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設置

 翌日

 僕達は電石の設置に取り掛かった。

 まず僕達は、電石の電圧を確認するために、家電量販店へ向かった。電圧計が確か、あったはずだから。測った結果、照真さんが言っていた値と近い値が表示された。電圧は、382kwみたいだ。これなら、2、3ヶ月は自転車を漕がなくても大丈夫そうだ。僕は、2階に戻り、電石を半分に割った。割れば、電圧は、分離するみたいだ。自転車の発電機に組まれていた、動線を一度、自転車から取り外した。そして、さっき割った、電石の端と端をアルミホイルで、包んで、発電機につなげた。一応、電析の下には、ビニール袋の中にゴム手袋を入れたものを敷いておいた。これで、換気扇も使える。僕達は、そのあと、日課をこなし、ご飯を食べて、体を拭いて、ベットに入って寝た。

 それから、しばらくは、少し遠出をしては、ゾンビを狩ったり、食料に困ってる人と、電石を交換したりした。それで、1年ぐらいは発電機を使わなくても暮らせるようになってきた。そのことが、噂で広がったのか、一緒に暮らせないかと頼んでくる人も増えた。僕達は、

「基本的に、食料が、余ったときしか交換してなかったから大勢を養える余裕はない。」

と断った。ただ、取引は、続けると伝えた。まだ、頼んでくるだけいいのかもしれない。僕達が、子供だからと足元を見てきたり、襲ってくる輩も増えた。ただ、拠点から離れたところで、取引してるし、拠点には被害が出ていない。ある日、小さな子供が二人で来た。フードで顔はよく見えなかったけど、骨格からして、女の子だろう。

「ここは、この石と食料を交換してくれるんだな」

ともう一人より2、3歳上に見える子が聞いてきた。口調は強かったが、子供だけだ。自衛のためだろうから嫌な気分にはならなかった。

「うん。そうだよ。石の大きさにもよるけど食料と交換しているよ。」

「そうか。じゃあ、これとこれだ。」

彼女はそう言いながら、ピンポン玉ぐらいの大きさの電石と、テニスボールくらいの電石を見せてきた。

かなり、大きいものと平均ぐらいの大きさだ。

「これならこれと、これ、あと、これくらいかな。」

僕はそう言いながら竹の葉っぱで包んだうさぎの肉、300gと人参とじゃがいもを出した。すると彼女が

「すまんが、人参を他のものに変えていただけないか。私が人参アレルギーなんだ。」

「そういうことなら、じゃがいもを増やすのはどう?」

「それなら、小さめのを3個くらいでどうだ。」

「わかった。それでいこう。取引成立だ。今後、何かに困ったらこのメモを参考に来てくれ。一応、その表のルートで回ってるから。」

僕はそう言いながら取引のルートを書いた紙を渡した。

「ありがとう。」

そう言って、彼女たちは去っていった。今日の取引の時間も終わって、帰った。蓮には彼女たちのことも含めて話そう。

「ただいま。」

「おかえり。にぃに。今日はどうだった?」

「いい感じだぞ。電石が5つだ。あと少し、話したいことがあるんだ。」

「なぁに?」

「今日、取引した相手で、小さな女の子2人だけで来たんだ。もしかしたらお使いかもしれないけど、荷物の量的に2人で暮らしてるんじゃないかと思って。」

「そっか。」

「それで、もし、蓮が良ければ、ふたりに一緒にここで暮らさないかって聞いてみようと思うんだ。もし断られたら断られたでいいし、蓮さえ良ければ、、、」

「いいよ。にいにがいいなら。ただ、寝るときはにぃにの横がぼくね。」

「わかった。ありがとう。」

そうして、僕は二人と会う目標ももち、それから、しばらく、取引に勤しんだ。彼女たちと取引をしてから2ヶ月ぐらいたった頃、彼女たちが取引に来た。ただ、一人だけのようだった。この前交渉してた子だ。

「久しぶりだね」

僕はそう優しく声をかけた。

「それどころじゃないんだ。電石はたくさんある。だから、薬をくれ。」

彼女は緊迫したような様子で言った。

「薬って?なに?どうしたの?」

僕は焦っている彼女をなだめるように話した。

彼女は、落ち着いてから、事の事情を話してくれた。

「私達は二人で、暮らしてたけど、住処が人間に襲われて、ここまで逃げてきた。ただ、私達を襲った人は追いかけては来なかったみたいで、多分住処の強奪が目的だったと思うんです。それで、ここで、ゾンビから取れる石と食料を交換してくれるって聞いて、来たんだけど、交換してもらったあと、しばらくしのいでたんだけど、妹が、小夏こなつが7日前から熱出しちゃって、で、薬なんてないから、電石、を持っていって交換すれば、薬貰えるかなって。」

話してる間にまた、不安になってしまったようだ。

僕は、拠点が載ってる地図を取り出しながら、

「わかった。じゃあ明日、ここに小夏ちゃんを連れて来て。そこで薬あげるし、治るまで過ごすといいよ。この電石は、宿泊料と薬代ってことで、」

僕は小石くらいの電石がたくさん入った袋を持ってそう言った。

「ありがとう。」

「じゃあまた明日。」

早くできたのであげます。

基本的には、2ヶ月後以内に更新する予定です。

漢字ミスがあったので直しました。

すみません。

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