表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/16

青の宝石

[それは、エネルギーの塊だ。]

[え、エネルギーの塊ってどういうことですか?]

[ウイルスに感染した際に、ウイルスが作り出す、ゾンビたちのエネルギー源だ。ゾンビたちが、食事も取らずにずっと活動できる理由だ。ただ、エネルギーも消費するみたいでね。補給のために人間を襲うらしい。俺達がゾンビで実験して得た結果だ。ゾンビを生け捕りにして、中の宝石を取り除いたら、2日で死んだ。この宝石を利用できないかと考えて、研究した結果、電気の代わりになることがわかったんだ。それと、子どものゾンビや妊婦のゾンビなどの、栄養状態がいいときにゾンビになったやつのほうが大きい宝石を持っている。俺達は、この宝石を、電石でんせきと呼ぶことにしたんだ。爽が見つけた電石はどのくらいの大きさだ?]

[僕の手のひらと同じくらいの大きさです。]

[それなら、400kw分ぐらいはあるんじゃないか?それの使い方を説明しておこう。簡単だ。ブレーカーのところに繋げばいい。できるか?]

[できると思います。無理そうだったら連絡します。]

[わかった。それじゃあ。またいつでも頼っていいからな。]

[はい。ありがとうございました。]

 そうして連絡は終わった。

 僕は、電石を取り出して、布にくるんで、リュックに入れた。少し漕いだら行きのときに泊まった、民家に着いた。行きのときと同じように、警報機をセットし、罠を仕掛けて寝た。少し、肌寒い夜だった。

 翌日

 僕は朝早くに出発した。時間が、惜しかったから、干し肉を咥えながら自転車を漕いでいた。この調子なら今日の夕方には拠点に帰れるだろう。しばらく漕いでいると、近くで戦っている音が聞こえた。この辺はゾンビの数が少なくなってきたと思っていたから驚いた。今戦っている人たちがこっちへ逃げてきたら困るし、死なれてもゾンビはこっちに向かってくるだろう。安全確保のために、僕はその場へ向かった。僕は、残弾数6のベレッタで、3体のゾンビの頭を撃ち抜いた。戦っていた人たちは、びっくりした様子だったけど、助けたと勘違いされて拠点についてこられても困るから僕は、そのまま出発した。後ろから人が、走ってくる。僕は、自転車を止めて追いかけてきた人と話した。追いかけてきた人は女性2、男性3のグループだった。リーダーらしき短髪の、30代ぐらいの男の人が話しかけてきた。

「君が助けてくれたのか?なぜ子ども一人でいる?あの銃はどこで?」

僕は、ぶっきらぼうに答えた。

「質問が多すぎます。一度に聞かれても困ります。」

「す、すまない。じゃあ君が助けてくれたのか?」

「助けたんじゃありません。あなた達が死んだら次は僕でしょう。だったらターゲットにされていないうちにゾンビを殺したほうがいいでしょう。」

「そうか。でもありがとう。お陰で助かった。それで君一人なのか?」

「そうです。」

「大丈夫なのか?家は?」

「大丈夫です。家はあります。」

「じゃあそこに連れて行ってもらえないか?仲間の一人が怪我をしてしまって。」

彼は、仲間の方を見ながらそういった。確かに仲間の女性が足首を捻っているようだ。だが、

「無理です。他の人を匿う余裕はないですし、第一あなた達が、僕達に危害を加えないと証明する事はできますか?」

「いやそれは。だが、本当に、包帯とか、なにか当てるものだけでもいいんだ。」

「でしたらこちらを今!差し上げますので」

そう言いながら僕は、簡易罠セットに入っていた、木の棒を差し出した。

「あ、ああ。ありがとう。あの、名前だけでも教えてくれ。ここで知り合ったのもなにかの縁だ。僕は、たける。そっちの足をけがしてるほうが、愛美あゆみ。で、愛美の右に立っている男が太郎たろう。その隣の女が由利ゆり。で、愛美の左側に立っている男がしゅんだ。君は?」

「はぁ。爽です。もういいでしょう。僕も急いでいるので、」

「あ、ああそうだな。じゃあそろそろ。ありがとうな。」

と言いながら、彼らは去って行った。

僕は急いで、出発した。あいつらのせいで帰りが遅くなりそうだ。蓮のことが心配だから暗くなる前に帰りたかったのに。僕は全力で自転車を漕いだ。しばらく漕いでいると拠点が見えてきた。あと少しでつくだろう。もう暗くなってしまった。3階に明かりがついている。まだ起きてるのか?

3階の明かりが移動している。

僕は自転車を留めて、入口へ向かった。すると中から蓮が抱きついてきた。

「にぃにお帰り!!」

「ただいま。拠点から出てないか?」

「うん!」

「にぃに、避難場所はどうだった?」

と蓮が嬉しそうに迎えてくれた。

僕は体を拭いて、服も着替えて、それから避難所での話をした。

「まぁトランシーバーをもらえて、頼れる人もできたし、また明日、今後のことを話し合おう。今日はもう遅いから寝よう。」

「うん!あ、にぃに!最近さむくなってきたから、毛布かけて寝よう。」

「毛布なんてあったっけ?」

「ぼくが見つけたの。」

「お手柄だね」

「うん!」

僕達は、毛布にくるまって寝た。今日はいつもより暖かく感じた。

翌日

僕らは、日課を終わらせたあと電石の取り付けに取り掛かった。

早くできたのであげます。

基本的には、2ヶ月後以内に更新する予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ