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自己紹介

鐘が鳴った

呼んだら入ってくるように言われたので教室の前で待機中


「ほら皆んな席に着いて

今日はついに転校生がやってきました!」


「いぇーーーい!!」


盛り上がる教室


「では外で待っててもらってるので

早速入ってきてもらいましょう

田代さん、入って〜」


少し震えてる手で引戸に触れた瞬間


目をつぶり自分に言い聞かせた


(私はもう別人

美人美人美人…)


そして教室に一歩足を踏み入れた


「ええちょーかわいいじゃん!!」

「まじで、、かわいすぎる」


男女関係なく盛り上がる教室


「ほら騒がない騒がない

じゃあ田代さん、自己紹介してくれる?」


「初めまして、田代美香です。

大阪から引っ越してきました。

仲良くしてくれると嬉しいです。

宜しくお願いします。」


おぉーと口を揃えて皆が言う


「皆んな色々質問ありそうだけど

とりあえず田代さん、席着こうか

田代さんの席は…田坂くんの隣ね」


えええと言う声が続出


どうやら田坂くんはモテる男らしい


席に座り、田坂くんの方を向いて


「色々迷惑かけるかもしれないけど宜しくね」

と微笑みながら言った


すると「…宜しく」

とこっちを見ずにぶっきらぼうな返事をされた


なるほど、田坂くんはクールタイプのイケメンか

漫画で見たことあるキャラ…納得



1限が終わるとクラスの人たちが私の元へ来て、

質問攻めにあった


「彼氏いるの??」


「ううん、いないよ〜」


「もしかして芸能活動とかしてる??」


「まさか!してないよ笑」


「田代さんほんとに美人だよね」


「そんなことないよ〜普通だよ」


「美人で控えめってもう無敵じゃん!

ねぇねぇ、美香ちゃんって呼んでもいい??」


「うん!名前で呼んでもらえる方が嬉しい」


こんな会話をしているとあっという間に

休憩が終わり2限目が始まった


すると田坂くんの視線を感じたので


「どうしたの?」

と再び微笑みながら聞いた


すると田坂くんは

「なんか、君かわいそうだね」

と私を横目に見ながら言った


思わず真顔になってしまった


(このままだと腹の内を見透かされる)


危機感を感じた私は、感情を露わにしなくていいように黒板に全意識を向けた



私は他人に関心がない

もっと言うと他人に対して感情が湧かない

全てどうでもいいのだ


だけど嫌いな人も稀にいる

私を馬鹿にして見下すような人間


(お前みたいな奴だよ、田坂)

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