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お母様はイケメンで失敗しましたが(笑)、最後に笑うのは誰?  作者: ねこまんまときみどりのことり


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48/63

48 気になる背中

 その日アマンダは、山岳地帯をリプトンとダージリンと共に、馬に騎乗し移動していた。 

 理由は急を要する任務の為。

 馬車では通れぬ山道も、強靭な馬と手練れの乗り手が居れば、あっという間に越えることが出来るのだ。



 サントマイム伯爵ジーナ夫人が、移動中の馬車の中で銃殺された。

 強盗の犯行だと言う。

 その保険金で、グルマン・サントマイム伯爵のギャンブルの借金が支払われたとのこと。

 伯爵は事件当日、領地の視察で近隣に居なかったと証言。



 そして容疑者の1人と思われたのが、侍女のメイファー。

 彼女だけが無傷だった。

 当日ジーナ夫人に付き添っていた侍女。

 しかも雨は降りしきるが、いつもの教会帰りの道筋。

 寄り道などもしていない。

 そして御者も、同じ拳銃で太股(ふともも)を打たれていた(重症ではなかった)。



 この時憔悴して蒼白の顔のメイファーは、血塗れのまま人通りのある道に出て助けを求めた。


「奥さまが撃たれました。助けてください。お願いです!!!」


 その呼び掛けに周囲の住民は、直ぐ様騎士団に連絡。

 現場に駆け付けた彼らは、凄惨な状況に目を覆った。


 至近距離で心臓を撃たれた為、ジーナ夫人はほぼ即死状態。

 御者も太股(ふともも)に弾丸を受けて動けず、メイファーが助けを求めたのだ。


 馬車から滴る血だまりが地面に落ちて、雨に滲んで赤黒い池のようになっていた。

 逃げた男の足跡はあるが、雨のせいで靴の輪郭がぼやけていく。


 一緒に乗車していた、メイファーだけ生かされたことが謎だった。 

 御者を狙い馬車を止めたとして、夫人のみが殺害された。

 目撃証言を語られないように、御者も同乗者も殺すのが普通だろう。

 だが2人は生き残った。 


 調査を進めるうちに、メイファーには夫人を殺害する動機がでてきた。

 それはグルマン伯爵とメイファーの間には、子供がいたからだ。

 正真正銘グルマンの血を引く男児。


 ジーナ夫人が亡くなれば、メイファーがサントマイム伯爵夫人となれる可能性がある。 

 夫人の座を狙っての狂言との見方も強くなった。 

 拳銃を購入するとなれば、男爵令嬢であるメイファーには(金銭的に)用意できない。 

 拳銃はかなりの高額で売買されており、購入時に購入者の記名も必要だ。 

 裏ルートとなれば、下級貴族には手は届かない程の額だ。 


 その為、グルマンの関与も視野に入れられた。 

 しかしグルマンは、方法は解らないがメイファーが犯人だと決め付け、責め立てていた。 

 そして子供も自分の子ではない。 

 自分を陥れる阿波ずれが、恥を知れと。


 メイファーは、子供のことはグルマンに伏せていた。

 きっと貶めて認知などされないと思っていたから。   

 何故知られていたのだろうか?


 


 メイファーが目撃した黒ずくめの男の痕跡が、雨のせいもあり消えていた。 

 その際の凶器である拳銃は、草むらから発見された。



「信じて下さい。私は奥様を撃ったりしてません。いつも赦しを乞うていました。そして赦していただいていました。そんな寛大な方を傷付けたりしません!」


 メイファーは泣きながら訴えた。

 その涙に嘘は無いように思えた。


 そんな取り調べの最中、アマンダ達はその領の騎士団本部へ到着した。

 ジーナ夫人の手紙を携えて。


 ジーナ夫人の手紙で、この事件の真相が解明した。


『事件に関わる皆さんへ


 この手紙が騎士団で読まれている頃、(わたくし)はもうこの世に居ないでしょう。

 それは殺人ではなく、私自ら暗殺者ギルドに依頼した結果なのです。

 悔いは其ほどないのです。


 ただ意趣返しではあります。


 夫のグルマンは婿養子にも関わらず、公にギャンブルも浮気も重ねていました。当初は諫言もしましたが、聞くことはありませんでした。


「俺が居なけりゃ、この伯爵家は滅んだんだ。子を産ませてやったんだから感謝しろ。お前みたいな不細工なんて、本当なら相手にしてないんだからな。鏡でも見て俺に礼くらい言えよ、リーディオは俺似でハンサムだからな」等と、好きなように過ごしていました。


 そして私の侍女であるメイファーは、私の姪に当たる娘です。

 行儀見習いに来ていた男爵家の娘で、田舎暮らしではありますが実際の血縁があります。


 それを夫のグルマンも知っていました。


 それなのに酔って帰宅した際に、まだ15才のメイファーに乱暴しました。そして運の悪いことに妊娠してしまったのです。


 でもメイファーは、後ろめたさで私に相談できなかったのです。


 気づいた時は、お腹が目立ってからでした。


 過ちはたった1回。酔って乱暴した夜だけです。


 どんなにか辛かったことでしょう。


 しかも産まれたのは男児。

 夫の父のラフコンピ侯爵様は怖い方です。

 良く言えば貴族然とした方で、悪く言えば醜聞を排除することに情を挟まない方でした。

 何故に夫を教育してくれなかったのかと、いつも思っていました。 

 どうやら他の兄弟とだいぶん年が離れた末の子で、親兄弟に甘やかされて育ったようです。


 メイファーのお腹が目立ってからは、私は部屋の中に彼女を囲い共に寝食を共にしました。 

 そしてこっそり馬車で、いくつかあるタウンハウスの1つに住まわせて出産させました。 

 それを知るのは私とメイファーと、私の子供の頃からの主治医と、私の乳母(ナニー)だけです。


 私はメイファーに、この子をどうしたいか聞きました。

 すると彼女は育てたいと言うのです。

 彼女の母と妹は彼女が6才の時病死し、その後後妻を迎えて、彼女に義理の弟妹が産まれました。

 彼女の父は子爵令嬢の後妻に逆らえず、メイファーを蔑ろにしました。

 持ち物にも対応にも、はっきりと差を着けました。


 それにより父・義母だけではなく、義理の弟妹にも使用人からもです。


 そして13才から、住み込みで伯爵家で働くことになりました。

 追いやられたようなものです。

 伯母である私にも、遠慮をしていたような子です。


 ただ化粧をせずとも可愛らしく、非常に頭の良い子です。

 女官や経理人等、何処へ行っても働ける子だと思っています。


 残念ながら私では、秘密裏に動ける範囲は僅かです。

 彼女を導くことが出来ません。

 下手に動けば夫の父のラフコンピ侯爵様に、メイファーが殺されるかもしれません。


 そして夫のグルマンには、幼馴染みで公爵家の未亡人との付き合いがあり、私を邪魔にしているとの噂もありました。


 既に私には、長男リーディオと次男ローランドが居ります。

 私が亡くなっても、後継者に困ることはないのです。


 そして暗殺者ギルドのクレイモリスに、直接忠告されました。


「旦那が、あんたの命を狙っている」と。


 クレイモリスはお祖父様(亡きダンリ辺境伯家の家令)がお得意様で、私も幼い時によく面倒を見てもらいました。秘密裏に動く彼らですが、情がない訳ではないのです。


 彼の忠告は、暗殺者ギルドが動くと言うことです。


 私は覚悟を決めました。


 彼に私の殺害を依頼し、夫が犯人であるように装うことを。

 きっとこのまま過ごしても、知らない所で命を狙われるでしょう。

 そして、夫の父の侯爵は社交界に力を持つ男です。

 きっと子供達の今後(仕事や結婚)にも影を落とし、支配する気でしょう。


 私はそれが赦せない。


 だから貴女(アマンダ)に助けて欲しいの。


 既に私の保有する子爵家と男爵家の継承権は、長男と次男に渡してあります。 

 そして個人資産の殆どを、2人の口座に入れてあります。 

 口座の残りはメイファーとメイファーの子に渡して欲しいの。 


 今回の件の拡散を防ぐ為に、夫の父(侯爵)に口封じされる可能性があります。 

 そう言う時に、別の戸籍を作り狙われないようにする仕組みがあると聞きました。 

 残りの資産と私の宝石や衣装等、全てを使っても良いからメイファーを助けて欲しいの。 

 彼女も私と同じ人物の被害者だから。



 親愛なる支配者 アマンダ様へ

          信じて旅立つジーナより 』      

               


 ジーナの残された資産も、かなりの多額な物だった。


 今回ジーナの保険金で借金を支払った為、取り立てて借り入れはないが、領地を管理するジーナ夫人が亡くなり経営も運営も出来ない夫のグルマンでは破綻は目に見えている。 

 ギャンブルも女遊びも変わらず、未亡人にも見栄を張り散財するだろう。 

 優れた経理人を雇っても、支出が多ければ同じことだ。



 ジーナ夫人は命を賭けた。

 事件の拳銃は、夫人の厚い聖書をくり貫いた中に隠してあった物で、元々夫のグルマンが隠してあった物だ。 

 指紋も付いているし購入名簿にも拳銃ナンバーの記載もある。 

 保管場所はグルマンの金庫の中だった。 

 知るのはグルマンとジーナ夫人だけ。




◇◇◇

《そして、裁判前の内々の話し合いの際》


 裁判所の一室にグルマンとグルマンの父(ラフコンピ侯爵)を呼び出した。 

 アマンダは集めた証拠と作り上げた多くの証人から、グルマンの犯行の可能性が強いとグルマンとグルマンの父(ラフコンピ侯爵)に告げる。


「まずは証言と証拠の説明をしていきます。 

①馬車での血痕の付き方

床の血液の飛沫は、馬車の入り口から撃った銃撃の返り血である。

ジーナ夫人とメイファーの血液飛沫は繋がっており、メイファーが撃っていない証拠となる。


②メイファーにはグルマンに乱暴されて出来た子供が居り、状況を知るジーナ夫人もその子を認めており、同情している。 

 援助も受けており殺害する理由はない。グルマンを憎んで居るくらいだ。


③ジーナ夫人の保険金を受け取り、直ぐに借金返済をしている。


④未亡人の公爵夫人と懇意にしており、再婚を画策している。


⑤拳銃はグルマンの私物と判明されており、盗難届も出ていない。 

 また拳銃は高額で、一定の金銭がなければ購入は不可能。


⑥ジーナ夫人の訴えは悉くグルマンの父に阻まれ、伯爵家の蓄えは下降の一途であった。 

 主にグルマンの散財で。


⑦ギャンブルと女遊びで伯爵家の評判を下げ、子供達も苦言を呈すもジーナ夫人がけしかけたと言い、夫人に暴力を振るっていた。


 これ以外にも細々した証言もありますが、これだけで十分でしょう。

 事件を公にすれば、伯爵家にダメージが多くなります。

 犯人が居ない中で、依頼した人物に該当するのは限りなくグルマン伯爵です。

 捜査は打ちきりにするべきだと考えますが。



 それでも、メイファーを証言台に上げますか?

 既にメイファーには、犯行不可能なことは立証されています。

 いくら偽の証言で彼女を追い込んでも、それは覆されるでしょう」



 そして、サントマイム伯爵家の簒奪的な背景も、既に調査済みのアマンダ。

 ジーナ夫人がいくらグルマンに諫言しても、父なるラフコンピ侯爵がグルマンを庇って散財を助長させている。 

 借金で回らなくなった伯爵家を買い取り、本当に簒奪しようとしている。 

 グルマンはその駒にされているのではないかと。 

 伯爵家の身代を乗っ取った後は、侯爵家や伯爵家の持つ男爵家か子爵家の何れかを渡してやり過ごそうとしていると。 

 ラフコンピ侯爵が大事なのはグルマンだけで、その子等どうでも良いのだ。 

 ジーナ夫人はそれを知っていたのだ。




 アマンダは、彼らの行動が簒奪行為だと伝えた。

 もし今後伯爵位の買い取り等が行われれば、ラフコンピ侯爵は潰すと婉曲に伝えた。 

 裏の支配者なるアマンダに目をつけられたのだ。 

 今後は微細な罪でも処罰の対象にするだろう。



 もう既に、罰しても許されるレベルだった。

「今は辛うじて借金がない状態だ。長男のリーディオに任せて、もう隠居すると良い」

「なっ、横暴だぞ。いくらアマンダ殿だとて」


 グルマンではなく、ラフコンピ侯爵が意見する。


「ああ、丁度良い。亡きジーナ夫人から離婚申請も出ている。夫人亡き後、(アマンダ)が代理人となった。直ぐ手を引かねば侯爵家も揺らぐ慰謝料を請求する予定だ。お前も十分迷惑掛けて来たからなぁ。伯爵家が受けた損害の3倍は覚悟しろよ。既に証拠固めと証人は、真偽併せて盛り沢山だ。老後は明るいと思うなよ」

 知らず口調が荒くなるアマンダ。


 真偽と言うことは、もう逃げられないと言うこと。

 ここまで言うのは、逃がさない覚悟だと言うこと。


「ああ、解った。もう伯爵家に手は出さない。それで許して貰えるか?」

 ラフコンピ侯爵は項垂れて、汗が止まらなかった。


 アマンダは顎をあげて答えた。

「それはそちらの態度次第ですわ。もう既に夫人は命懸けで戦い、この世に居ない。出来るならもっと早く助けて差し上げたかったわ。私も出来る範囲の全力で注視する所存。よろしいですね」


 口を隠していた扇をバチンと閉じ、ラフコンピ侯爵に指し向ける。


「父上、どうして? こんな女1人に頭を下げるなど」

 グルマンは父に縋りながらも、尚もアマンダを貶めようとした。


 直後、首に刃物が突き立てられた。

 僅か血が滴る。

「ヒィ!」


 リプトンとダージリンが、懐の細身の刺突用片手剣(レイピア)でグルマンを捉えたのだ。


「止めろ、グルマン。死にたいのか!」

 グルマンもラフコンピ侯爵も、真っ青になり動きを止めた。


「命あっての物種だ。全て言う通りにするから、助けてくれ」

 ラフコンピ侯爵が言い、グルマンも振り子のように頷く。


 素早く誓約魔法を掛け、必要書類にサクサクとサインをさせていく。


 アマンダ的には何年か牢屋で過ごさせたかったが、そこまでは立証できなかった。 

 ジーナ夫人が何とか遣り繰りし、グルマンの借金があっても伯爵家を維持していけていたからだ。


(惜しい人を亡くした。生きて味方に欲しい人だった)

 でもこんな良い人だから、皆を守る為にこの方法を選んだのだろう。


 今後この件に関して、グルマンもラフコンピ侯爵も他言は出来ない。そしてやらかせば、粛正対象になるのだ。


 捜査は打ち切りになり、手がかりのなさから、通りすがりの強盗の犯行と発表された。



 グルマンは離婚届にサインし全てを放棄して、サントマイム伯爵家を去っていった。

 全てを知った長男リーディオと次男ローランドには、声も掛けなかった。いや掛けられなかった。


 メイファーは息子のラビニと、西方へ旅立つことになった。メイファーも全てを知り、ジーナ夫人の愛に泣き崩れた。 

 1才のラビニは頬を撫でてあげ、慰めているようだった。メイファーは名をメイジに、ラビニはライナスへと変えた。

 西方の戸籍も作成済みだ。


 そこに、次男のローランドも着いていくと言う。

 メイファーのことが好きだったのに、身分違いでグルマンに反対されていたと言う。 

 それなのに酔った勢いで愛し子を乱暴するなんて、許せない心境だった。 

 そして未知の土地に行く、メイファーの力になりたいと思ったのだそう。


「でも……」と、メイファーは迷った。 

 メイファーにはラビニがいる。ローランドにとっては義理の弟になる子だ。愛せるかなんて解らないだろう。


「大丈夫だ! 弟だって、孤児だって、メイファーの子なら愛せる。愛せるようにする。君と居たいんだ。絶対幸せにするから! 結婚してくれ」


 そう言って手をメイファーに向けた。

 メイファーは暫し沈黙した後、「まずは友達で良いですか?」と答えた。


 向こうで好きな人が出来たら、いつでも離れても良いですよと言う。

 ローランドは求婚には応じて貰えなかったものの、着いてきても良いと承諾を得られたのだ。まずは一歩近づけた。


 そして兄のリーディオに、男爵位の継承権を渡した。

「西方に行く俺には必要ないから。母さんのお墓頼むな。今度来る時は、メイファーと家族になってるからさ」

 微笑んで、そして少し寂しそうに。


「ああ、行ってこい。振られたら、酒盛りくらい付き合ってやる」

 リーディオもいつも通りに、軽口で返す。

 次に会えるのは、いつになるか解らないのに。


 生きていれば、いつか会えるから。

 死んでしまえば、夢でしか会えない。



 騎士団から母の遺体を引き取り、荼毘に付す。

 一思いに逝けるように、心の臓を一突きで。

 自分の命で、皆を守るように逝った母。



 皆が去った後、リーディオはお墓の前で背中を震わせた。

「俺は、俺……そんなに頼りなかった? 相談して欲しかったよ。金なんて、伯爵家なんて要らないよ。母さんの居ない家なんて墓標のようじゃないか。俺達や領民の為なんだろ? 俺はそんなことより、母さんの方が大事だよ。何でだよ、ぐずっ…母さん……」


 アマンダは、気配を消してリーディオを見ていた。

 これから暫くは、伯爵家の動向を監視する必要がある。



 アマンダは、リーディオの気持ちが解る気がする。

 アマンダの母は流行り病により死亡したが、それ以前より(フェイン)が帰らず悲しみに暮れて弱っていた。    

 体力があれば生き残れたかもしれない。 

 父のこと等、捨ててしまえる強さがあれば良かったのに。


 生き方は違うが、2人とも自分の信念により死んでいった。

 アドバイスされた所で、止められない人達だ。


 本人は満足していても、残された方は辛い。


 だからアマンダは思う。

 貴方は悲しみに引きずられず生きて欲しいと。


 そしてその悲しげな背中を見ていると、ズキンと頭痛がした。

「うっ」

 何だか何か思い出しそうな気がする。


『何を……今、泣いている男の人が…………うっ』


 そのままアマンダは、眠りに堕ちてしまった。

 リプトンはアマンダを抱き(かか)えると、涙を流している眦にハンカチを当てた。


 リプトンも何処かで感じた気配がした。

 アマンダのリアクション(反応)で、ただ事でないと察知する。

 ポリフェノールに相談すべきと判断していた。


 ダージリンは、リーディオを見つめるアマンダに嫉妬していた。

 今日初めての顔合わせだったのに、どこか郷愁を思わせる2人に見えたからだ。

 

         

 そして、それは間違っていなかった。          

 前世のバルデスことリーディオと、前世のアルバことアマンダの再会だった。


 ついでに、前世のスターディネスことリプトンと、前世のサンドことダージリンとも。





前世グループ、だいたい揃ったかな?

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