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転校早々一目惚れをしてしまった件について

桜の花びらが散り緑の葉が生い茂り始めた今日この頃私は両親の仕事の都合で町外れの高校に転校することになった。高校2年生となりクラスの中でのグループ分けもできてきたこの頃に転校なんて絶対ぼっち確定だ。陰キャでオタクの私は意気消沈して通うこととなった高校へ向かった。高校について先生挨拶した後いよいよクラスの前で自己紹介をする時がきた。

「それでは皆さんには前から話してあったように今日このクラスに転校生が入ってきます。佐々木さんどうぞ」

先生に呼ばれて私は教室のドアを開けた。生徒全員の視線が向き人前に慣れていない私は息を呑む。

「はじめ..まして、佐々木…ともりです。よろしく‥お願いします。」

パラパラとクラスから拍手が起こる。どうやら第1関門はクリアしたようだ。

「それじゃあ佐々木さんは右端の席に座ってもらおうかな」

そこはラブコメではよく見る窓側の主人公が座る席。普段なら嬉しいはずが転校してきたばかりでクラスに馴染めていない私にとっては1番だめな席だ。仕方なく私はその席に向かい荷物を置いた。周りのクラスメイトは全体的に陽キャっぽい人が多くこの先やっていけるか不安になってきた。そういえば私の隣の席はどんな人なんだろうと思い私は隣りに目を向けた。そこには黒髪で顔の整った青年がいた。まつ毛は長く目はぱっちりとそしてまっすぐとしていて黒板の方を見つめていた。彼の座っていた席だけは他のクラスメイトとは違って見えて、違う景色が広がっていた。そして私は気づいてしまった。これが一目惚れというやつなのだと。私は転校した初日の隣りの席のまだ話したことの無い彼に恋をしてしまった。

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