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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 暗黒大魔王 VS ギガ・ブレイブ(完結編)
245/267

240話 戦海魔獣軍団(後編終わり)

やっと、轟雷号同様、うちのパソコンの修復完了いたしました。

ご迷惑、ご心配かけてすいませんでした。


ごめんなさい海難の龍の名前を間違えていました

正しくはティアマトです。



"ピッ”


≪名称ティアマト≫


≪体長    40m≫


≪体重 4,450t≫


≪レベル不明≫


≪戦闘力   750,000≫


≪防御力   900,000≫


≪スピード  8,000 ≫


≪EP  2,000,000≫


≪特徴 津波、大渦、海流を操れる


目からフリーザー光線等 ≫


 

(ソアラねぇーちゃんの解析でも未知数なところがあるんだな……)


 海難のエンケラトスは、プレシオサウルス似た姿の体長40mドラゴン。


(それにしても……海底に居る俺達に津波攻撃って……効果あるのかな?)


 俺が、何となく疑問に思っている中、 轟雷号が攻撃を開始する。


≪主砲並びに副砲1番、2番打てっ~!≫


”ズキュ~ン”


”ズキュ~ン”


”ズキュ~ン”


”シュルシュルシュル”


≪続いて、魚雷1番~4番連続発射~!≫


”ゴボッ”


”シュー”


”シュー”


”シュー”


”シュー”



 轟雷号の攻撃を見た海難のティアマトの額にある大きなオパールが、青く光っ

た。


 みるみる、海難のティアマトの周りに大渦が発生し、その大渦で轟雷号が発射

したショックカノン砲(衝撃波)や魚雷を防いだ。


\\\ドッ~カン///


≪Shit!(クソ)!≫


悔しがるジェームスさんの声(念話)が俺脳裏に入ってきた。


≪なん~かさぁ天変のプルウイルスと同じパターンで防がれてるよねぇ~≫


ソアラねぇーちゃんの独り言も俺の脳裏に聞こえる。


≪さて、どうやって攻めようか≫


 そんな時、上空で例のテントウレディービートルを殲滅した俺の左腕が、戻って来た。


(まずは……)


≪ハイドロプレッシャーボルテックス≫


口の装甲が、左右に開き、発射した。


”ゴー――”


\\\ズバーン!///


 海難のティアマトの周りにある大渦を貫くが……。


 大渦の中にいる海難のティアマトには届かない。


≪だめか……≫


俺は、そう呟くと、ソアラねぇーちゃんに聞いた。


≪あれ、後、何発打てる?≫


すると、俺の中のねぇーちゃんが言う。


≪そうねぇ~うん――3発がギリ……かな≫


≪わかった≫


ねぇーちゃんの答えに俺はそう頷くのだった。





◇◇◇◇◇





------(轟雷号第一艦橋内)---☆



「ボス、すべての攻撃が、あの大渦に弾かれます」


「うむっ……」


パーマーさんの言葉に、顎に手をやり、しばし、考え込むジェームズさん。


”バタン”


シュイが急に倒れた。


「魔力切れのようだ」


副官の席から、すくっと立ち上がると、倒れたシュイを抱きかかえ言

うカカ皇帝。


「すまんが、この子をベットで休ませてくる」


「ええ、どうぞ」


カカ皇帝の言葉にジェームズさんが頷き答える。


 艦橋をシュイを抱きかかえたまま、去ろうとする、カカ皇帝の背中に


「あとは任せろフォ」


とエドモンド王がそう声を掛けると、カカ皇帝はそのまま振り向かずに


「ああ、任せたエドモンド」


とだけ答え出て行った。


 カカ皇帝が艦橋を出たのを見たジェームズさんが、唐突に時田さんに命令

した。


「あの大渦に突っ込め時田!」


「アイアイサー!」


ジェームズさんの突然の暴挙とも言える命令に、何の反論もせず、轟雷号の

舵を切る時田さんを見て、パーマーさんが


「ちょっ、ちょっと、待ってくださいそんなことしたら、この轟雷号は、

バラバラになりませんか?」


「なるかもしれんな……」


と時田さんの横に座るバンスさんがそう答えた。


「えっ、じゃぁ――!」


と慌てふためくパーマーさんに、


「落ち着け、パーマーとやら」


とエドモンドさんが口を挟む。


「はい――っ、この船がバラバラになると言うことは、我々は死ぬってことですよ

ぉ~!分かって行ってますぅ~エドモンドさん!?」


「ああ」


興奮気味にエドモンド王に食って掛かるパーマーさんに


「パーマー君!」


と、操縦桿を握る時田さんが一喝する。


「パーマーとやら、バンス殿は、”なるかもしれぬ”と言った

だけで、”バラバラになる”とは言っとらんではないか」


「あっ、ええ……」


「Mr.パーマー!死中に”かつ丼”を食えだよ!」


「はっ……ぁ?」


と混乱気味に言うパーマさん。


 その時、時田さんが冷静に言う。


「ボス、それも言うなら、”死中に活路を見出せ”です」


冷静に突っ込まれ、一瞬固まるジェームズさんだが、


「そう、それそれ」


と、時田さんに指を指しながら言うのだった。





◇◇◇◇◇





------海底(轟雷号とセイアが居る付近)---☆



 俺が、まさしく今、海難のティアマトを包む大渦に”聖霊力ビーム”を放とうとした

時だった。


 轟雷号が、大渦に突っ込んで行く。


≪えっ、ジェームズさん一体何を……≫


驚く俺にジェームズさんが言う。


≪死中に活路を見出せだ!Mr.セイア≫


≪えっ、なんです!≫


俺が聞き返すが、それには答えてくれないジェームズさん。


(何を考えてるんだ?あの人……)


と俺が心に思うと、


≪まぁ、何か考えがあるみたいだからいいんじゃなぁい?≫


とソアラねぇーちゃんに言われ、俺は何もせず見守ることにした。


轟雷号は、大渦に飛び込み、大渦の回転逆らうことなく、海難のティアマトの周

りをぐるぐると回りだした。


≪全砲門を開け!≫


≪撃ち方初め!≫


ジェームズさんの号令の下、轟雷号の全砲門を渦の内側、つまり、

海難のティアマトに向けショックカノン砲(衝撃波砲)を

放った。


”ズキュ~ン”


”ズキュ~ン”


”ズキュ~ン”


”ズキュ~ン”


”シュルシュルシュル”


\\\ドッ~カン///


\\\ドッ~カン///


\\\ドッ~カン///


\\\ドッ~カン///


 海難のティアマトの体のあちらこちらに、次々に命中するショックカノン砲

(衝撃波砲)。


 ショックカノン砲(衝撃波砲)が、命中した海難のティアマトの体から、

次々と虹色のシャボン玉が漏れ出ている。


≪ほう~死ぬ気で我に飛び掛かってくるとは……なかなかやる≫


≪ならば。こちらもその気で参ろうか≫


海難のティアマトはそう呟くと、自分のを取り巻く大渦を解除した。


≪えっ?、えっ?≫


その様子に驚く俺……。


 轟雷号を指揮するジェームズさんも突然無くなった渦に、警戒して、轟雷号

を海難のティアマトから距離を取った。


 すると、しばらくして、ティアマトの額が光ったと思ったら、俺と

轟雷号に異変が起こった。


≪ん!?体が何かに押さえつけられてるようだ……≫


 俺は、異変に気付きそう呟いた。





◇◇◇◇◇





------(轟雷号第一艦橋内)---☆



 轟雷号艦内に、宇宙戦艦ムサシの警戒音が鳴り響く中。


「ソフィーさん、魔力供給を!」


「Mr.トキタ障壁を!」


パーマーさんが悲痛な叫びをあげる。


 その様子に、すぐさまソフィーは魔力を供給し、時田さんは障壁の

スイッチを入れる。


「Mr.パーマーどうした!」


とすぐさまジェームズさんが、パーマさんに聞く。


「轟雷号の深度計が、限界を超え、深度1万2000mを指しているん

です!」


「どういうことだ!Mr.パーマー」


「わかりません……」


「レーダーやセンサーでは、現在位置は先ほどから、変わっれないよう

ですけど……転移魔法ってやつですかねぇ~」


と、レーダー&通信士席に座るマーカーさんが口を挟むが、


「いや、転移魔法ではない!おそらく……ハイドロプレッシャーの魔法を、

広範囲にしたものだろうて……」


とエドモンド王がの発言に、時田さんが聞き返した。


「シュイ様が使う、水の圧力を高めて放つのと同じと言うことでしょうか

……エドモンド殿下」


「ああ、おそらくそれの広範囲版だろう」


「水圧を操る魔法か……」


エドモンド王の言葉に、独り言のように呟くジェームズさんだったが、


「ボス、どうします?」


ヴァンスさんの言葉を受けて、


「Mr.パーマー障壁を張った状態でいつまでもつ?」


「はい、30分はもつかと……しかし、魔力エネルギーを障壁に集中

しての話ですし、……その間、武器は使えませんよ」


 パーマーさんの言葉に、黙り込むジェームスさんだったが、


「んっ?ボス、何か信号をキャッチ……あっ、モールス信号!?」


マーカーさんの言葉に顔を上げ、


「んっ、どうしたMr.マーカー」


とマーカーさんに尋ねた。


「ここでは、電波が使えないはずですが……」


不思議がるマーカーさんに、


「いいから、読み上げてみろ」


と催促するジェームスさん。


「はい、えーと……轟雷号の先端の光が消えているが、もう対消滅弾が撃てる

のでは……と」


それを聞いて、エドモンド王が言う。


「それは、外に居る勇者殿からではないのか?」


「えーと、待ってください……あ、そうです!ギガ・ブレイブからの通信です」


マーカーさんがそう答えると、


「Mr.パーマーそうなのか?」


とパーマーさんに尋ねるジェームスさん。


「……あっ、えっ……と、はい、修復完了してます」


その答えを聞いて、ジェームスさんがすぐさまヴァンスさんに言う。


「艦首対消滅弾発射用意!」





◇◇◇◇◇





------海底(轟雷号とセイアが居る付近)---☆



 修復が完了した右手を、自身の前にかざし、アンチマジックシールド

を最大に張る俺。


(腕が重いけど……)


(これでこの距離なら無線が使える……)


と言っても、かなり出力は弱い……ので、覚えたてのモールス信号で、轟雷号

にメッセージを送った。


って言うのは、ここから見て、対消滅弾修復のため轟雷号の先端が光に包まれ

ていたのが消え、元のドリル状の先端が現れていたからだった。


 俺自身、轟雷号のように水圧で”ぺしゃんこ”にはならないが、この水圧の

中では思うように体を動かすことが困難である。


 したがって、俺ができることは、”聖霊力ビーム”を放つこと……。


 しかし、それも後、撃てて3発……とても俺一人で、海難のティアマトを仕留

めることは無理だと思っていたのだが……。


 その時、轟雷号の先端の修復が完了していることに気づき、ティアマトに感づ

かれ無いよう、モールス信号で、轟雷号に連絡を取ってみたって訳。


 どうやら、ジェームスさんも分かってくれたみたいで、轟雷号が発射体制に

入ったのを確認した俺は、ビームを放つ。


≪聖霊力ビーム!≫


俺の放ったビームは、見事、ティアマトの頭部を吹っ飛ばした。


\\\ドッ~カン///


 奴の頭部が吹っ飛んだのと同時に、周りの水圧が元に戻った。


(何とか対消滅弾発射まで持たせないと……)


 徐に、アンチマジックシールドを張ったままの右腕を飛ばした。


"ボッシュ”


”ゴー”


 俺が放った、アンチマジックシールドを張ったままの右腕は、今まさに

再生しようとしているティアマトの頭部に張り付き、再生を妨害する。


 再生しようとするティアマトの頭部付近からは、大量の虹色の泡が、

絶え間なく出続けていた。


≪目標!軸線上に乗った!≫


≪対消滅弾発射!≫


ヴァンスさんの声(念話)が頭に聞こえ、轟雷号のドリル状先端部分が、

エンケラトス目掛け飛んでいた。


そして!


\\\ドッ~カン///


大爆発し、上がる水柱は、ミオン達が乗る”ギラン”近くまで立ち昇ったのだった。






この後、地上戦に入る予定です。

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