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避難民

「ええ。では、これから僕達の家へご案内します。」

僕は、自転車を引いて2時間くらい歩いて家まで案内した。

「ここが、僕達の家です。とりあえず、中へどうぞ。」

「ああ。助かる。」

「皆さんには、基本的に、床にレジャーシートを引いて寝てもらいます。ただ、寝る場所は今から行く、3階のニヘルで寝ていただきます。」

「それは、俺達は、ベットで寝れないのか?」

「ええ。大人の方々は基本的に、床にシートを引いていただいて、そこで寝てもらいます。布団はあるので、支給します。ただ、18歳未満の方はベットを使っていただきます。男女で分けるので、名簿を書いてください。紙は、後ほど、お渡しします。」

「そうか。子供だけでも、ありがとう。」

「次は、皆さんの荷物置き場です。皆さんには、男女別で使っていただきます。」

僕は、角にある二ヘルから、5店舗分くらい歩いたところにある2店舗の服屋に着いた。

「左の方の服屋は男性、右の方は女性の荷物置き場や着替え場所に、お願いします。次は、食事処へ案内します。」

僕達は2階に移動した。そして、フードコートに着いた。

「まずは、皆さん。僕の声が聞こえるところの席に座って下さい。

まず、皆さんのご飯は、皆さんで取ってきてください。ただ、取れなかったら少し分けて差し上げます。でも、あまりに分けることが多いようでしたら、分けるのをやめさせていただきます。狩りのための道具は貸し出します。ただ、狩りが終わるたびに返していただきます。また、料理は狩りができない方に手伝ってもらいます。一旦ここまでのことで質問はありますか?ある人は手を上げてください。」

「はい。」

後ろの方の女性が手を挙げた。

「では、そちらの方。」

「は、はい。あの、私達は、避難民じゃないんですか?」

「? そうですけど?」

「じゃ、じゃあなんで、働かないといけないんですか?」

「え、皆さんは避難民ですけど、無償で助けるわけないじゃないですか。客でもなんでもないんですから。」

「あ、そうなんですね。分かりました。ありがとうございました。」

「他に質問は?」

ガタッ

手前の方にいる15歳くらいの目付きの鋭い男の子が勢いよく立った。

「俺は納得してない。なんで、こんな子どもの言うことを聞かなきゃいけないんだ。大人もいると思ったら、この子どもがリーダーっぽいし、俺等は客じゃないって?照真さんの部下なんだろお前。照真さんの指示に従って、俺等をもてなせばいいんだよ。なんで、狩りまでしなきゃいけないんだ!」

「そうだ。そうだ。」

他の避難民も、リーダーっぽい人を除いて口々に言った。 僕は、鎮めるように大きな声を出そうとした。その時、

「にぃに。帰ってきてたんだ。この人たちが避難民?」

そう言いながら、死んだうさぎを2匹、担いで蓮が隣に来た。

「蓮、血抜きした?」

「あ、忘れてた。」

「血抜きしてから持ってきてね。」

「はーい。今やってくるね。」

「終わったら、冷蔵庫に入れといてね。」

「はーい。あ、後で小春お姉ちゃんが道具持ってくるから」

「りょーかい」

僕は、蓮が見えなくなってから大きな声で話した。

「皆さんは、勘違いしています。僕らは、照真さんの部下ではありません!ただの、知り合いです!なので、皆さんのことはしょうがなく引き受けただけです。少しは、わかりましたか!僕達は、自分のことと、狩りぐらいはできます!こちとら、秋初めから子供だけで暮らしてんだよ!お前らみたいに、周りの大人に、頼り切ってねぇんだよ!」

さっきまで騒いでいた避難民はシーンとした。僕は、ハッとした。少し、言い過ぎたかもしれない。

「と、とりあえず。説明の続きをさせていただきます。今日は、お疲れでしょうから僕達からご飯を渡します。ご飯は、朝と夜だけです。遠出するときは、お弁当を作ります。次に就寝時間についてですが、外が真っ暗になったら寝ていただきます。電気があるとはいえ、無駄遣いはしないでください。朝は、日の出とともに起きていただきます。次に風呂は、今日は入っていただきますが、基本的には2週間に一回です。風呂に入る日以外は、濡れタオルで体を拭いていただきます。服は、狩り班は毎日着替えていただきます。それ以外の人は、2日に一回着替えていただきます。パジャマはこちらで何着か用意しているので、着て寝てください。1日の流れについてはこんな感じです。次に、役割分担ですが、そちらで決めてください。紙をお渡しします。それぞれの役割については夕食後に、説明します。では、暫く、ごゆっくりどうぞ。」

僕は、リーダーっぽい人に、役割分担用の紙と、名簿用紙、鉛筆と消しゴムを渡して、蓮たちを二ヘルに集めた。

「蓮には、狩りの班に。小春さんと小夏ちゃんは、家事班に。僕は、販売班につこうと思う。いいかな。」

「いいですよ。」

「いいよ。」

「いいよ~。」

「それじゃあ。今からご飯の準備をしに行こう。」

僕達は、ご飯の用意をした。

「皆さん。今からご飯にしましょう。今日のご飯は、イノシシ鍋です。並んでください。」

全員がご飯を受け取ったあと、

「では、いただきます。今のうちに、こちらの自己紹介をしておきましょう。まず、僕は、そうといいます。それでこっちが、」

「弟のれんです。」

「同居人の小春こはるです。この子が、」

小夏こなつです!」

「「「「よろしくお願いします。」」」」

「こちらこそ。よろしく。」

みんなが、ご飯を食べ終わって班ごとに分かれた。

早くできたのであげます。

基本的には、2ヶ月後以内に更新する予定です。

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