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リスタート  作者: 暦海
6/14

ちょっぴり特殊な薬屋さん?

 ……まあ、それはともあれ……さて、どうしよ。正直、今からでも帰りたい。帰りたいの、だけど……うん、流石にここまで来てそれは……それに……うん、やっぱりちょっと気になるし。



 そういうわけで、恐怖を抑えつつゆっくり建物へ近づく。何やら看板らしきものがあるのを見るに、きっと何かのお店なのだろう。……まあ、全然読めないけど。何語なんだろうね、これ。ともあれ、恐る恐る……本当に恐る恐る、扉を開くと――



「…………あれ?」


 見ると、誰もいない。視界には、仄かに明かりの灯る薄暗い空間――そして、そこには外観に違わぬ禍々しい雰囲気があるだけ……うん、やっぱり帰ろっか――



「――あれ、お客さんかい?」


「…………え?」


 回れ右して引き返そうとした直後、何やらおどろおどろしい声が耳をざわつかせる。恐る恐る振り返ると、そこには――



「……ちょいと嬢ちゃん、そんなすぐに帰ろうとするなんて寂しいじゃないか。ちょっくら見ていきなよ」

「……あ、その……はい」


 そう、何とも不気ぶき……いや、個性的な笑みで告げる長い赤髪の女性。……まあ、そう言われたら見ていくしかないよね。



 そういうわけで、仄かな光を頼りにぐるりと店内を巡っていく。えっと、骸骨……骸骨……骸骨……いや骸骨ばっかじゃん! 何のお店なのここ!


 すると、そんな私の叫び(心の)に答えるようにニヤリと笑う赤髪の女性。そして――



「――ああ、察しの通りだよ嬢ちゃん。ここは薬屋……だけど、ちょっとばかし特殊なねえ」


 



 

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