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一人の魔王  作者: Taku
2/11

魔王視点〜魔王の心

しばらくは短いかと思います

 時が来た。

 勇者は城の前に立っている。

 姿は当然見えない。だが、今までと少し違う何かを感じる。

 魔力、雰囲気、気、全てが今までの勇者と異なっている。

 魔王は顔がニヤけるのを忘れ、足を震えさせていた。怖くて震えているのではない、早く会いたくてワクワクしてるから震えさせていているのだ。別にこの勇者がどこにいようと()()ことは容易い。勇者だけでなく世界のどこに誰がいようと視ることが出来るのだ。

 それほどまでに魔王の力は凄まじいものである。

 だが、いつものように勇者が来た時点で視ることにしているが今回は視ない。

(楽しみが減るからな)

 魔王は好奇心を抱きながら勇者を待つ。




 そして、勇者が我の居る広間の門前にやってきた。

 門は大きく、高さが数十メートルもある。開けられないだろうと思い座りながら玉座から門の方へ指をさすと、門がゆっくりと開き始めた。

 この時点で魔王の足の震えは若干収まっていた。

 門が全て開かれると、ゆっくりと勇者は歩いて来る。

 魔王も門が全て開かれると勇者の方を見る。


「「っっっ!!!」」


 互いの目が合い、両者は目を大きく見開き驚く。

 魔王は先に感じ取っていた魔力に驚く。先に感じていたより魔力の量や質が全く違っていた。先程は普通の勇者よりは多少上といったように感じていた。だか、会って魔力を感じると多少上と言った感じでは無い。普通の勇者の何十倍、本気を出せばもしかしたら何百倍かもしれない。

 魔王が次に驚いたのは勇者の美しい美貌。今までの勇者は全員が男で我は男性にしかあった事がなく女性は見たことない。だから誰かと比べて美しいとは言えないが、我には誰が見ても美しいと思えるのではないかと思った。

 魔力だけなら我と匹敵するやもしれんな、こんな奴が人間の中にも居るんだな、それに美しいな・・・

 魔王は表情に出さないが内心、今すぐにでも立ち上がりたい衝動に駆られた。それほどまでに魔王は興奮している。

 魔王は冷静さを保ちつつ、勇者に声を掛けた。


「貴様が、今年の勇者で間違いないな」

















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