突然
「……は……?」
どこ、だ?ここは。
なんというか、すごく、キュートなお部屋。
うさぎがピンクと黄色でなんか可愛くて……え、どこ……
「あ、起きたのね」
だ、誰なんだろう。
「……えっと、あなたは、誰ですか?」
少しの沈黙が流れ、彼女は答えた。
「え?あ、あぁ、えっと……私は、真澄、美果。あなた、公園で倒れてたのよ。」
そこで、ああ、そうだ。と思い出した
私はバスを待っていて……、その中で寝てしまって。気づいた時、バスはよく分からない場所を通っていた。仕方ないから降りたんだけど、とにかくどこか分かんなくて……あれ、その後……?
「私は綾乃です、アヤでいいです。それで、美果さん。ここはどこですか?ああ、誰の部屋とかそんなんじゃなくて、地名」
とにかく場所さえ分かれば、家周辺の地図は頭の中に入ってる。だから帰れると思うけど……
「美果でいいわ。ここは、北ヶ丘の……。えっと……」
もしかして、引っ越したばかりなのか。と思う。
「分かりました。じゃあ、これで……」
「ま、まって!」
まるで漫画のような引きとめ方だなぁ。と馬鹿のように考えた。
「なんですか?あ、……ありがとうございました」
私はそういえばお礼を言ってなかったな、と思ったので一言お礼を言った
「あの、いや、お礼なんかはいいけど……多分。あなた、帰れないのよ。」
へ?と思った。そうして、ハッとした
北ヶ丘なんて地名……私知らない。
あのバスは隣町のその隣ぐらいまでで、そんな遠くなんて行くはずもなく。私自体もあれ以外のバスには乗っていない。
「……どういう事ですか?」
何か知っていそうな雰囲気だった美果さんに聞いてみた
「多分、今、自分の知ってる場所じゃない、と思ったわよね……?本当にその通りで、ここ。ゲームの世界なの。」
ゲーム?
そんな時。一つの話が思い浮かんだ。
―――行方不明になる人が美人なのは、ギャルゲの世界に連れ込まれるから
「あのね、ここ……ええと。なんて言ったら良いのかな。ノベルゲームの世界なんだけど……」




