FILE1:怪盗からの挑戦状
「裕ぁ〜由妓ちゃんが迎えにきたわよぉ〜さっさと降りてらっしゃい!!」
と、下から母さんの声が聞こえてきた。何だよ!昨日は寝る間を惜しんで暗号解読してたっつーのによォーー・・・・
俺はしかたなく鞄を手に下にいき、そのまま玄関で待っている由妓のところにいった。
由妓は俺をみてあきれ顔で
「裕ったら・・・・今日朝会があるっていうのに・・・・。早く行かないと遅れちゃうじゃない」
「わあってるよ!!じゃあ行こうぜ。」
俺はそう言って家を出た。実は昨日、俺の家に暗号がはいった手紙が郵便受けに入っていた。しかも暗号とともに入っていた手紙・・・・。俺はその手紙が気にくわん。何故って?手紙に書いてあったのは、
『大岡裕様へ
突然のお手紙申し訳ありません。私は貴方のご活躍をテレビや新聞で拝見させてもらっています。
そこで私は貴方に挑戦しようと思っています。挑戦内容は同封の暗号を解いてその場所で私に会ってほしいのです。
もちろん、これだけの理由で貴方が動くなんて思っていません。ですので本気というのをしめすために、貴方の姫を預からせていただきます。
では後ほど・・・・・
怪盗リックより』
なぁにが怪盗リックだぁ。今時こんなことするなんて頭、いかれてんじゃねーの・・・・。しかも姫ってもしかして由妓の事か!?
ばかばかしいったらありゃしねー・・・。実際由妓はずっと俺と一緒にいるしさらわれるなんてもっての他ありえねー
「裕!!何ぼーっとしてるの!?早くいこっっ」
「あっああ・・・・。」
俺はそう言って由妓と一緒に歩くスピードをあげた。まぁいい。暗号の事はまた後で考えよ・・・・