当然だよ。……ああ、それと一つ言い忘れてたけど――過去のどの地点に戻ったとしても、現在こっちに戻ってきた後にその時の記憶が残ることはない。残るのは、薬を飲んでその地点に戻ったことがある、という記憶だけ――言いたいこと、分かるかい?」

「……そう、なんですね……はい、一応は」


 そう尋ねると、ニヤリと笑い答えるお姉さん。さて、今しがたの内容を繰り返すと――過去のどの地点に戻っても、現在に戻った後にその地点で過ごした時の記憶は残っていない。つまりは――私がその地点で何をしたのかは、現在にて新たに反映された結果で判断するしかないということ。さっきの例えだと――本来、私が殺したはずの人が改変後の現在せかいで生きていたなら、その地点に戻った私がその人を殺さなかったという結果ことが判明するわけで……いや、だから誰も殺してないって。



 ともあれ、それはそうと……うん、だったらやはりあの時かな。ソレアが、あの人に出会った時。あの時は私も一緒にいたから知ってるけど、あれは相当に偶然――だから、あの出会いさえ回避させれば、その後も恐らく二人は出会わない。そうなれば、ソレアがあの人を好きになることはない。言うまでもないけど、会ってもない人を好きになれるわけないんだし。


 さて、そうと決まれば善は急げだ。さっと顔を上げ口を開いて――



「……あの、すみませんお姉さ――」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ