表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/28

後書き(やたら短い)

 どうも、初めましての方も今日和の方も今日和。月城柚とかいう者です。

 早くはないですが、今回の聖譚曲で通算7作目になっちゃう訳ですねー。未だ最終話の兆しが見えないってどういう事だろうな。や、ハザマはあくまで番外編だしね、と酔狂な釈明(イイワケ)を一つ。

 実に一年ぶりのハザマシリーズですが、今回はいつもと勝手が違ってます。W3665Aの世木維生さんの小説とクロスオーバーしております。途中で敵が変わって「おや?」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、世木さんの聖譚曲も読んで下さると話は繋がると思いますよー。

 是非、ご賞味(賞味?)あれ。





 毎度お馴染みの解説……の前に、今作の経緯をお話しましょう。

 経緯を……世木さんとコラボ小説を書く事になった経緯、を……。

 あ、あれ? 何でコラボって話になったんだっけ? 確かチャットでお互いの世界観を共有しようとしてた様な気がするが……えぇっと、あれ?

 結論から言うと、覚えてないっす(笑) 何か気付いたら二人で「もしハザマ世界に詩緒や瑞穂がいたら」「滝口譚に彼方や千鳥がいたら」というイフ的な話をしてて、そのままトントン拍子にコラボ化が決定してた様な……。いや、何せ構想自体は一年半も前の事ですからね。サッパリ覚えてないです。

 というかそもそも、世木さんの滝口譚にハザマ如きを混ぜ合わせる事自体が、こう、恐縮の塊なんですよ! そんなの、過去の巨匠の描いた絵画を子供のお絵かき帳にする様な愚考なんですよ!

 でも、ハザマは主に西洋の魔術体系を研究して、滝口譚は東洋(というか日本)の陰陽道に重点を置いているので、これが意外にマッチしたんですね。何でしょうね、こう、白玉もバニラアイスも美味いから混ぜちゃおうぜ!的な和洋折衷な感じ。

 で、世木さんとシナリオを構想して、出来上がったのが聖譚曲。話のベースとしては、「互いの事件で敵を入れ替える」事にしました。ハザマを読んで「おい、アントニオはどこ行った!」と思われた方。滝口譚でズタボロにされてるから安心してください。

 とまぁ、こうして出来上がった、カスタード鯛焼きの様な……抹茶ティラミスの様な……全て世木さんにおんぶに抱っこで生まれた、そんなハザマ新作。如何だったでしょうか?





 で、解説を少しばかり。詩緒、瑞穂、雨月の解説は僕には出来ませんので悪しからず。

 まずはアントニオ=ゲルリンツォーニの話。

 チュートン騎士団(ドイツ騎士団)は、ローマ十字教が認めた組織です。騎士団と銘打ってますが、実際は修道院なんですね。要するに、騎士の修練場というか、現在で言うブートキャンプみたいな感じだったんでしょう。

 僕の設定では、彼らは聖堂騎士団をリスペクトするしていたという話から、『疑似』に特化している事にしてます。聖堂騎士って分かります? そう、かつての強敵、レミーナの所属していた部隊なんですね。

 聖堂騎士、つまりテンプル騎士団は『追跡』あるいは『迫害』を目的にしてますが、チュートン騎士団は『守護』を目的としています。まぁ何やかんやあって増長したり失脚したりしましたが、実はチュートン騎士団は、創設から実に九〇〇年経った現在でも存在しています。いや、形こそ違いますが、今でも慈善団体として世界を救おうとしているんです。

 もし、アントニオが騎士団ではなく慈善団体に行っていれば、割と成功したんじゃないかなーという気がしなくもないです。いや今更ですけどね(笑)

 封殺法剣(アトリビュート)。魔術殺しの剣。

 本文ではパウロが云々と言ってましたが、パウロはキリキア生まれ(現トルコ)の元ユダヤ教の信徒で、有名な『神の子』と出会って十字教に改宗した者です。割と知名度の高いパウロですが、実は十二使徒には含まれていません。というのも、彼は神の子の復活後に出会った異教徒なので、かの有名な『最後の晩餐』にも登場していないのです。

 ですが、曲がりなりにもパウロは『聖人』です。そんな人間を殺すなんて(ハザマ世界観では)とても出来る事じゃない訳ですよ。そこで造られたのが『対聖人用兵器』という訳です。ユダヤ教時代、パウロも『神の子』の祝福を受けた十字教徒を殺しまくってますしね。

 次にロンギヌスの槍ですが、これはあらかた、『世界の狭間』で語られているので大した補足はない……と言いたいところですが、そちらは十字教の創世神話であり、今回のロンギヌスの槍は実在した(モデル)をベースとしています。

 ロンギヌス(ロンガス)は人名で、『神の子』の処刑後、生死確認の為に『神の子』の死体に槍を突き刺した兵士がそれに該当します。文献によっては、槍で刺した事自体が『直接的な殺害方法』とも語っていますが、何れにせよロンギヌスという人が『神の子』を刺した事に代わりはありません。

 そういう経緯から、聖槍に指定されたロンギヌスの槍ですが、皆さんもご存じの通りロンギヌスの槍は今や漫画・アニメ・小説などでも語られる事が多いです。かの聖杯伝説でも、聖杯城カーボネックに白い槍・ロンゴミアントが登場しています。聖人殺しの槍というキャッチコピーはインスパイアしやすいんでしょうね、きっと。

 いや、僕もですけど(笑)





 さて、リアリティを追求してた筈の我が作品も、そろそろトンデモ理論が通用して参りました。いいんです、商業誌じゃないんですから、自分理論でガンガン進んじゃえば。

 で、今回の話でイスカリオテのメンバーが半数近く明かされましたので、ここらで整理しておきましょう。


《イスカリオテ》メンバー

 1.イスカリオテのユダ

 2.カテジナ

 3.ドロテア

 4.UNKNOWN

 5.アントニオ

 6.UNKNOWN

 7.リュドミア

 8.UNKNOWN

 9.アーダ

 10.UNKNOWN


 こんな感じでしょうか。見事に奇数に偏ってるのは僕の落ち度ですが、気にしない事にします。見通しが甘かった……。もっとイスカリオテの設定と出す順番を考えるべきだった…。

 というか、今回は話の展開以上に「二つの世界観の統合」に重点をおいてたせいで、もう語る事はないんですよね……本編で何もかも語ってますし(笑)





 では、毎度お馴染みの連絡事項を箇条書きで。

 一、思いつきで生まれた『セカイノハザマ聖譚曲・裏』を制作中。舞台はイギリスのロンドン。日本が未曾有の災禍に見舞われようとしている頃、地球の裏側にて、ある事件が幕を開けた――。

 二、急遽予定を変更し、番外編より先に完結を目指して『世界の狭間5』を制作中。終業式、四人の少年少女は、それぞれの『世界』で過ごしていた。だが、平和を保っていた街が、一二人の天使の手により、脅威に晒されようとしていた――。

 三、元々の次回作の予定であった『セカイノハザマ狂詩曲』を制作中。三月初頭、街に、ある魔術師部隊が侵入した。その魔術師部隊を返り討ちにすべく、カナタの親友であるWIKの魔術師が暗躍する――。

 四、僕の遅筆が原因で、コラボで間が空いちゃったせいで、何かやたらと設定だけが積み重なっててホントすみません。また時間かかりそうです。





 さて、あらかた語り尽くしたところで、

 今回はこの辺で筆を下ろさせて頂きます。





 毎度お馴染みのオマケ『キャベツに含まれる酵素・イソチオシアン酸塩は油を分解する働きがある』もヨロシク!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ