238話 戦海魔獣軍団(中編)斬魔光牙兜割
最近、週一ペースが守れなくてごめんなさい
ごめんなさい海難の龍の名前を間違えて書いていましたので訂正します
正しくはティアマトです。
”ピッ"
≪名称 Saw Shark (のこぎりザメ) ≫
≪体長 20m≫
≪体重 250t≫
≪戦闘力 350,000≫
≪防御力 400,000≫
≪スピード 3,000≫
≪MP 50,000≫
≪特技≫ ・頭頂部の回転ノコの歯を飛ばす
(飛ばした歯はすぐさま再生)
・鼻からイワシバルカン
・口からアシッドボルテックス
×1
≪名称 ハンマーオルカ ≫
≪体長 20m≫
≪体重 300t≫
≪戦闘力 500,000≫
≪防御力 450,000≫
≪スピード 4,000≫
≪MP 55,000≫
≪特技 ・頭頂部鉄球を飛ばし攻撃.
(鉄球についている鎖の
長さは18.5m)
・口から超音波
・吸気口からサンマミサイル
×1
≪名称 ボールオクトパス ≫
≪体長 10m≫
≪体重 3t≫
≪戦闘力 1,000≫
≪防御力 2,000≫
≪スピード 1,000≫
≪MP 5,000≫
≪特技 ・口(炭吐き漏斗)から
ビーチボール大のウニ機雷
×6
≪名称 メタルロブスター ≫
≪体長 18m≫
≪体重 200t≫
≪戦闘力 40,000≫
≪防御力 500,000≫
≪スピード 1,000≫
≪MP 50,000≫
≪特技 ・表皮が固く、鉄の挟みで攻撃してくる
・口から圧縮酸素の泡攻撃
×1
俺の目の前には、Saw Shark (のこぎりザメ)と、ボールオクトパス
3体が迫ってきた。
Saw Shark (のこぎりザメ)の周りに居る3体のボールオクトパス
が、口からビーチボール大の大きなウニを俺に向け打ち出してくる。
”シュポ”シュポ””シュポ”
”シュポ”シュポ””シュポ”
”シュポ”シュポ””シュポ”
先ほどのマーライオンとの戦闘で、右手を奴の口に突っ込みかじられた傷が
まだ癒えていないので、アンチマジックシールドが張れない。
そこで、左掌を広げ、通常のシールドを張った。
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
俺の張った左掌のシールドにウニがぶつかり、次々に爆発して行く。
爆発の振動で少し、よろけそうになるが、そこは踏ん張る俺。
このボールオクトパスっ奴、足が短い大きなタコで、なんか、プチトマトを
逆さにした感じがする。
続いて、Saw Shark (のこぎりザメ)が頭頂部の鋸
って言っても、回転刃なんだけどね、それを次々に俺に向け発射してきた。
丸い円盤状の刃が、俺を襲う。
”カッキーン”
”カッキーン”
”カッキーン”
その攻撃も、俺は左掌のシールド弾きながら、足の魚雷を発射した。
”シュー”
”シュー”
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
2体のボールオクトパスを撃沈した。
先ほどの、マーライオンでもちらっと、思ったことだが、『聖霊力ビーム』
を放てば、苦労せずに魔獣達を殲滅できるんだけど……。
何故しないか!
それは、『聖霊力ビーム』って、ソアラねぇーちゃんの聖霊力をダイレクト
に使ってしまうんだよ。
あまり連発すると、ねぇーちゃんの命にかかわってくるって訳。
まだ、この海底には、海難の龍と、戦海魔獣将軍ラブロが
控えている。
なので、ここで、『聖霊力ビーム』を使う訳にはいかないんだよ。
ここで、左肩にあるランスを抜いて、奴に投げつけたいところだが……。
(右手の修復が終わるまでは抜けないし……。)
って思っていたら、奴が、口を大きく開け、放ってきた。
”アシッドボルテックス”……つまりは酸の渦攻撃なんだけど。
俺は、すかさず放った。
≪ハイドロプレッシャーボルテックス≫
口の装甲が、左右に開き、発射される渦。
俺の放った渦が、奴の放った渦ごと、
奴と、奴のそばにいたボールオクトパスを飲み込んだ。
俺の放った渦が消えると、そこには、奴らの姿はなく、
ただ、虹色のシャボン玉が次々と海中に舞い上がては消えて
いった。
その時、念話を切っていたミオンから連絡が入った。
”ピッ”
≪こっちは、片付いたよ~≫
≪了解≫
俺はそうミオンに念話で返し、
(こっちもさっさと片付けよう~)
と心に思うのだった。
◇◇◇◇◇
俺がSaw Shark (のこぎりザメ)達と戦っているころ、ゲキ達も
メタルロブスターと戦っていた。
≪アイスクルショット≫
≪奥義!轟雷電光斬≫
シュイの青龍が口から氷柱の束を吐き出し、ゲキは、電龍の放つ放電を
斬魔刀に集め、横殴りに放った。
”カッキーン”
”カッキーン”
それを跳ね返す、メタルロブスター。
≪ならば!≫
≪奥義!溶毒竜巻≫
電龍が口から吐いた ヒュドラ毒をゲキの技”撃心流気功旋風”で起こ
した渦で、かすめ取り、その渦をメタルロブスターに放つが……。
メタルロブスターは渦に巻き込まれはしたが、体が溶けはしなかった。
すると、今度はメタルロブスターからゲキとシュイに攻撃を仕掛ける。
ゲキ達に向け、口から圧縮酸素の泡を吐く。
それをゲキが、
≪撃心流気功旋風≫
で起こした渦で跳ね返す。
ゲキ達とメタルロブスターの戦闘は、お互いの決め手に欠け、膠着状態
に入った。
その時、
”ピッ”
≪こっちは、片付いたよ~≫
とミオンから念話が入る。
(ガムの効果も残りわずか……あれを試してみるか)
ゲキはそう思いシュイ、電龍、ミオンに声を掛ける。
≪今からあれを試してみる≫
≪?あれ≫
≪あれってゲキっち……≫
≪あれ?とおっしゃいますと≫
≪電龍は、奴を抱え、ミオン達の居る上空に飛んでくれ≫
≪んっ!わかった≫
≪シュイさんは俺を乗せ同じくミオン達の居る上空へ運んでくれ≫
≪あっ、はい≫
≪ミオンは、俺がそっちに行ったらギランのビームで俺を撃ってくれ≫
≪えっ、!陽電子ビーム砲でゲキを撃つの?≫
≪ああ、そうだ、時間がない、みんな行くぞ!≫
そう言うや否やゲキは、電龍から飛び降り、青龍に飛び移る。
≪シャー≫
電龍は、ゲキが青龍に飛び乗ったのを確認すると、猛然とメタルロブスター
に迫り、体に絡みつく。
電龍に絡みつかれ、暴れるメタルロブスターだが、それを強引に海上へ
、そしてミオン達の居る上空へと上る電龍。
青龍に乗るゲキもそれを追って上昇した。
\\\ザッパ~ン///
\\\ザッパ~ン///
海上から空に上がるとすぐに、ゲキは斬魔刀に気を流し、斬魔刀の刀身を
5mに伸ばす。
≪ミオン、ビームを撃ってくれ≫
≪本当にいいのゲキ、当たってもしんないよ~≫
≪ああ、大丈夫だ≫
その言葉に、”ギラン”の上部と下部にある、陽電子ビーム砲が放たれた。
”ビー”
≪かっー!≫
ビームがゲキに迫る中、ゲキは目を見開き、気を体から解き放つと、ゲキに向
かったビームが、ゲキの持つ斬魔刀の刀身にずれ当たる。
ビームが当たった斬魔刀の刀身がビームのエネルギーを吸い、赤く光りだし、
そして、長さ10mまで伸びた。
≪いいぞ、電龍!≫
≪あいよ、ゲキっち≫
電龍はそうゲキに答えると、メタルロブスターに絡みついていた自身の体を、
尻尾以外解き、そして……。
ぶんぶんと、メタルロブスターを振り回した挙句、自身より上空に居る
ゲキに向かってぶん投げた。
≪ほれ~≫
と同時にゲキが青龍から飛び降り、斬魔刀を振りかざしなら叫ぶ。
≪奥義!斬魔光牙兜割!≫
と言いながら、自身に向かってくるメタルロブスターに向かって斬魔刀を突き出した。
”ザーーー”
ゲキは、光る斬魔刀の刀身でメタルロブスターを真っ二つに切り裂きながら、
そのまま海上へと落ちて言った。
\\\ザッブ~ン///
真っ二つに割られた、メタルロブスターの方は、海上に落ちることはなく、
ただ空中で虹色のシャボン玉となって消えていった。
≪ゲキ!≫
≪ゲキさん≫
≪ゲキっち~!≫
大声で(念話)叫ぶミオンとシュイに電龍。
しばらくして……。
\\\ザッパ~ン///
海中からゲキが顔を出し、心配するミオンとシュイと電龍に対して大きく手
を大きく振った。
念話を聞いていた俺も”ほっと”胸をなでおろした。
(ゲキ……お前って、本当不死身だよな~)
と心で感心する俺だった。
劇中の『斬魔光牙兜割』は、ご存じダン〇ーガの『断空光牙剣』のオマージュです。




