表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Future in an oblong box  作者: 鳴海 酒
第16話 ゴッド・セイブ・ザ・クイーン
91/91

15-10



 次に目が覚めた時、ノゾミはメドウスの背中にいた。あたたかくて意外と大きい背中は、ノゾミを安心させた。


 ラトルの声が聞こえた時、ノゾミは自分でも意外なほどホッとした。嬉しかった。


 メドウスのインカムは砕かれてしまったが、機能が完全に停止する前に、なんとか本体の石化は解けていた。通信が間に合い、サブのラトルは本体と同期をとることに成功した。


 メドウスはノゾミをおぶったまま、彼女の船へと向かう。ベッドに寝かせ、ラトルが治療を始める。


「すみません。ここの設備では、足を接合することまではできませんでした。一度ちゃんとしたところで見てもらわなきゃいけませんけど、残念ながら義肢を使うことになると思います」


 ラトルが申し訳なさそうに言う。

 仕方ない、あのケガだ。

 メドウスのほうが泣きそうな顔をしていたので、ノゾミは笑顔で抱きしめて欲しいとねだった。




 グレンは既にこの星から出て行った。

 ノゾミとメドウスはもちろん、ラトルまでもが、グレンを追うつもりだった。

 三人の意見は、珍しく一つの文句も出ずに一致した。


 とりあえずは一度ベーメンに戻り、準備と別れを済ませる。

 遠い遠い場所だと聞いていたメドウスは、もう二度と戻れないのだろうと思っていた。

 不安がないわけではないが、何よりもノゾミを守りたいという気持ちが先にある。

 師の墓に別れを告げ、ディーコンだけに事情を伝えた。


 グレンは、グレン・ダンジグは去った。

 女王レイナは残っているが、その命を実行するものはいない。バルサラの願いは、成就したのだ。

 想定した形とはだいぶ違うけれど、この星は本来の形を取り戻したのだ。



 ノゾミはとにかく気が重かった。

 この星へ、マニフィコへ来るために、色々とよろしくないこともして金を集めている。

 二度と会うこともないと思っていたあの男に、たった数か月でまた仕事を頼まなくてはならないとは。


 それでも、前へ――




 約二週間後、モンジベロの複数の漁師から、クェルノ島付近で空へ向かう火柱を目撃したという報告が入った。



読んでいただき、ありがとうございました。

この物語はここでおしまいですが、第二部も後日投下予定です。

そちらもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ