257話 悲しいけどコレ、戦争なのよね!
------(暗黒島内北西部)------☆
そのころ、ローゼ(巨神器ガフ)は、
”ピッ"
≪Enemy≫
≪名称 マカイロドゥス(サーベルタイガー) ≫
≪体長 20m ≫
≪体高 9.5m≫
≪体重 150t≫
≪戦闘力 450,000≫
≪防御力 300,000≫
≪スピード 8,000≫
≪MP 60,000≫
≪特技≫ ・ 鋭い牙で切り裂く
・鋭い爪で切り裂く
×1
と戦っていた。
右手に持っていたトマホークを、マカイロドゥスに破壊され、
武器は左手に握るトマホークのみとなっていた。
マカイロドゥスは、低い体勢で身構え、今にもローゼ(巨神器ガフ)に飛び掛
かろうという体制で、両者は睨み合っていた。
”ガルルゥゥ”
≪ガオォー≫
ローゼ(巨神器ガフ)目掛け、マカイロドゥスが飛び掛かろうとした
その時だった。
不意に軽く、ローゼ(巨神器ガフ)は、そのままの体制で後ろにジャンプ
し、地面に右手を着き……。
「グランドスパイク!」
掛け声と共に、さっきまでローゼ(巨神器ガフ)がいた、地面が一瞬光った
かと思うと、地面から長い棘のようなものがムクムクと無数に生えだした。
そこへ、思い切り飛び込んだマカイロドゥス。
”グワッ”
四肢はもちろん、お腹まで長い棘に突き刺さり、身動きが取れなく
なる。
そこへ左手のトマホークを右手に持ち替えたローゼ(巨神器ガフ)
が近寄り、
『ごめんね』
と言いながら、トマホークを振り下ろし、マカイロドゥスの頭に落とし
た。
と、同時にマカイロドゥスは虹色の泡となり消えて行った。
”ゴー”
”キュイ―――ン”
その音に、ふと、ローゼ(巨神器ガフ)が、空を見上げると、そこでは、
シノブとディノッゾさんのF14と、猛魔爬虫獣将軍マルクが、死闘を繰
り広げていた。
◇◇◇◇◇
------(暗黒島内北西部上空)------☆
”バリバリバリバリ”
バルカン砲で応戦するシノブとディノッゾさん。
戦っている相手は……。
"ピッ”
≪Enemy≫
≪名称 猛魔爬虫獣将軍マルク≫
≪体長 25m≫
≪体高 20m≫
≪体重 145t≫
≪戦闘力 450,000≫
≪防御力 250,000≫
≪スピード 150,000≫
≪MP 850,000≫
≪特徴 ≫
・上半身の目から稲妻光線
・下半身のライオンの口から炎を吐く
・手に持つランスで相手を突き殺す
×1
リザードマンの上半身に下半身がライオンで、ライオンの背には、
コウモリの羽が変えていて手にはランスを持ち、兜はかぶっておら
ず、鎧を着た姿。
(しっかし、生物学上でたらめな取り合わせ……って彼らは生物
じゃなかったよな)
『Jr.(ジュニア)!ミサイルが後、1発しか残ってない……
撤退するぞ 』
と、ディノッゾさんの言葉に、
『Non、Non (ノンノン)、まだ一発あるじゃないか!』
と言い返すシノブ。
実は、この前に2人はスフィンクスと戦っており、そのミサイル
の殆どを使い果たしていたんだ。
『しゃーねーな……じゃ、俺とお前の残り2発のミサイルで、決め
られなければ撤退するぞ』
『Roger』
そう会話を交わし、2人は、猛魔爬虫獣将軍マルク方に機首を向け
る。
”キュイ―――ン”
”キ―――ン”
”キ―――ン”
シノブとディノッゾさんは、猛魔爬虫獣将軍マルクの周りを高速で
飛び回る。
”ビカビカビカ”
”ボー”
猛魔爬虫獣将軍マルクは、稲妻光線や炎で応戦する。
≪ええぇ~ぃ!、ちょこまかと!≫
シノブとディノッゾさんに、稲妻光線や炎を回避されイラつく
マルク。
近づく、ディノッゾさんのF14を持っていたランスで叩き
落とするが、
『Oops!(おおっと)』
華麗に回避され、
≪おのれ~!≫
更にイラつくマルク。
その時、後ろに居たシノブのF14が、
\\\Lock-on///
『Fire!』
”プシュー”
シノブのF14から放たれたミサイルは、マルクの背中に命中
するも……
\\\ドッカ~ン///
≪ふんっ、そんなもの!≫
と後ろを振り向きながら、持っていたランスで再びシノブの
F14を叩こうとする。
『Oops!(おおっと)』
それを、ぎりぎりで回避するシノブ。
その間に、ディノッゾさんのF14は下半身のライオンの顔目
掛け、ミサイルを発射した。
\\\Lock-on///
『Fire!』
”プシュー”
\\\ドッカ~ン///
≪グワッ!≫
マルクの下半身のライオンの左目が、潰れていた。
≪貴様~!よくも!≫
と言いながら、出鱈目に稲妻光線や炎を放つマルクだが、
これも華麗に回避するディノッゾさん。
≪ええぇ~ぃ!許さん!許さんぞ!≫
大声で叫ぶマルクを背にディノッゾさんが言う。
『Jr.(ジュニア)撤退するぞ! 』
それに対して
『Not yet.(まだだよ。)』
とシノブが言い返す。
『何がまだなんだ!ミサイルはもう残ってないぞ
Jr.(ジュニア)!』
と言うディノッゾさんの言葉に、
『Non、Non (ノンノン)、まだあるよ!』
と言うなり、自機の機首を再びマンサの方に向けるシノブ。
”キュイ―――ン”
それを見て、察したのかディノッゾさんと、その後ろに座る
レーダー迎撃士官の席のケイトリンさんがが叫ぶ!
『Jr.(ジュニア)何をする気だ!戻れ!戻れ!』
『早まらないでぇ~!』
と叫ぶ、ディノッゾさんとケイトリンさんにシノブが言う。
『悲しいけどコレ、戦争なのよね!』
”キ―――ン”
”ゴー”
シノブは、黙ってアフターバーナーを全開した。
『Jr.(ジュニア)!早まるな!』
『だめぇ―――!』
2人の悲痛な叫びの声を無視して、シノブは高速で体当たりを……
≪ムムッ!≫
だが、マンサとぶつかる寸前!
≪グァァァッ!≫
とマンサが叫び声をあげたかと思うと、そのまま虹の泡になって消えて
行った。
『 What!?(なに)』
『にゃにゃ!?』
見ると、真下でローゼ(巨神器ガフ)が手を振っていた。
『Missゾメルがやったのかい?』
の問いに、
『そうだよw~』
って明るく答えるローゼ(巨神器ガフ)だった。
いったい何が起こったか!
って言うと、俺達は聖霊リンクで全員繋がっているので、ここのやり
取りが、すべて頭に入ってくる。
なので、ディノッゾさん達とシノブのやり取りを聞いていたローゼが
やったらしい。
では、どうやってか!?
それは、シノブ達のやり取りを聞いて、真上の空を見上げると、
ちょうどそこに、猛魔爬虫獣将軍マルクの下半身であるライオンの腹が
見えた。
あまりにも無防備だったので、ローゼ(巨神器ガフ)は背中のバック
パックの噴射を使いジャンプ!。
そこで、ローゼは、巨神器の操縦席内で、懐から例の手鏡を出し、
叫ぶ。
『いでよバール!』
上に突き出した巨神器の右掌からバールが飛び出す。
『グッモー!!』
そして、猛魔爬虫獣将軍マルクの下半身である、ライオンの腹目掛けて
飛んで行ったバールに、
『バール超振動ホーン!』
『グッモー!!』
ローゼの命令に、角が小刻みに振動し、”ミヨ~ン”って感じで音が
したかと思ったら、バールは、猛魔爬虫獣将軍マルクの下半身である、
ライオンの腹を突き抜け、しかも、上半身であるリザードマンの脳天
まで突き破ったのだった。
『Thank youMissゾメル』
『ありがとにゃん』
お礼を言うシノブにアイーシャさん。
『ふうっ、助かったよMissゾメル』
『ありがとうローゼちゃん』
ディノッゾさんとケイトリンさんもローゼにお礼を言った。
『エヘヘヘヘッw』
って照れ笑いで、答えるローゼだった。
この後、ギランに帰投するしたシノブは、ディノッゾさんとケイトリン
さんにコンコンとお説教されるのだた。
因みに、その後、何故”カミカゼ”(体当たり)をしようとしたのかって
聞いたら、単にあのアニメのシーンをやってみたかったんだと。
で、決して死ぬ気はなかったらしい、体当たりの寸前にちゃんと、脱出する
つもりだったんだって……
お騒がせな奴
えー、ご存じのセリフやってみました(笑)




