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御曹司、一目惚れ禁止です!!  作者: ななみ@書きかけ
3/4

3:僕は傍観者でありたいと願ってる

「知らない」と僕は答えたい。全力で彼女と同じように御曹司の存在をスルーしたい。


御曹司が語っている。

「愛しい嫁の視線を独り占めする男は誰なのか」と。出逢った瞬間から嫉妬という殺意を振りまくの、やめてくれません!?

少女漫画にはありがちな展開だけども!・・・僕の死亡フラグが軽すぎる!!

この展開、非常にまずい。


「朝峰、あとで説明するよ」


「…あの、王様(ワンさま)…」


ご機嫌いかがですか。って、いい訳ないですよね!はい!!背中がそう語ってます。

だから殺意を向けるの、やめてもらえませんか。ここは学校ですけど!


「離して!」


彼女が御曹司の手を振り払っておうとしている。当然だろう。朝峰からしたら、突然知らない男に手を握られているのだから。


「いつまで私の手を握ってるの?それにだんだん力を入れるの、やめて。痛い!」


それは、君が御曹司をの「求婚(プロポーズ)」……………そうとしか僕には聞こえなかった。

みんなそう認識している「求婚」を無視して、他の男=僕に話しかけたのが原因だ。

おそらく嫉妬して、無意識に手に力が入りすぎたんだろう。


御曹司は女性だと見たら誰にでも、そんなことを言うような男じゃない。

それは、御曹司の人となりを(君が休んでいた)二週間、見てきた僕だから言える。

それはみんな同じだ。分かっていないのは、君だけだ。


……補足すると、御曹司が「俺の嫁」だと言った女性は、君ひとりだけだから!


御曹司は、唖然と彼女を見つめていた。

彼女の顔に浮かぶのは、紛れもなく嫌悪。こんな表情を向けられるとは。

その姿。同じ男として、同情する。

もし僕が愛しのカノジョにそんなことをされたら、傷心のあまり寝込むだろう。

二度と立ち直れないかもしれない。


・・・・・なんて思った。



それが、僕の間違いだったことは、あとで嫌と言うほどで思い知らされることになる。

この物語(ラブストーリー)の道のりは、果てしなく長くなりそうな予感しかしないのだから。



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