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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 暗黒大魔王 VS ギガ・ブレイブ(完結編)
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261話 アロガン・ゲキ!決死の戦い





『ファイヤーブレード』


クレアさんの巨神器ジャンが、剣の刃、全体を炎で包み、高温の熱で、

ギル(暗黒の龍)の右腕を切り裂く。


"シュッパ”


”ギャオ~ン”


続いて間髪入れず、ゲキが、


『奥義!烈火電光兜割』


電龍の放電のエネルギーを斬魔刀に集めギル(暗黒の龍)の背中を切りつける。



\\\ズババババァ~ン!///


”ギャオ~ン”


『ハァ、ハァ、ハァ』


 しかし、大技連発で疲労困憊のゲキ。


斬魔刀を杖代わりに、立つのがやっとといったところ。


『ゲキっち大丈夫~』


心配した電龍が、ゲキに声をかける。


『ああ……大丈夫だ』


 しかし、どう見ても大丈夫そうには見えない。


”ギャオ~ン”


体の再生を終えたギル(暗黒の龍)が、よろけるゲキを踏みつけようとする。


『ゲキさん!危ない』


クレアさんの巨神器ジャンが、ゲキを踏みつけようとするギル(暗黒の龍)

の足を盾で防ごうとするが……。


”バッキーン”


『キャァ~!!』


弾き飛ばされてしまう。


『クレア!』


ゲキは思わず叫ぶ。


『チャクラム!』


"シュッパ~ン”


クレアさんの巨神器ジャンを吹き飛ばし、ゲキに迫るギル(暗黒の龍)の

右足を切り飛ばす光輪。


『ゲキ殿!無理をするな、引け』


そう声をかけるアロガンに、


『ハァ、ハァ、俺は引かん!セイアが戻るまでは!』


と言い返すゲキ。


『しかし……もう到底戦える体では……』


とアロガンが言いかけると、


『貴様こそ、残り時間がもうないのでは……』


とゲキに言い返され、心配そうな顔から一転、きりりとした顔で一言、


『まだ、30秒ある!』


と言い切った。


そして、お互い目を一瞬目を合わせたかと思うと、


アロガンは上空高く飛び、ゲキは電龍を呼び寄せ同じく空へと上がった。









 アロガンは、自身の最後の大技を放つ。


『ふんっ!』


と一言いうと、アロガンの全身が光に包まれ……。


≪必殺!ヘッティング・キラー≫


自身の翼を折りたたみ、ギル(暗黒の龍)の喉元目掛けダイブする。


 アロガンは、光の玉と成り、体当たりした。


\\\ドッカーン///


ギル(暗黒の龍)は大爆発を起こし、大きなきのこ雲が空に立ち昇る。


 やがて、雲が晴れると、そこには首から上がないギル(暗黒の龍)の

姿がある。


 それを見て、すぐさまゲキが動く。



ゲキは、電龍の上で、斬魔刀に気を流し、斬魔刀の刀身を5mに伸ばす。


『翁!、ビームを俺に撃ってくれ』


ゲキの言葉に、”ギラン”のソンブル翁が、


『相分かった』



と、ゲキに告げると”ギラン”が方向を変え、上部と下部にある、陽電子ビーム

砲が放たれたれる。


”ビー”


≪かっー!≫


ビームがゲキに迫る中、ゲキは目を見開き、気を体から解き放つと、ゲキに向

かったビームが、ゲキの持つ斬魔刀の刀身にずれ当たる。


 ビームが当たった斬魔刀の刀身がビームのエネルギーを吸い、赤く光りだし、

そして、長さ10mまで伸びた。



 と同時にゲキが電龍の頭からから飛び降り、斬魔刀を振りかざしなら叫ぶ。


≪奥義!斬魔光牙兜割!≫



\\\ズババババァ~ン!///



ギル(暗黒の龍)の頭部なしの体が真っ二つに切り裂かれるが……。



 その傍らに、地上で、刀を振り下ろしたまま固まっているゲキ。


そして、少し離れた場所には、変身が解けて、地面に倒れるアロガンの姿が

あった。









『やったか!』


轟雷号の艦長席でジェームズさんが、叫ぶ。


『いや……』


と、”ギラン”ブリッヂでソンブル翁がつぶやいた。


 ソンブル翁がつぶやいた通り、ギル(暗黒の龍)の体は瞬く間に再生する。


”ギャオ~ン”


『聖霊力ビィ―――ム!!』



”ビィ―――”


”ズボズボ”


俺の放った聖霊力ビィ―ムが、奴の喉笛を捕らえ貫通した。




”ピッ"


≪Enemy≫


≪名称  ギル(暗黒の龍) ≫


≪体長        40m≫


≪体重    50,000t≫


≪戦闘力  899,000 /900,000≫


≪防御力 799,999/800,000≫


≪スピード  60,000 ≫


≪MP  898、113/900,000≫


※1分ごとに20%MP回復


≪特技≫ 


・頭の角から、黒稲妻


・目から、ストップ光線(相手の時間を止める)


・口から、ダーク煙幕を出し、ダークフィールドを派生させる。

     (ダークフィールドに閉じ込められると、光や音を

      遮断し、相手の目や耳の感覚を無くさせる)


・手の爪、 爪を相手に突き立て、魔力を奪う。


(うん……アロガンとゲキで少しは魔力を削れたみたいだ)


 脳内に浮かぶギル(暗黒の龍)のデーターを見て、そう思

う俺。


”ビィ―――”


そんな俺に向け、目から、ストップ光線を放つギル(暗黒の龍)。


 とっさに、右掌からはアンチマジックシールドを発生させ

ギル(暗黒の龍)攻撃を無効化する。


『きかねーよ』


とは言ったものの、こちらも攻めあぐねる。


≪今のうちよ、クレア、電龍、ゲキとアロガンを~≫


そんな時、ソアラねぇ~ちゃんが念話で、クレアさんと電龍に

指示を出す。


『あいよ~』


『はい!』


ねぇ~ちゃんの指示に、そう返事をした電龍とクレアさん。



クレアさんの巨神器ジャンは、ボロボロのシールドを捨て、


 巨神器ジャンの右手で大事そうにゲキを包み込み、そっと

左手に乗せ、背中のバーニアをふかし、”ギラン”までジャンプした。


 電龍も倒れている、アロガンをそーと咥え、クレアさんと同様に

”ギラン”へと向かった。


 2人の回収を見届けたソアラねぇ~ちゃんが、俺に言う。


≪もう、あれを使うしかないわ≫


『ん?あれって……』


聞き返す俺に、さらにねぇ~ちゃんは言う。


≪あれは、あれよ≫


『だ・か・ら……』


≪ムフフッw≫


意味ありげな笑みを浮かべる。


質問をする俺を無視して、轟雷号のジェームズさんに言う。


≪ジェームズ~!私が合図したら、あれをぶっ放してねw≫


『ん!?あれ……ああ、対消滅弾……か!』


突然、ソアラねぇ~ちゃんに言われ、ピンと来なかったようだが、

すぐさまねぇ~ちゃんの言うあれを察して、


『Missソアラ了解した』


と言うと同時に、


『艦首対消滅弾発射用意!』


と命令を下すのだった。


『対消滅弾で、奴を倒せるの?』


と再び問いかける俺に、


≪……だけじゃ倒せないわよw≫


と平然と言うねぇ~ちゃんに、


『だったら……』


≪うんw……聖霊玉を使うのよ≫


≪聖霊玉で、奴を包み込んで、そこに

あの大型爆弾をぶち込む……ってわけよw≫


『ん!?ギガ・ブレイブの武器にはそんなのないよ?』


とねぇ~ちゃんの返答に突っ込むと、


≪あるわけないでしょ≫


ぶっきらぼうに答える。


『ん!?あるわけない……って』


と俺が聞き直すと、


≪聖霊玉は、私……聖霊が全エネルギーを開放して作る

玉なんだから、ギガ・ブレイブにできるわけないでしょ≫


と少し突き放したようにねぇ~ちゃんが答える。


『……それって、ねぇ~ちゃんの全エネルギーを使う……

ってこと?』


≪うんwそうよ≫


俺は、姉の返答に一瞬考えたが、


『……!?それじゃぁ~ねーちゃん消えてなくなる!って、

ことじゃん』


目を見開き、ねぇ~ちゃんに大声で言い返し、


『ダメ、だめ、駄目!!!』


と猛烈に抗議するが、


≪……って言うことで、セイアお疲れ様≫


と淡々とした口調で、ソアラねぇ~ちゃんが、俺に言った

かと思うと、次の瞬間、俺は大きなシャボン玉のような

透明の膜に覆われ、ギガ・ブレイブの外にいた。


『!?』


俺は状況が呑み込めず、膜の内側を叩きながら、


『ねぇ~ちゃん!駄目だ!ダメだってば!』


『元にもどしてよねぇ~ちゃん!!』


ひたすら、喚き散らすのだった。










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