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おまけ1

11話目なのでおまけです。


小春たちとの同居が決まった翌日、昼頃から何やら騒がしいようで、、、

本編から少し雰囲気の違う日常回。お楽しみ下さい。

ちょっと豪華な料理がフードコートの1席に並べられていた。

「では、小春さん、小夏ちゃんの同居を祝して、いただきます!」

「「「いただきます。」」」

「おいしい!お姉ちゃん、これすんごくおいしいよ。」

「本当だね。美味しいね。」

僕は、蓮と顔を見合わせた。

「良かったね。にぃに。」

「うん。」

その後、和気あいあいとしながら楽しくご飯を食べ終わった僕達は、まず初めにトランプをした。

最初にジョーカーを持っていたのは、、、蓮だった。

「にぃに。どうぞ。」

そう。悪巧みをするような笑顔で手札を差し出してきた。僕は知ってる。こういう顔をするとき大抵、真ん中らへんにジョーカーをおいてる。ということは、蓮がジョーカーを持っている。ならば、端っこを取るに限る。僕は、右端のカードを引いた。うそでしょ。ジョーカーかよ。それを見ていた、蓮は大層嬉しそうに笑っていた。もう手加減しない。弟だからと手加減していたが、もう手加減しない。さっきまでは本気じゃなかったし。

「小春さん。どうぞ。」

爽さんが多分今、ジョーカーをもってる。だって、蓮くんが嬉しそうで、爽さんは悔しそうだから。だったら、適当に、半分の半分のところを引こう。私は、左の方のカードを引いた。一組揃った!

「なつ。一枚、どうぞ。」

「はーい」

きっとお姉ちゃんは、引いてない。さっきそろったばっかみたいだし。なら、適当に。そろわなかったか。

「れんくん。どうぞ。」

「ありがとう。」

多分、にぃにのところからジョーカーは移動してない。なら、普通に取ればいい。よし、揃った。

「にぃに。どうぞ。」

適当に引こう。揃った!

「小春さん。どうぞ。」

今度は反対の右側のカードにしよう。あ、ジョーカーだった。

「なつ。どうぞ。」

適当に引こう。そろった。

「どうぞ。」

「ありがとう。」

今回も大丈夫そうだ。じゃあ適当に。揃った。

「にぃに。どうぞ。」

「どうも。」

蓮は大丈夫だ。適当に。揃わなかったか。

「小春さん。どうぞ。」

とりあえず、手札を減らそう。なんとなく、、、。揃った!

「なつ。どうぞ。」

これ!あ、ジョーカーだ。

「はい。」

「ありがとう。」

多分、今の反応からして、こなつはジョーカーを持ってる。なら、視線をみて、、、これがジョーカーか。これにしよう。にぃには、ジョーカー弱いからわたせる。

「これにしようかな。」

僕は、わざとらしく言いながら、カードを引いた。

「にぃに。どうぞ。」

「どうも。」

ま、適当に引けばいいでしょ。な、何だと、ジョーカーだと〜?

「こ、小春さん。どうぞ。」

すんごく、視線が1枚のカードに向いてる。これ、隠す気あるのかな?とりあえずそれ以外のカードを取ろう。

「なつ。どうぞ。」

「ありがとう。」

揃った。

この調子で、僕の手元にあるジョーカーは移動しなかった。そうして、みんな、残り2,3枚になり、

「1抜け!ありがとうね。に ぃ に ♡」

「すみません。2抜けです。」

「なくなったよ!3抜け!」

「にぃに。落ち込まないで。にぃにが弱いのは元からなんだから。」

励ましになってないよ。蓮。

「もう一戦。次こそは勝つ!」

・・・

「もう嫌。また負けた。」

「こんどは、なつが1抜けだったよ。」

「もう一戦!お願いします、、、」

「にぃに。諦めな。」

「ならば次は、神経衰弱しんけいすいじゃくで勝負じゃあ!」

・・・

「ふふん。崇め奉りたまへ。この、13組、半分をとったこの僕を!」

「にぃに。大人げないよ。にぃには運がない割に記憶力がいいんだから。恥ずかしくないの?」

「恥ずかしくない!神経衰弱しんけいすいじゃくはまたの名を真剣衰弱しんけんすいじゃくと呼ぶ。ある意味、あっている。」

「ふふっ」

「ほら。小春お姉ちゃんに笑われてるよ。」

「まぁ。少しだけ大人気なかったかも。」

「これから、よろしくお願いします。ふふっ」

「おねがいします!」

「あの、小春さん?」

「はい。何でしょう。ふふっ」

「笑いこらえきれてませんけど。」

「すみません。なんだか面白くってふふっ」

「もう!笑わないで下さいよ!こっちが恥ずかしいじゃないですか。」

・・・

「こなつ、お片付け手伝ってくれる?」

「うん!いいよ!れんくん。」

「こなつはここに来てよかった?」

「?うん!なんで?」

「いや、なんとなくかな。」

「そっか。れんくんは?」

「?良かったと思ってるよ。でも、にぃにに負担かなって。」

「大丈夫じゃないかな?だってすんごく楽しそうだよ。」

「そっか。ありがとう。」

「どういたしまして」

・・・

「それじゃあおやすみ。」

「「「おやすみなさい。」」」

今日は楽しかったな。こんな日がいつまでも続きますように。

10話 ごとに日常回、書きますので、お楽しみに!

すこしでも気に入りましたら⭐をしてくださるとモチベになります!

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