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死の恐怖?
そう、何とも愉快な笑みで告げる。……いや、何にも察してなかったけど。今のとこ一つも見当たらないんだけど、薬屋の要素。……まあ、それはともあれ――
「……あの、おばさ――」
「あぁん?」
「……あ、いえ……綺麗なお姉さん。その、特殊というのは、いったい……」
そう、おずおずと尋ねる。……いや、ほんと怖かった。初めてだよ、視線だけで死の恐怖を感じたのは。
ともあれ、私の問いに――あるいは、言い直した呼び方に――何とも愉しそうな笑みを浮かべるお姉さん。そして――
「――ああ、いい質問だね嬢ちゃん。まあ、ちょいと特殊な薬を扱ってるだけのことさ。飲んだ人間が過去に戻るだけの、ちょいと特殊な薬をねえ」