絶望
僕はにぃにと一緒に暮らしてる。1年前にここへ逃げてきた。最初は何がなんだかわからなかったけど今はもう分かってる。ゾンビが現れたんだ。みんなで逃げてきて最初はたくさんの人がいたけどだんだんと少なくなってきた。いなくなる人はある日とつぜんいなくなってしまったり、バイバイしてからいなくなったりしてた。でも、ある日パパとママが外に行ったまんま帰って来なかったんだ。そのあとにぃにはなんだか悲しそうに見えた。にぃにはいつも僕より早く寝るのにその日は僕に早く寝なさいって言ってきたんだ。なんだか不安になって、にぃにの後をつけたんだ。本当は悪いことだってわかってるけど落ち着かなかったんだ。そしたらにぃにがスコップとなんか大きなものを抱えて来たんだ。僕は起きてるのがバレるのが嫌だったから、木の裏に隠れたんだ。そしたらにぃにが土をほってて、そこに運んでたものを入れたんだ。そのときは暗くてよく見えなかったけど、にぃにが入れたあとに、かいちゅうでんとうでほった場所を照らしてたんだ。そしたらそこにはママとパパがいたんだ。でも怪我してるみたいで、顔が白かったんだ。にぃにが「なんで、母さん、父さん死んじゃったんだよ。なんで、父さんと母さんなんだよ。」
って言ってたんだ。パパとママは死んじゃったんだ。僕はしばらく呆然としちゃったんだ。そしたらにぃにが
「蓮には内緒にしよう。きっと、耐えられないだろうから。」
って僕はにぃにになにか話しかけようと思って振り返ろうと思ったら、足元にあった枝が折れちゃって音が鳴っちゃったから急いで近くの茂みに隠れたんだけど、にいにがモールに帰ってくのを見て急いでベットに戻ったんだ。ギリギリだったけどにぃににはバレてないみたいだ。寝たふりしてたら、そのまま寝ちゃったんだ。
次の日
にぃには僕に、パパとママは次のひなんばしょの候補の下見に行ったって言った。僕はにぃにに昨日の夜のことを聞こうと思ったけど、聞くのが怖くって、けっきょく聞けなかった。
いつも罠の張替えは基本的に僕の仕事だ。野うさぎの巣の前とか、足跡がある道とかにはワイヤーと少しの木の実、それで完成。ワイヤーで作った円に足がかかると締め付けて身動きできなくなる仕組みだ。あと、ヘビを捕まえるための餌ようにりすとかの小動物の巣穴にも罠を仕掛ける。段ボールで作った箱に木の実を
置いて、箱に入ったら、底が抜けて別の段ボールに落ちる仕組みだ。ヘビの罠は地面を掘って、そこに、重さが加わると蓋が下がるようにした段ボールをはめる。それで完成。罠のやり方はいなくなった人が教えてくれた。今日の獲物は上々だ。にぃにが3日後に次のひなんばしょの下見に行くからいつもより多く干し肉を作った。普段はご飯の分を作ったあと余った分を干し肉にするけど今日は干し肉を先に作った。にぃにはずっと自転車を漕ぎ続けている。これが終わったら手伝おう。声をかけたけどちょっとしかやらせてもらえなかった。僕がまだ小さいからなのかな。ちょっと寂しかった。だから今日のお風呂のとき甘えちゃった。にぃにと一緒に入れて楽しかった。今日はにぃにもいつも通り早く寝たみたいだから僕ももう寝ようと思う。
次の日
今日はにぃにの下見に行くための準備をする日だ。僕はいつも通り罠の張替えをした。ただ昨日はお昼ごろから雨が降ってきたから罠にかかった動物は少なかった。せめてプランターを使って屋上で育てている野菜を回収しよう。今日は、野菜と干し肉のスープが夜ご飯だ。明日はにぃにが下見に行くから寂しい。
次の日
にぃには朝起きたらいなくなっていた。代わりに、今取ったばかりに見える獲物とにぃにが帰ってくるまで拠点の外には出ないように書いてある紙があった。とりあえず朝ご飯にしよう。一人で取るご飯は久しぶりだ。ここに来る前に一度だけ、インフルエンザにかかって、一人で食べなくちゃいけなかった時があった。なんだかその時みたいで、心細い気持ちになった。寝るときも隣ににぃにがいないからか落ち着かなかった。
次の日
今日はにぃにがいないから、寂しい。久しぶりに一人で、一階のスーパーエリアに来た。いつもはにぃにとくるけど一人だからか、いつもより広く感じる。スーパーの棚には何も残ってない。電気が来なくなった日にすべてクーラーボックスの中に入れてたからだ。それでもすぐにご飯はなくなった。始めの頃はたくさんの人がいたからだ。今日は一人で、拠点の1階から3階まで探検してみた。なにも新しいものはなかった。明日は4階と5階を探索してみよう。
次の日
今日は4階と5階を探索してみた。そしたら冬場に使えそうな毛布があった。これなら今年の冬も越せる。
タオルで体を拭いてたら誰かが向かってくるのが見えた。自転車っぽい明かりだ。近くに来たときわかった。あれはにぃにだ。にぃにが帰ってきた!!僕はうれしくってにぃにの下へ急いだ。
「にぃにお帰り!!」
「ただいま。拠点から出てないか?」
「うん!」
「にぃに、避難場所はどうだった?」
にぃには話してくれた。
思ったよりも早く終わったので投稿しました。
基本的には2ヶ月単位で更新する予定です。




