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没落貴族の召喚獣  作者: 灰色のクリスタル
第2章
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獣人の少女との出会い

朝食を終えた三人はクロノリティアの教室へと向かう。なぜ、レイジも教室に向かうことになったかというと、レイジが召喚獣でありながら人間という特殊な立ち位置だったので特別に学園の生徒として扱われることになったからだった。そのため必然的にレイジは転校生という立場に置かれていた。教室に向かう道すがらネルがクラスメイトということはクロノリティアに教えてもらったがクラスのほとんどが初対面の相手ということは状況は変わらなかった為レイジは緊張を隠せないでいた。


「レイジ、ここが私たちの教室よ」


レイジの心の準備がままならないまま教室の扉が開かれる。教室の内装は手前側に黒板と教卓があり、奥の方に生徒たちの座席が階段状に配置されていた。生徒は談笑をしていたり読書をしていたりしていた。談笑をしていた一人がクロノリティアの存在に気づきクロノリティアの元へとやってくる。


「おっはよー。昨日の試合、すごかったよ!あのエディの青ざめた顔は見てて気持ちよかったね」


話しかけてきた少女は飴色の長い髪を後ろでひとつにまとめていた。少女の頭のてっぺんには時折ピクピクと動く猫耳が付いており一目で獣人であることがわかる。獣人と言っても他の人間と見た目はほとんど変わらず、違うのは頭についている猫耳とスカートの中から伸びている尻尾ぐらいだった。少女は興味津々といった様子の顔でレイジに話を振り出す。


「君の活躍見てたよ。もうダメかと思ったけどいきなり召喚術を使ったと思ったら形勢逆転!ズババババァって!」


少女の身振り手振りを交えて話す姿は興奮しているのが見て取れた。少女はレイジの困った顔に気づき、顔を赤く染める。


「あー、ごめんね。まずは自己紹介からだよね?私はローニャ=フィエ。気軽にローニャって呼んでくれると嬉しい。君の名前にゃまえは?」

「俺はレイジ。よろしく……ローニャ」


レイジは詰まりながらも少女に笑顔を向けて会話をする。最後に噛んでいたことには気づかないふりをして。だがレイジに向けられたのは笑顔ではなかった。


「私はローニャ!ローニャじゃにゃいよ。いきなり間違えるにゃんて酷い!」

「えぇっ?」


少女に怒られて一人困惑の渦に飲まれているレイジにクロノリティアが助け舟を出す。


「彼女の名前はローナ。ローナはなが発音出来なくてにゃになっちゃうの」

「そうなのか」


ローナがさっきから噛んでいると思っていたのは間違いで単に発音が出来なかっただけだった。レイジがローナとの誤解を解く頃には生徒たちがレイジを取り囲んでいた。ローナが来た後、レイジがいることを見つけた生徒たちが次々とレイジを取り囲み、今ではほとんど全員が集結していた。生徒たちは次から次へとレイジを質問攻めにする。その質問の波を止めたのはひどく冷たい声だった。

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