水の花
その花は深い流れの中に
決して大気に触れることなく
涼やかな音を水に溶けさせて
ただ在る
花の音は
狂気をほどき
青眼の目覚めを誘う
巫女の御手
花を誘う
碧黒の瞳と黒き髪
魂を光で形づくる人の子
光と闇の双神
その天秤
軛に繋がれし定めの姫
風は渡る
時も
国も
全てを滅びの音色に染めて
砕け散る星の破片
狂いゆく神々の心
花ゆれて誘う
廻る祈りは青金石の実を宿す
祈りを
黒に染まるほど青き
想いのために
草覆う廃墟に
墓標だけが輝き
花捧ぐ騎士の
瞳だけに露が宿る
黒を宿し光輝く姫巫女の
忘れられし物語
忌避されし
光と闇の姫巫女の
心を護りし
ただ一人の騎士の祈り
壊れてしまえ
全ての世界
かの姫の守りし世界
最初が抽象的?なだけにちょっとバランスがw
詩ということで見逃してください。