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姉妹

翌日、小夏ちゃんを抱えて彼女が来た。つらそうだ。一応、拠点に、入る前に、消毒をしてもらい、マスクを付けてもらった。

「これからしばらく、よろしくお願いします。」

そう、彼女が言った。

「全然いいよ。ただ、名前を教えてもらってなかったから、教えて。」

「はい。私は小春こはるです。」

僕達は話しながら僕達の寝室へと向かった。

寝室と言っても、3階にあるニヘルの布団エリアだ。もう色んな人が使ってたから、そんなに整理整頓はされてないが。僕達は、一つのベットに小夏ちゃんを寝かせた。蓮には、必要なものを取ってきてもらってる。僕は蓮が、戻って来るまで、小春ちゃんの話を聞いた。

「私達は、両親と一緒に、あのテロの時、公民館へ避難したんです。そこで、2ヶ月位沢山の人と、生活してたんですが、そこにゾンビが入り込んでて、何人かはゾンビになっちゃって、それで、両親と逃げてたんですが、両親は私達を逃がすために、ゾンビに、、、。それで、二人で、定住できる場所を探しながら旅をしていたんです。ただ、前にも言ったように、やっぱり、子供二人だけだと襲われやすいみたいで、よく住む場所を、変えていたんです。」

「今はどこに住んでるの?」

「今はここから30分ぐらい歩いたところです。ところで、爽さんの他の方々は?」

「あぁ。蓮なら、薬をお取りに行ってるよ。」

「いえ、そうではなくて、大人は、、」

「僕達は二人で暮らしてるよ。前は大人もいたんだけど、みんな、避難したり、死んじゃったり。まぁそういうわけで、二人だよ。」

「にぃに。持ってきたよ。」

そう、話してる間に蓮が、持ってきてくれてたようだ。

「はじめまして。」

そう、蓮が恥ずかしそうに僕の後ろに隠れて言った。

「はじめまして。」

小春が優しく返した。

「ぼく、何歳?」

「ほら、蓮、聞かれてるよ。」

「7歳」

「え!小夏よりもお兄さんだね。小夏は6歳だよ。」

「?」

「あそこで寝てる子。」

蓮は寝てる小夏ちゃんに駆け寄り、じーっと顔を覗いた。僕は蓮を眺めながら、小春さんに聞いた。

「小夏ちゃん6歳だったんですね。僕はてっきり、5歳かと。」

「えぇ。まぁ移動しながらだったので栄養があまり取れてなくて。」

「そうなんだね。小春さんは。」

「私は、10歳です。」

「そうなんだ。それにしては落ち着いてるね。」

「まぁ。こんな状況なので。」

蓮が駆け寄ってきてこう言った。

「こなつちゃんなんだか苦しそうだよ。」

あ、忘れてた。

「じゃあやろうか。」

「はい。」

僕達は、小夏ちゃんの下へ向かった。

「蓮、タオルに水を浸けて絞っておいて。小春ちゃんは、そこにあるコップに水を入れて、隣りにある薬を小夏ちゃんに飲ませてあげて。」

「うん!」「はい!」

僕は、二人が用意をしてくれてる間に、2階のキッチンへ向かって、野菜と、干し肉を使って、スープを作った。米はないから仕方がない。できたスープを2つ持って、3階へと上がった。

「消化に良いスープを持って来たよ。小春ちゃんが飲ませてあげて。あと、君も」

「はい。本当に何から何までありがとうございます。」

「大丈夫だよ。まだ10歳なのによく頑張ったね。」

小春ちゃんは小夏ちゃんの方を向きながらポロポロと大粒の涙を流して泣いていた。

「お姉ちゃん、どうしたの?」

「ううん。なんでもないよ。ほら食べよう。」

二人は笑顔で、スープを食べていた。

食べ終わって、夕方になってきた。そろそろ、体をきれいにしなきゃ。僕達は、二人よりも先に拭いて、二人には、その後にしてもらった。事故があるといけないから。

「このウェットシート使って、体を拭いてね。できれば一人一枚でお願い。あと、使い終わったウェットシートは捨てずにこの袋に入れといて。あとそこに寝るためのパジャマおいておいたからそれ着ていいよ。」

「分かった。」

「お姉ちゃん。早く早く。」

「分かったからちょっとまってね。」

二人が拭いてる間に、布団のセッティングと、明日の狩りの準備をした。

二人が、出てきた。

「すっごく似合ってる。」

ピンクのチェック柄のパジャマを着た小春さんがなんだか、大人っぽく見えた。対象に、黄色の花がらのパジャマを着た小夏ちゃんは、元気いっぱいな年相応な子に見えた。

「あ、ありがとう」

小春ちゃんは頬を赤らめてそう言った。

「あ、そうだ。二人の寝る場所は隣のベットにしといたから。あと、僕達は通路を挟んだ隣で寝るからなんかあったら言ってね。」

「はい。」

僕達はそれぞれのベットについて寝た。

翌日

「おはようございます。」

「おはよう。どう?小夏ちゃんんの様子は。」

「夜うなされてる様子はなかったです。熱は今から測ります。」

「分かった。一応、薬を用意しとくね。」

「はい。」

「おはよう。にぃに。」

「おはよう。」

「熱は、無さそうでした。」

「分かった。けど一応、飲んでおいて。」

「はい。」

「小春ちゃんと小夏ちゃんは昨日のスープ残ってるから食べてね。」

「ありがとうございます。」

「小春ちゃんは今日は小夏ちゃんの看病お願いね。」

「はい。」

僕達は日課をしに行った。

早くできたのであげます。

基本的には、2ヶ月後以内に更新する予定です。

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