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いつか僕にも花束を  作者: アルーエット
6/8

機械仕掛けの移動馬車

出来上がった機械は、馬を必要としない馬車だった。

それは本屋である部分を連結しても、十分スピードの出る、最新の技術を施したものだった。

ドルトが作ったわけではない。町の偏屈な大工に頼んだもので、職人の技が所々に散りばめられていた。

町を出るとき、誰にも見送られなかったがそれでよかった。町を出たときは夜で、人が集まることなくスムーズに動けたから。

化け物に石を投げる者だけが寄ってくるに違いなかったから。

不死である自分が旅をするとなれば、きっと終わりはないのだろうと、疲れてもぼろぼろになっても終われない永遠の旅をしなければいけないのだろうと、溜息をついた。

夜の町を、からからと馬のいない馬車は行く。

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