239話 戦海魔獣軍団(後編1)
少しペースが戻ってきました。
引き続き頑張ります。
ごめんなさい海難の龍の名前を間違えていました
正しくはティアマトです。
俺とゲキが戦っているころ……。
轟雷号もまた、ハンマーオルカとボールオクトパスと戦っていた。
≪ヴァンス!1番~4番魚雷全弾発射!≫
と言うと、すぐさまヴァンスさんが、
≪魚雷全弾発射します≫
そう言いながら魚雷を発射した。
”ゴボッ”
”シュー”
”シュー”
”シュー”
”シュー”
それを見た3体のボールオクトパスが、口からビーチボール大の大きなウニ
(機雷)を轟雷号に向け打ち出してくる。
”シュポ”シュポ””シュポ”
”シュポ”シュポ””シュポ”
”シュポ”シュポ””シュポ”
轟雷号の発射した4本の魚雷は、ボールオクトパスの放つ無数のウニ(機雷)
に触れ全弾爆発した……。
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
が、
ウニ(機雷)と魚雷の爆発による衝撃波を受け、2体の先行するボールオ
クトパスが、虹色のシャボン玉と変わり消えて行った。
≪Yes!≫
キャプテンシートで、思わずガッツポーズをとるジェームズさん。
しかし、ウニ(機雷)と魚雷の爆発を掻い潜って、轟雷号に迫るハンマー
オルカ。
ハンマーオルカは、自身の頭部にある大きな鉄球を打ち出した。
この鉄球は、鉄球の周りに突起物が無数に突き出ており、ハン
マーオルカの体とは、鎖でつながっている。
鎖の長さは、最長18.5mまで伸びる。
\\\ガッシャーン///
ハンマーオルカの放つ、鉄球を済んでのところで、右に舵を切り、避けようと
した時田さんだったが、避けきれず轟雷号の左舷上部をかすめた。
衝撃で、少し右に傾く轟雷号。
≪左舷第一デッキ第二ブロックに被弾!≫
≪被害は!≫
マーカーさんの報告にすぐさま、ジェームスさんが叫ぶ。
≪外壁部に傷を負いましたが、亀裂、浸水はありません≫
のマーカーさんの報告に、
≪何としても、Mr.セイアが応援に来るまで持ちこたえろ!≫
と檄を飛ばすジェームスさんだった。
◇◇◇◇◇
そんな轟雷号に、ハンマーオルカが体制を整え、さらに攻撃を
加えようと大口を開ける。
≪イカン、あれを食らうと轟雷号は保たんぞ!≫
思わず大声を上げるカカ皇帝。
その時だった。
今まで、黙っていたパーマーさんが、
≪Yes!≫
って叫んだかと思ったら、ソフィーに言った。
≪ソフィーさん、魔力供給を!≫
≪は?……い≫
突然、言われ驚き固まるソフィーに、
≪いいから早く!≫
≪あっ、はい!≫
ソフィーはパーマーさんに言われるまま、自身の席にある魔力供給用の魔水晶に触
れ魔力を供給した。
≪ボス!……いやMr.トキタ障壁を!≫
パーマーさんに言われるまま、時田さんは障壁のスイッチを入れた。
ハンマーオルカは、大きな口から超音波を発射した。
”ゴー”
\\\ドッ~カン///
ハンマーオルカが放った超音波が、轟雷号が張った障壁に当たり爆音をあげる。
≪≪Yes!≫≫
パーマーさんと、ジュエームズさんはそう言うと、2人同時にガッツポーズをとる。
≪パーマー君、説明を≫
そんなパーマーさんと、ジュエームズさんに向け冷静に言う時田さん。
≪あっボス!……いやMr.トキタ……対消滅弾発射後、武器が使えるよう
に、ずぅ~とプログラムを改変していたんですが、それがやっと今終わった
んですよ≫
≪Mr.パーマーでは……≫
≪はい……です≫
お互いそう言葉を交わすとニヤリと笑った。
≪時田、取り舵、90度回頭!≫
≪アイアイサー≫
≪ヴァンス、ショックカノン砲(衝撃波砲)発射用意≫
≪発射用意に入ります≫
次々に指示を飛ばすジェームズさんであった。
◇◇◇◇◇
ハンマーオルカは、口から超音波を吐きながら、頭頂部付近にある吸気口から、
サンマミサイルを放ち、ボールオクトパスも、ウニ機雷を放ち攻撃するも……。
\\\ドッ~カン///
すべて、轟雷号の障壁に阻まれ、傷一つ付けれないでいた。
≪全砲門一斉発射!≫
≪一斉発射します≫
ジェームズさんの指示に、ヴァンスさんそう答え、艦首にある主砲と副砲
2門、そして、艦尾にある副砲の計4門のショックカノン砲(衝撃波砲)が、
火を噴いた。
”ズキュ~ン”
”ズキュ~ン”
”ズキュ~ン”
”ズキュ~ン”
”シュルシュルシュル”
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
4門のショックカノン砲(衝撃波砲)を浴びたハンマーオルカと、ボールオク
トパスは、虹色のシャボン玉となって消えていった。
俺が、轟雷号の救援に駆け付けた時には、すべては終わっていた。
その時、ミオンから緊急の念話が入る。
≪無数のテントウムシに襲われてるの~セイア何とかして!!≫
(はい~!テントウムシ!!)
俺はミオンの言葉(念話)に驚くのだった。
◇◇◇◇◇
------魔王島(黒い霧で囲まれた球形)付近海域---☆
プレシオサウルス似た体長40mの海難の龍の側に、
身長25mの顔は、アンコウで体がサハギン(半魚人)の戦海魔将軍ラ
ブロと、その配下の身長18m前後の全身わかめだらけの巨人や、大き
なヤドカリなどが居た。
≪アビシオン……いや、今はラブロ……戦海魔将軍ラブロであったな≫
≪なんだ、ティアマト……12神将時代の名前で、俺を呼んだりして
……貴様、裏切つもりか!?≫
≪いや、単にふと口をついて出ただけだ……許せラブロ≫
≪ならいいが……≫
≪おお、それよりハンマーオルカも倒したようだな≫
≪なかなか手ごわい……流石、プルウイルスを倒しただけある
……と言ったところか≫
≪どうするラブロ≫
≪そうだな、少々奴らを見くびっていたようだ≫
≪そうだな、我らが力をつけたのと同様に、奴らもまた、力をつけた
……と、言ったところか≫
≪では、どうする?≫
≪そうだな、残りの戦海魔獣を率いて俺が出る!≫
三俣の銛を握りしめ言うラブロ将軍に、海難の龍が口を挟んだ。
≪いや、ラブロ、貴様は残りの戦海魔獣と共に引いてくれ≫
≪ん!?、何を言うのだティアマト……貴様、さては裏切るつもりか!≫
と怒るラブロ将軍に、
≪まぁ、待て、俺の話も聞け!≫
諭すように言う海難の龍。
≪なんだ?ティアマト≫
≪龍種、俺やプルウイルスは、広範囲攻撃に長けている≫
≪ああ、そうだな≫
≪それゆえ、本気で戦うと味方も巻き込んでしまうのだ≫
≪まぁ……≫
≪プルウイルスはそれゆえ一人で戦った≫
≪……≫
≪わかるだろう?ラブロ≫
海難の龍に言われ、少し考えていたラブロ将軍が顔を上げ言う。
≪しかし、例のあれを使われたら貴様……死ぬぞ≫
≪ああ、それは、貴様達が居ても同じことだろう?≫
≪あ、まぁ、そうだが……みすみす死にに行かずとも……≫
と少し心配そうに言うラブロ将軍に、
≪それが戦いと言うものだラブロ……違うか?≫
≪……≫
海難の龍に言われ、何も言えなくなったラブロ将軍に
≪俺が、例の兵器を奴らに使わせる!……あれを使った直後は、奴らの攻
撃力、防御力ともに落ちる!≫
≪そこを、お前が戦海魔獣と共に叩いて、殲滅してくれ!いいなラブロ≫
と強く言われ、
≪ああ、わかった≫
しぶしぶ答えるラブロ将軍だった。
ラブロ将軍と戦海魔獣達をその場に置いて、海難の龍は一人、
セイア達に立ち向かうのだった。
(ラブロ(アビシオン)には悪いが……これで、やっと魂を開放できる)
そう心で呟きながら……。
◇◇◇◇◇
ミオンからの応援要請を受けた俺は、負傷した右腕の回復を確認し、左腕
をミオン達に向け放った。
≪ブーストスマッシャーパンチ≫
\\\ザッバ~ン///
海上から、空中へと飛び出した俺の左腕。
そこには、体長5mほどの半球うの物体……テントウムシが飛んでいた。
”ピッ”
≪Enemy≫
≪名称 レディービートル ≫
≪体長 5m≫
≪体重 2.5t≫
≪戦闘力 3,000≫
≪防御力 3,000≫
≪スピード 10,000≫
≪MP 10,000≫
≪特技 ・口から光弾を放つ
・「後ろ羽」を広げず、硬い「さや羽」を閉じたまま、
音速で飛行する。
×24
本来は30体居たらしいが、俺の左腕が応援に駆け付けた時点で6体倒さ
れていた。
羽を閉じた状態の半球状のまま、音速を超えて、飛び回るレディービートル
に翻弄されている電龍。
本来、敵の後ろに回り込み、仕留める……ドックファイトで戦うはずのシノブ
達の戦闘機F14も、音速を超える相手にその戦法が使えず、正面からお互い
音速を超えるスピードで撃ち合うことになってかなり苦労して戦っているよう
だ。
俺は、音速で左腕を飛ばし、
≪フリーザービーム≫
4連装フリーザービーム砲を次々に放って行った。
≪あっ、セイア≫
ミオンは一生懸命、巨神器(ブレイブロボ・マーク3)が持つビームライフル
で、レディービートル達を狙い、撃ってはいるが、なかなか当てるのに苦労して
いるようだ。
因みに、ゲキは先ほどギランの中に収容済みとのことだった。
また、シュイの青龍は、先ほどまで、電龍と共に戦っていたようだが、一足早
く魔力切れで、戦線を離脱したとのことだ。
遠くのレディービートルには、4連装フリーザービーム砲で凍らせる。
凍りついたレディービートルは、そのまま海面に落下、激突して、虹色のシャ
ボン玉となって消えていった。
近くに居るレディービートルには、腕のガントレット部分から高周波ソードを
だし、突き刺して破壊。
あっという間に残り24体のレディービートルを倒す……俺の左腕だった。
◇◇◇◇◇
俺の左腕が、レディービートルを殲滅したころ。
俺の本体と、轟雷号の前には……バカでかい海難の龍が現れ
た。
"ピッ”
≪名称エンケラトス≫
≪体長 40m≫
≪体重 4,450t≫
≪レベル不明≫
≪戦闘力 750,000≫
≪防御力 900,000≫
≪スピード 8,000 ≫
≪MP 2,000,000≫
≪特徴 津波、大渦、海流を操れる
目からフリーザー光線等 ≫
(ソアラねぇーちゃんの解析でも未知数なところがあるんだな)
ハンマーオルカの頭部のハンマーの形状は……ご存じの通り、ガン〇ムハンマーです。




