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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第1章 突然の異世界 そして 突然のヒーロー!?
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7話 ゴブリンとワーム

 ソフィーを載せた馬車を見送り、ゴブリンを迎えるため武器を選択する。俺が選んだのは、右腕がマシンガンアームで、左腕がエレクトリーアーム。武器のテストを兼ねるのと、やはり数が多いので遠距離と電撃による行動阻害を期待してのこと。


 右腕を一番近付いてきた3人?のゴブリン達に向けた。照準機のマークが現れる。そして、


≪Species Name Goblin≫

≪Combat Power300≫×3


 このマシンガンアームは、手の指のうち親指を覗く4本の指から、鋼弾が連発して出ると言う代物。照準機のマークを合わさなくても大抵は当たる。試しに照準機のマークがロックオン状態でないのに撃ってみる。


”バリバリバリ”轟音と共に鋼弾が次々3人?のゴブリン突き刺さる。


「「「ギャー!!」」」


と言う悲鳴と共に、見事!3人?のゴブリンが細切れになった。


≪Species Name Goblin≫

≪Combat Power0/300≫

≪Death≫×3


 それを見たいた他のゴブリン達の進撃がピタリと止まる。


(うん……なんか9人組のサイボーグの人。気分~)


 ゴブリン達は、赤黄色の地面に点在する背の低い草の塊の一つに隠れたようだ。


(それで、隠れたつもりかな?)


 少し余裕ぶる俺。


≪Species Name Goblin≫

≪Combat Power300≫×4


 俺は、頭に浮かぶ地図の中の別の赤い光点が、数個固まってるいるところに右腕を向け、鋼弾を次々と連射した。”バリバリバリ”轟音と共に、鋼弾が深いブッシュに隠れる数人のゴブリンへと突き刺さる。


「「「「ギャー!!」」」」


≪Species Name Goblin≫

≪Combat Power0/300≫

≪Death≫×4


 すると、それを見ていたゴブリンより大きめの(ホブゴブリン?だっけ)が持っていた錆びた槍を俺に投げつけた。”カ~ン”と金属音がして、その錆びた槍が俺に当たったが、槍は俺に刺さらず、俺に当たって地面に落ちていた。


投げた槍が通用しないので、困惑するホブゴブリン。


≪Species Name Hob Gobelin≫

≪Combat Power500≫×1


そいつに向けて鋼弾を叩きこむ俺。


「グギャー!」


≪Species Name Hob Gobelin≫

≪Combat Power 0/500≫

≪Death≫×1


 すると頭に≪Enemy≫の文字が点滅し右→≪2≫が出たので、その方向に振り向くと、別のホブゴブリン2人?が、剣を振りかぶり、俺に切りつけようとしてるところだった。すぐさま左腕を俺に切りつけようとしてくるホブゴブリン達に、電撃を放った。電撃は、ホブゴブリン達の剣に当たり、そのままホブゴブリン達は電撃を受け、


「「「グギャー!」」


っと叫び声をあげ、黒焦げになる。


(行動阻害のつもりが……加減が難しいな。)


 左腕のエレクトリーアームは、手の部分ならどこからでも電撃を撃てる。と言っても、距離は短い。


≪Species Name Hob Gobelin≫

≪Combat Power 0/500≫

≪Death≫×2


 すると今度は、俺の近くに居た赤い尖がり帽子の奴がなにやら呪文を唱え始める。


≪Species Name Goblin Magician≫

≪Combat Power400≫

≪Energy100/100≫×1


 俺は、すかさず、とんがり帽子にの頭を左手で鷲掴みし、電撃を放った。エレクトリーアームは、電撃を離れた物に撃ち込めるだけでなく、触れた物に電撃を流すこともできる。


「ギャァー!」


その尖がり帽子ゴブリンマジシャンが電撃をくらって真っ黒に焦げて倒れていた。


(またまた、黒焦げにしてしまった……どうも加減が……。)


≪Species Name Goblin Magician≫

≪Combat Power0/400≫

≪Energy0/100≫

≪Death≫×1


 倒れたゴブリンマジシャンの戦闘力0を確認していると、また頭の中に

≪Enemy≫≪Rear≫そして≪3≫の文字。俺の方に飛来物が3つ。俺はすぐさま、飛来物の方に振り向き、右腕を向け鋼弾を連射した。俺に向かってきた、矢が次々と撃ち落とされる。


 矢の向かってきた方を見ると、3人?のゴブリンが弓を持って立っていた。


≪Species Name Goblin≫

≪Combat Power300≫×3


 俺が見ると、3人?のゴブリンが慌てて、弓に矢をつがえようとしていた。そこに右腕を向け、またもや鋼弾を次々に撃ち込む。


「「「ギャー!!」」」


≪Species Name Goblin≫

≪Combat Power0/300≫

≪Death≫×3


 これを見ていた残りのゴブリン達は、恐れをなしたのか撤退を始めた。


(ふっ~、何とか追い払ったか……)


 そう俺が思った瞬間。すごい地鳴りと共に地面が揺れだした。俺は少しよろけながらも、何とか踏ん張りその場に立っていた。すると、ゴブリン達が逃げていた方から、”バリバリバリ”っと大地が裂けるような音がしたかと思うと、巨大なヘビのような者が出現した。


推定、全長10m、胴回2mくらいか……。


「だ……大蛇!?か。」


と言う俺の目に映る光景は、その蛇のような者に次々飲みこまれて行く、ゴブリン達。


≪Combat Power10,000≫


 やはり、俺が固有名詞を認識しないと、名前が出ないようだ。良く見ると、目がなく、大きく開けてゴブリン達を次々に飲みこんでいる口には、びっしり、円を描くように生えそろった牙のような歯が生えている。


「ワーム?!」


 その巨大さに驚き、口走る俺。ワーム?らしき巨大なそれは、ゴブリン達をすべて飲みこむと、今度は俺の方に向き迫ってきた。


「やべー!」


 俺は向かってくるワーム?を右腕のマシンガンアームを向け、鋼弾を次々に叩きこむ。少し、苦しむようなしぐさをするワーム?らしき者。


 しかし……苦しむ仕草をしながらも、俺に向かってくるワーム?。


「くっそ!しぶとい奴め!」


と吐き捨てるように俺は言った。


 さらに、近付くワーム?に左腕のエレクトリーアームから電撃を叩きこむが、電流が奴の表皮を滑りながら走るが、体内まで届いてないようだ。奴は、少し苦しむも、俺の追撃を諦めようとはしない。


「表面だけでは効かない!くそ。」


 奴の大きな口が、俺を飲みこもうと迫って来る。それを左に飛び、回避する俺。奴の側面に回った俺が、即座に、右腕をブレードアームに変形させ、


「プログレッシブ ブレード!」


と叫び、ブレードを展開。それを奴の側面に突き刺し、切りつける。切りつけられたワーム?は、またもや苦しみ。そして今度は、のた打ち回りだした。


 すぐさま奴から距離を取り、間合いをとる。


 そして、のた打ち回る奴の隙をついて、左手で右腕を掴み。電撃を放ちながら、プログレッシブ ブレードで大きく切りつけた。”ビリビリ”と青白い閃光を放ちながらブレードの刃が奴の体を深く切りつけて行く。電撃が体の中まで通ったのか、


「グォ~ン!!」


と言う、鳴き声とも悲鳴ともとれる、雄たけびのような声を出し、”ドスン”と、その場に崩れさった。 まだ、奴の体は”ヒクヒク”しているが……


 脳裏に。


≪Combat Power 0/10,000≫

≪Death≫×1


の数字を見て俺は安堵する。少し、肉の焦げたような臭いが当たりに漂う。


 その時だった。頭の中に……”テレレレッテッテレー♪”とファンファーレが、鳴り響き、Lv4の文字が頭に浮かぶ。


≪One’s Name GUY BRAVA≫

≪Lv4≫

≪Combat Power 40,000≫

≪Energy5,800/15,000≫


「シノブ!ふざけた設定考えやがって。」


と独りごちりながら、ふと考えた。


(昨日は、エネルギーの値がすぐに満タンになっていたのに……しかし、まぁ、戦闘直後だし……しばらくすれば戻るかな。)


 エネルギーの数値は気になるが、考えてもしょうがない。とりあえず、UNICORNと連絡を取ろうと思ったら……頭に地図が浮かび、青い光点が光っている。


 どうやらそこで、UNICORNが待機しているようだ。UNICORNがいる、位置、つまりソフィーがいるところまでは、ここからGUY BRAVAの全速力が確か時速100Kmだから、おおよそ1時間弱で着くことができるはず。


 取り敢えず、左腕をフレームアームに変え、埋めるのが面倒なのでそのまま焼くことにした。ゴブリン達の死骸を焼いていると……何体かに1つ金属の塊が残る。


「なんだろう?」


 14体のゴブリンの死骸を焼いたら、4つの金属の塊が出てきた。くすんだ黄金色の金属1つと、くすんだ銀色っぽいのが2つ。それに、黒っぽい金属が1つ。その金属の塊を取り敢えず、ゴブリン達が持っていた装備品の中にあった袋に放り込み。これまた、ゴブリンが持っていた剣帯を2本つなぎ合わせて、自分の腰に巻いて、袋の口の方を剣帯に括りつけた。


 ワームらしき魔物は、大きすぎるので、プログレッシブブレードで、大きく4つくらいに切り裂き、1つづつ丁寧に焼いておく。ワームらしき者の4つに切った死骸を焼ききり、俺はUNICORNと言うか、ソフィーが待機している場所に向け全力で走りだした。


 風を切りながら、時速100Kmのスピードで草原を駆け抜けながら俺は思う。


(忍のやつ……なんで最高速度が時速100Kmなんだ!どうせなら、9人組のサイボーグの人みたいに、音速で駆け抜けるとかの設定にしたらいいのに。)


そう思いながら、ソフィーが待っている地点に急ぐ俺であった。





























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