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81話 電風の丘ダンジョン17(プラズマボール)

今回予定よりだいぶ遅れての投稿ですいません。

------≪風神戦≫美音ミオン視点---



フェリクス王子が"イグルー!"の魔法でソフィーを氷のドームで覆い、それに

マクシムス将軍が障壁の魔法をかける。


(これでソソフィーは一先ず安心と……。)


そう思い、フェリクス王子、マクシムス将軍、クレアさんエドナさんと風神に向か

って進んだわ。すると風神の手前200m位の所まで進んだ時だったわ。

青い皮膚に角が2本生え背中に大きな袋……は体と一体かしているよう……袋と言

うより背中にある大きなコブって感じかしら、その風神が大きく息を吐きながら、

両腕に持っていた大剣……そうね青龍刀って言う刀だったかな……それを顔の前で

クロスさせたかと思うと、竜巻が風神の前に現れ、それがみるみる大きくなってい

く……。


 高さ数十メートル……いえ、数百メートルもあろうかと言う大竜巻。それが私達

の方に迫って来たの。


 大竜巻が迫ってくるに従い、私達の所にも強風が吹きだしたわ。


「「「キャー」」」


私、クレアさん、エドナさんが思わ悲鳴を上げるくらいに……。


皆、体が飛ばされそうになるのを必死で踏ん張っていると、マクシムス将軍が私達

の前に出て、手に持っていた”グラン・クラッシャー”をまるでハンマー投げでもす

るように低い体勢でぐるぐると回りながら投擲したの。


「ふん!行け~グラン・クラッシャー・ボルテックス!」


投げられた”グラン・クラッシャー”は、回転しながら空中高く飛んだかと思うと、

空中で回転する”グランクラッシャー”の下に渦巻き……いえ、これは竜巻……。

が、起こり、風神の大竜巻へと向かったの。


 ”グラン・クラッシャー”が作った竜巻は、風神の大竜巻の半分くらいの大きさな

ので、風神の大竜巻とぶつかった瞬間四散してしまったわ……でも、風神の大竜巻

はその反動で、私達の方からどんどん遠ざかり、やがて見えなくなってしまった。


 私は、すぐさま皆に言ったの。


「今よ!、さっきの大技をアイツに使わせないように、皆で波状攻撃を!」


その私の言葉を聞いてまずエドナさんが矢を弓に弓を番え、放った。


「ライトニングアロー!」


そして、マクシムス将軍は戻って来た”グラン・クラッシャー”を投げる。


「行け~グラン・クラッシャー」


そして、私も腕のブーメランを投げたの。


「電空ぅ~ブーメラン!」


そして、フェリクス王子は地面(雲)に剣を指し、


「アイスバーン」


そう叫ぶと、地面(雲)に一直線の氷の道ができたの。


その道を、後ろから走りこんできたクレアさんが滑るように進む。

時折、バランスを崩しそうになりながらも、盾を構え前傾姿勢で風神に迫るクレア

さん。


 風神は、両腕に持っていた青龍刀を私たちに向けると、青龍刀が光、そして何か

が次々と射出されたようなの。


その次々に射出された何かは、エドナさんの放った矢やマクシムス将軍の”グラン

・クラッシャー”を弾きそして氷の道を盾を構えて滑り進むクレアさんの盾に当た

り、”ボン”と言う音がして、その衝撃でクレアさんの滑るスピードが落ち、止ま

ってしまったんだけど、私が投げたブーメランは私の意志でコントロールできるた

め、かろうじてその何かを避け、風神に進んでいた。


そして、クレアさんは止まったと同時に、風神に向け剣を抜き叫んだ。


「ソードオブファイヤー」


そして、クレアさんの放つ炎が風神の右腕を襲い風神の腕は燃え上がった。


 風神は慌てて左腕で持っていた剣で、右腕を切り落とした。


そのタイミングで、私のブーメランが、風神の右足を襲い切り裂いた。


「ゴエッ!」


声なのか、呻き声なのかわからないけど、そう叫んだ風神は青い知を右腕と右足

から吹き出しながらその場に崩れ落ちたわ。


(倒した……?のかな)




◇◇◇◇◇





 俺は、右腕をワイヤーアーム、左腕をシールドアームに変え、Unicornを

呼び出し、ケンタウロス形態になると背中にゲキを乗せ、雷神に向かい走り出した。

その間にシノブは、対物狙撃銃のバレットM82A1を構える。その側にはアイー

シャさんが控えていた。


 雷神は持っていた杖を天にかざすと、雷神の頭上にみるみる、黒い雷雲が現れた。

そして、次にその杖を自分に迫ってくるケンタウロス形態の俺とゲキに向ける。

すると、雷神頭上の黒い雷雲から、俺たち目掛け稲妻が落ちて来た。


”ピカッ””ドーン”


俺はとっさに、左腕の掌からバリアーを発生させそれを防ぐ、”ズシン”と稲妻の振

動が伝わって来た。


 その時、俺達の後方に居たシノブがバレットM82A1を雷神めがけ弾を発射する。


”ズキュン””ズキュン”


 シノブが放った2発の弾丸は雷神の胸と額を貫く……。

 しかし、雷神は胸と額から緑色の血を流すが、倒れることはなく、そのまま仁王

立ちで、弾丸を放ったシノブを睨みつけた。


そして、今度はシノブの方に持っていた杖を向けると、黒い雷雲からシノブの方に

稲妻が走った。


”ピカッ””ドーン”


その時だった、側にいたアイーシャさんがシノブの前に持っていた如意棒を出し、

地面(雲)に突き刺したかと思うと、シノブに飛びつき覆いかぶさった。


 雷雲から伸びた稲妻は、シノブの手前に突き刺された如意棒に落ちる。


”ズドーン””バリバリバリ”


 アイーシャさんの機転で、間一髪稲妻を回避したシノブ達を振り返って見た俺は

胸を撫で下ろした。


(ふぅ~)


「Thank You~Missアイーシャ」


シノブは顔をあげ、自分の体の上に覆いかぶさるアイーシャさんに礼を言う。


「いえ、どういたしましてにゃ」


と笑顔で答えるアイーシャさん。


 俺の勘違いかもしれないが、2人はしばらく見つめ合っていた……目がハートで

……。


 それはさておき、俺は雷神の気を引くため右手に持っているランスを雷神目掛け

飛ばした。


「ブーステックランサー!」


 雷神は俺の放ったランスを杖で弾くが、弾いた時の衝撃で、少しバランスを崩し

かける。


それを見たゲキは俺の背中から、空中高く飛び上がり、空中でクルクル回ったか

と思うとそのまま斬馬刀を抜き、雷神に投げつけた。


「撃心流奥義の1つ 斬馬刀大車輪!」


 ゲキが投げつけた斬馬刀は文字通り、クルクルと風車のように回転しながら、今

まさに雷神を真っ二つにせんと迫って言った。


 それを目にした雷神は目を剥きながら、とっさに右に飛んだ……。が間に合わず、回転する斬馬刀に左腕と左足を切断され、緑色の血を吹き出しながらその場に倒れた。


(やった!……か!?)




◇◇◇◇◇





風神と雷神を倒したか……に見えたんだけど、風神は右の手足を、雷神は左の手

足を失いながらも、お互いは這いつくばって近づいたかと思うと……。


「えっなんなの!」


「そんな~」


「えぇ~~~!」


「そんなバカな」


「むっむむむ!」


「おいおい」


「なにっ!」


「Oh my God!」


「にゃ!にゃにゃにゃ」


それぞれ、驚きの声をあげた。


 ちなみに、ミオン、クレアさん、エドナさん、フェリクス王子、マクシムス将軍

、俺、ゲキ、シノブ、アイーシャさんの順。


 風神と雷神はそれぞれの欠損部分を結合し、融合?……合体……した。

頭は2つで右が風神で左が雷神胴体は一つになり、それぞれの残った手足が生えて

いた。


≪名称         天空神 ≫

≪戦闘力      110,000≫

≪防御力      80,000≫

≪スピード      5,000≫

≪MP       80,000≫

≪特技       台風、嵐、 ≫


×1


 頭に浮かんだデーターを俺は口にしたが、皆その数値の高さに絶句していた。


 天空神は、右手の杖と左手の剣を顔の前で交差させる。

すると、俺達の頭上に黒い大きな雲が現れ、それが次第に渦を巻きながら回りだし

た。


 俺達が立っているところにも、次第に強風が吹き荒れ、やがて強い雨が吹き付け

てくる。


「ヤバイ……奴はあれを使うつもりか!」


俺はそう口にして、考える。


奴はおそらく台風と言う技を使おうとしている……それを使われると恐らく俺達

に防ぐ手立てはないだろう……。


これを即座に防ぐ手は……もうあれしかない……俺の残りのエネルギーは3分の1

ちょっと切っているが、1発なら奴に使えるだろう。


 俺はそう決意して、両腕をフレイムアームに変え、強風と強い雨が吹き付ける中

、俺はケンタウロス形態で、天空神 に向かって走り出した。


そして、フレイムアームに変えた手首を合わせて手を開いて、体の前方に構える。

両掌の中で炎を出し、それを球形になるようなイメージをした。


 すると、掌にこの世界で言うファイヤーボールが形成された。


 さらに、その炎の玉の温度をどんどん上げるイメージをする。

すると、両掌の中の炎の玉の色が赤から黄色そして青色に輝いて行った。

そして、最終的には白い炎の玉になる。


そう、俺は炎の玉の温度を上げプラズマ化させたのだった。

恐らく、炎の温度は1万度……いやそれを遥かにこえる温度になっていると思う。

掌の中の炎の玉がプラズマ化したのを確認した俺は、腰付近に両手を持っていき

ながら両手を完全に後ろにもっていて、両手から対象に向けて放つ。


「プラズマボール!」


俺の掌から放たれたプラズマの玉は、強風や強く降りつける雨をものともせず、天

空神に向かって行き、今まさに台風を起こそうと精神を集中している天空神にぶち

当たった。


爆発音もなく、俺の放ったプラズマのボールは、天空神を一瞬にして蒸発させて…

…消えた。


と、同時に俺はケンタウロス形態のGUY BRAVEではなく、大鷲青空の姿に

戻ってその場に倒れこみ……そして気を失った。


「セイア!」


「セイア!」


「Mr.オオワシ!」


天空神のモデルは、特撮のキカ○ダー01に出て来るサダムです。

また、プラズマボールの発射プロセスは、かの有名なアニメド○ゴンボールのカ○ハメ波のポーズです。


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