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91話 ソフィーはドラゴン使い

今回、ミオンの服の件まで行けませんでしたごめんなさい。

次回はミオンの件迄進みます。

 翌朝には、イーシャイナ王国のリュキア州の城壁前に到着。

門の手前で電龍をコンパクト(モンスターカプセル)に収納し、正門の前でトレー

ラーを止める。


 本来は、ここで認証手続きをしてもらわないと入れないんだけど、俺達のトレー

ラーはすでに王都であるキア市では有名なのと、王の命令でフリーパスで城壁内に

入れた。


 早速王城に向かい、お城の正面に着くと、城の跳ね橋が降りてきて、それを渡る。


 城に入ってそのまま城の中庭まで進み、そこでトレーラーを止め俺達はトレーラ

ーから降りた。


 門番から連絡があったのか、時田さんを初め、ニールさんやエドモンド王や王妃のカリーナさんまで出迎えてくれた。


「皆さまおかえりなさいませ」


真っ先に時田さんが俺達を見つけると駆け寄り、頭を深々と下げた。


「只今戻りました父上」


そう言って、フェリクス王子が、王と王妃の前で跪いて頭を下げた。


「無事で何より」


そうエドモンド王が言いながら、王子の両肩を掴んで立たせ、ハグをする。


 王にハグされた王子は王から少し離れて、一礼しこう言った。


「はい、危ないところでしたが勇者様に助けられました。」


そう言って、俺をちらっと見た。


王は王子の視線を見て、俺の所まで近づくと、俺の両手を握り締め


「大儀で……いや、ありがとうございました」


王としてではなく1人の父親として俺に頭を下げた。


「いえ、僕1人の力ではありませんよ、仲間の力があってこそです」


そう言って、仲間の方に俺が目を剥けると、王は、


「おお、そうだあったか」


と言いながら、ミオン、ゲキ、シノブだけでなく、クレアさん、エドナさん、アイーシャさんにも1人ひとりに両手でお礼を言いながら強く握手を交わした。


 クレアさん達3人は王直々に声を掛けられしかも握手までしてもらったことに、戸惑いすごく恐縮していたが……。


それを温かい目で見ていた王妃カリーナさんが、王に向かって、優しく言った。


「あなた、みなさんお疲れでしょうから……」


その王妃の言葉を聞いた王は慌てて言った。


「おお、そうであるな……部屋は用意してある、まずはゆるりとされるがよい」


王の言葉に、側に居た上級騎士が俺達を案内しようと声を掛ける。


「ささ、こちらへ」


上級騎士に即され、俺達がその上級騎士について行くが、クレアさん、エドナさん、アイーシャさんは、頭を下げその場に残ろうとすると……。


「何をそこでボーとしておるのじゃ、そち達も勇者殿と一緒にこんか」


と王が3人に言う。

クレアさん達はその言葉の意味が分からず、キョトンとしている

と、俺達の案内役だった上級騎士の人が3人に駆け寄り、クレアさん達に言った。


「その方らは本日付で、私と同じ上級騎士に任じられておる」


その言葉を聞いて、驚き固まる3人にその上級騎士がさらに続けて言った。


「王の思し召しであるぞ!」


その言葉に3人が”はっ”として、


「「「はっ、ははぁ」」」


と言いながら慌てて俺達と一緒について、王族専用エリヤに入って行った。





◇◇◇◇◇





各自部屋に通されったって言っても俺や、ミオン、ゲキ等はあの広いホテルのスイートルームの部屋で、クレアさん達は俺達と違い上級騎士用の部屋らしい。


 昼食の用意ができるまで、各自しばらく休憩を取っていた。

そして、昼食の用意ができたとメイドさんが知らせに来てくれたので、そのメイドさんと共に、この前のあの大きな部屋(約30畳)へ向かった。


部屋入って、案内された席に着く。

正面にエドモンドさん王妃カリーナさん、王側にフェリクス王子、俺、ニールさん、、ゲキ、シノブ、時田さんで、王妃側にソフィー、ミオン、クレアさんエドナさん、アイーシャさんと席に着く。


 席に着くと王は、クレアさんエドナさん、アイーシャさんに言った。


「ここは我々しかおらぬ故、無礼講でよい」


そう王に言われるが、3人とも余計緊張したみたいだ。


しばらくして、料理が運ばれてきた。


 前菜は、トマトの海老づめ。


 小ぶりのトマトにゆでエビを入れ、マヨネーズのようなソースが掛かっている

マヨネーズにしたら少し柑橘系の酸味を感じる……。美味しい。


 次はスープ、緑色が鮮やかな冷たいポタージュスープ……。枝豆を使っているようだ。


(冷たくて美味い)


 スープをに飲み終わると、次に運ばれてきたのが魚料理……。


 なんの魚かは分からないが、白身の魚のムニエルにクリームソースが掛かっていた。


(このクリーミーなソースが美味しく俺結構これ好きだわ)


 ここで一旦サラダ出た。


 ホワイトアスパラのオランデーズソース……このオランデーズソースってのがよくわからんが……俺はもともとアスパラが大好きなので、パクパク食べた。


そしてメイン?かな肉料理。鶏のトマト煮込み


 これは、まんま、鶏肉をトマトで煮込んだ料理で鶏肉が柔らかく旨い。それに付け合わせのマッシュポテトが、俺はなかなかのお気に入りだった。


で、最後は果物……少し皮の色が違うが(色が青)食べてみるとまさしくメロン


そして、食後のお茶を頂いた。


 お茶を頂きながら、しばし談笑をしていた時のことだ。


「そうそう、ソフィーはドラゴン使いになったんですよ父上」


とフェリクス王子が、エドモンド王に唐突に言った。


「えっソフィーがドラゴン使いとな」


「まぁ!」


王子の言葉に、王と王妃が目を剥いて驚く。


「いえっ、その、これは……」


驚く王と王妃にソフィーは、困ったような顔で言い淀む。


「?どういうことだソフィー」


そう聞き返す、エドモンド王にフェリクス王子がいたずらっ子のような笑みを浮かべこう言った。


「ダンジョン最下層のドロップアイテムですよ父上」


その王子の言葉を聞き、


「なっなに~!ソっソフィーそれは誠か!?」


と驚く王とその横で口をあんぐり開けて驚くカリーナ王妃。


 ソフィーは慌てて、手を横に振り、否定の意を示す。


「これは……セイア様に頂いたんです。わたくしは何もしておりません」


そう言いながら、例のコンパクト(モンスターカプセル)を王と王妃に見せた。


 ソフィーのコンパクト(モンスターカプセル)を見て、興味深々のエドモンド王。


「ソフィー電ちゃんを見せてあげたら?」


ミオンも少し薄笑いでソフィーに言った。


 コンパクト(モンスターカプセル)を凝視し、鼻息の荒い自分の父親の顔を見て、ソフィーは仕方ないな……って顔で電龍を呼び出した。


「電ちゃんさん!」


そう言って、コンパクトの蓋を開けると、”ピカッ”と一瞬眩い光と共に電龍が現れた。


「ほーい、呼ばれて飛び出て”じゃじゃじゃじゃーん”」


と言いながら、元気よくコンパクトから飛び出してきた電龍を見て、エドモンド王は別の意味で驚いていた。


「なんじゃ?この……こまい(小さい)のは?」


体調30cmの電龍を見て、拍子抜けって感じで王が言う。


「おい、そこのおっさん……僕のこと馬鹿にしたっしょ」


と怒る電龍に一瞬絶句しながらも、困り顔で言うエドモンド王。


「いや、すまんすまん、いやあの電風の丘ダンジョン最下層のモンスターだと聞い

たので……少々……な」


「あ―――――――――――やっぱ馬鹿にしてる~」


王の言葉を聞いて、ますます憤慨した電龍は、


「ふんっだ!大きくなれるよ~だ。よし大きくなってやる!」


そう電龍が言ったとき俺とミオンがその言葉に焦って言った。


「おい、電龍!やめろ!」


「電ちゃん!やめなさい!」


と叫んだ言葉もむなしく、電龍は巨大化した。


”デイュ――――――ン”


 瞬く間に電龍は大きくなり……大きくなって天井を……。


”バリバリバリ”


破って突き抜けた。


天井から、破片があたり一面に落ちてきて皆、手で頭を覆いながら叫んだ。


「「「うおー!」」」


「「「「キャー」」」」


「何考えてる電龍!」


「Oh my God!」


 その後、ミオンとなぜかゲキの2人に2時間みっちり説教された電龍であった。




◇◇◇◇◇





 その日の夜、王城での夕食は、電流が王族専用の食堂の部屋を破壊したので、公の会議をする部屋で摂ることになった。


 夕食では、フェリクス王子がダンジョンでの話や砦前での魔王軍オブリヴィオンとの戦闘の話で

盛り上がり……ってか、フェリクス王子って見かけによらず少々話を盛るところがあ

るみたいだが……まぁ、話が盛り上がったんだから良いか……。


それで終わればよかったんだけど、その後王子の話に触発されたのか、エドモンド王も

過去の武勇伝を話し出し、夜遅くまで延々と王の話は続いた。


 俺の感想としては、”この親にしてこの子あり”って感じだった。


(はぁ~疲れた)


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