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落ちこぼれ陰陽師の異世界無双  作者: 忍神沙羅堕
第一章 異世界転生します。
5/15

4. 俺、七歳になったので学校に行きます。 ♯1

いつもみたいに短いです。すみません。

 ―――――翌日。


 俺は実体化していない雪女を連れて家の庭に来ていた。


「よし。取り敢えず火属性の下級魔法から試し打ちしてみようか」


 俺は昨日一日中魔導書を読み、基本的四属性の下級魔法を覚えた。なぜ四属性全て覚えたのか。そう思う人もいるだろう、だが俺はまだ自分は何属性を使えるのか知らないからそれを知るために今庭に来たのだ。


「雪女、もし家に燃え移りそうだったら消してくれ」


(わかりました。大輝様)


 雪女は氷を操ることが出来るらしい。


「え~っと、まずはイメージして」


 俺は手から炎の球を出すイメージをした。


「全てを燃やす炎よ、我が手に集え! ファイヤーボール!」


 魔法のイメージをしたまま呪文を唱えたが、魔法は出なかった。


「あれ、出ないね。火属性じゃないのか。次」


 次は水属性の呪文を思い出した後、イメージする。


「命の源たる水流よ、我が手に集え! ウォーター!」


 徐門と魔法の名前を言った瞬間、手からすごい勢いで水が出てきて目標の木に当たった。


「俺の属性は水か」


(おめでとうございます)


「うん、ありがとう雪女。水ってことは氷にもなるし、雪女と合わせ技とかも出来そうだね」


(大輝様と合わせ技……今すぐやりましょう!)


「いや、やらないから」


 雪女の意外な一言に苦笑いしながら家の中に戻っていくと、シャルロッテと会った。


「母さん、僕、水属性の魔法が使えたよ!」


(そろそろ子どもの真似にも慣れてきたな)


 そう思いながら言うと。


「ルークは水属性だったの? 私と同じじゃない!」


「じゃあ、父さんは何属性なの?」


「バーナードは火属性が使えるのよ。」


「火属性かぁ、僕も火属性が良かったなぁ」


「あら、どうして火属性がいいの?」


「水属性ってあんまり格好いいと思わないし、火属性はすごい格好いいでしょ?」


「ルーク、それは違うわ。水属性だって上級魔法は格好いいのよ?」


「そうなんだ! ありがとうお母さん」


「どういたしまして。魔法は危ないからふざけて使っちゃだめよ」


「うん!」


 俺はそう返事して自分の部屋に戻った。母さんには格好いいからって言ったけど本当は水よりも火の方が威力が高いし応用がきくからである。だが、そんなことを言うと変に疑われるから嘘をついたのだ。


(大輝様ったら悪い子ですね)


「仕方ないだろ、五歳の子供が『火属性の方が威力が高いから』なんてこと言ったら誰だって疑うだろ?」


 と、雪女と話しながら記憶だけを頼りに羊皮紙に黒のインクで式神を召喚するための憑代を作っていた。



 ☆


「やっと終わった~」


 五分くらいだが集中して書いていたので疲れた。


「早速式神呼んでみるか。『|急急如律令≪キュウキュウニョリツリョウ≫」


 いきなり、ボンッ!、っと音と同時に煙が出た。――煙が消えたそこには、人型の人形が居た。


「おお! 俺にもできた!」


 ☆



 それから俺は毎日陰陽術の修行をした。――気づけば、明日で七歳になるんだ。正直今までずっと魔法か陰陽術のことしか考えてなくて知らない間に二年たった。だがその結果、今では呪文を使わずに大抵の陰陽術は使えるほどにまで成長した。魔法の方は中級まで使えるようになった、父さん達の話では今の歳で中級まで使えたら魔法学園に行っても恥は書かないレベルだそうだ。ちなみに魔法学園は今いるディルフェンス領から五日ほど馬車で言ったところにあるセフグランド王国の王都にある王立セフグランド魔法学院のことで、魔法学園には、初等部、中等部、高等部があり、七歳で初等部に入学し、各部で三年間学び卒業することが出来、卒業の時に主席の人は爵位がもらえる。


 俺はのんびり修行しながら誕生日の前日を過ごした。



 ――――翌日。


 俺の誕生日が来た。誕生日は家にいる人全員と、領に住んでる人が数人招待される。今年は三十人近くいるようだ。


「ルークの七歳誕生日と成人に、乾杯!」


「「「「「かんぱ~い」」」」」


 この世界では一般に七歳で成人を迎えるのが主流だ。


 誕生日パーティーは皆で賑やかなまま終わりを迎えた。片付けを手伝っていると執事長のセバスから父さんと母さんが執務室に来いとのことなので俺は急いで向かった。


 執務室についてドアをノックした。


「入ってこい」


 父さんに言われた通り執務室に入ると対面するように置かれた左側に両親が座っていたので、俺は反対側に座った。


「ルーク。お前に俺達から話すことがある」


「はい」


「提案なんだが、お前も七歳になって成人したから魔法学園に入学して魔法を学びたいと思わないか?」


「魔法はぜひとも学びたいです」


 そう言うと、暗い顔をしていた両親の顔が明るくなった。


「そうか! 出発は五日後だ。それまでに荷物をまとめとくんだぞ。必要なものがあったら言ってくれ、こちらで用意する」


「わかりました。それじゃあ片付けに戻ります」


 そう言って俺は執務室を出た。


(よかったですね、大輝様。念願の魔法学院に行けるじゃないですか)


 出た途端に雪女が話しかけてきた。


「あぁ、魔導書だけじゃ限界があるからな、やっとだよ」


 部屋に戻った後、式神を召喚して、荷物をまとめた


 その日は遠足の前日みたいに寝付くのに時間がかかった。

もう少ししたら不定期なるかもです。

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