237話 戦海魔獣軍団(前編)
大変遅くなりました。
ごめんなさい
------轟雷号海中付近---☆
時間は少し戻ります。
”ピッ”
≪Enemy≫
≪名称 マンタ≫
≪体長 20m≫
≪体重 45t≫
≪戦闘力 200,000≫
≪防御力 100,000≫
≪スピード 2,000≫
≪MP 20,000≫
≪特技 腹に付けているコバンザメを飛ばし攻撃する
また、尻尾から電撃が打てる≫
【補足】 コバンザメは、敵に向かって泳いでいき体当
たり後、自爆する。
マンタ1体につきコバンザメ6匹
×5
≪名称 マーライオン≫
≪体長 20m≫
≪体重 200t≫
≪戦闘力 400,000≫
≪防御力 350,000≫
≪スピード 1,000≫
≪MP 40,000≫
≪特技 ・ハイドロプレッシャー
・目から怪光線(石化)
・鋼鉄の爪攻撃
・鋼鉄の牙による噛みつき
×1
お出迎えが来たようだ。
≪シュイとゲキはマンタ方を頼む≫
≪はいw≫
≪心得た≫
俺の念話による呼びかけに、そう答えるシュイとゲキ。
俺はすぐさま右掌から、アンチマジックシールドを展開させ、マーライ
オンを迎え撃つことにした。
なぜ、アンチマジックシールドを展開させたかと言うと……。
奴が放つ、怪光線(石化)を警戒してのこと。
別に怪光線(石化)を浴びて石化しても、すぐさま変身を解いて、
再変身すれば済むことなんだけど、ここは海の中、呼吸ができないっ
てこともあるけど、1番は、冬の冷たい海に身をさらしたくないっ
て言うのが本音かな。
案の定、目から怪光線(石化)で俺に攻撃してくるマーライオン。
それを右掌に展開したアンチマジックシールドで防ぐ俺。
アンチマジックシールドに触れた途端、光線が消えたのに驚く
マーライオン。
(へへん、どんなもんだい)
◇◇◇◇◇
一方、ゲキとシュイ……それに轟雷号の方はと言うと……。
≪1番から4番、魚雷装填!≫
≪1番から4番、魚雷装填します≫
ジェームズさんの命令にヴァンスさんがそう答え、少し間を開け、
≪魚雷装填完了しました≫
とヴァンスさんの報告に、軽く頷いた後、ジェームズさんが命令する。
≪前方のマンタに向け、1番、2番、魚雷発射!≫
≪1番、2番、魚雷発射します≫
そう言いながら魚雷を発射した。
”ゴボッ”
”シュー”
”シュー”
轟雷号から発射された魚雷を見た、マンタ5体のうち、前方に居た2体が、
自分の腹についているコバンザメを発射する。
2体のマンタが放った12匹のコバンザメのうち4匹が2発の魚雷に当た
り、爆発した。
\\\ドッ~カン///
しかし、残りの8匹のコバンザメが、轟雷号目掛け、勢いよく泳いでいく。
≪アイスクルショット≫
≪奥義!轟雷電光斬≫
シュイの青龍が口から氷柱の束を吐き出し、コバンザメに放ち、ゲキは、電龍
の放つ放電を斬魔刀に集め、横殴りに放った。
因みに、俺達の世界でお勉強って言うか、主にProxy Automaton
が記憶した記憶なんだけどね……。
化学の授業で、習った原子や分子の知識を得たシュイは、水は、水素結合に
より緩やかに結合している状態だと知り、それを強固に固めれば氷になり、
結合を解けば、気体になるイメージができるようになったんだと、それで
水を蒸気に変えたり、反対に氷にできるようになったという訳。
続いて、後方に居たマンタ3体が前方に居たマンタ2体と入れ替
わり、続けてコバンザメ全弾を放つ。
3体のマンタの放つ、コバンザメは合計18体が轟雷号目掛け勢い
よく泳いでくる。
≪照準セット≫
シュイが操る青龍が、18体のコバンザメのうち6体をカメラで写真
を撮るように視界に収め、次の瞬間
≪スチーム!≫
青龍が、目に捕らえた6体のコバンザメの周りの海水が、水蒸気の膜
となり、コバンザメを包む。
そして、コバンザメが激しく泳ぐことが刺激となり、一気に爆発し
た。
\\\ドッ~カン///
青龍が、目に捕らえた6体のコバンザメの周りに居た4体のコバンザ
メもその爆発に巻き込まれ誘爆した。
これは、俺は学校で習った記憶はないんだが、水蒸気爆発の内、界面
接触型といい。
水の中に熱い細粒物質が落ちると、その周囲に薄い水蒸気の膜が形成
され、この薄膜はしばらく安定に存在するが、刺激を受けると、不安定
化し、衝撃波とともに爆発する……らしい。
≪奥義!溶毒竜巻≫
電龍が口から吐いた ヒュドラ毒をゲキの技”撃心流気功旋風”で起こ
した渦で、かすめ取り、その渦を迫るコバンザメ8体に向け放つ。
コバンザメ8体の内、6体がその渦に巻き込まれ、渦の中のヒュドラ
毒を浴び体が溶け、虹色のシャボン玉と変わり消えて行った。
が、
≪しまった!≫
ゲキがそう口にした瞬間!
2体のコバンザメが轟雷号の右舷に命中する。
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
轟雷号に、宇宙戦艦ムサシの警戒音が鳴り響く。
≪右舷、第2、第3デッキに被弾!≫
俺の代わりに、レーダー&通信士席に座るマーカーさんが叫ぶ。
≪ダメージコントロール!隔壁を降ろせ!≫
ジェームズさんの悲痛な声が響く。
≪隔壁降ろしました≫
のマーカーさんの声に1つ頷くと、ジェームズさんが続けて、
≪ヴァンス!前方のマンタに向け、3番、4番魚雷発射!≫
と言うと、すぐさまヴァンスさんが言う。
≪3番、4番魚雷発射します≫
そう言いながら魚雷を発射した。
轟雷号の発射した2本の魚雷は、前方のマンタ2体を捕らえ爆発した。
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
魚雷を受けた2体のマンタは、虹色のシャボン玉と変わり消えて行った。
◇◇◇◇◇
≪魚雷発射!≫
ギガ・ブレイブのふくらはぎ部分の装甲が、斜め上にせりあがり、2発の魚雷
を発射する。
”シュー”
”シュー”
発射された魚雷は山なりの軌道で、マーライオンに向かった。
ギガ・ブレイブの背中には、バックパック並びに折りたたまれたフェニック
スの羽がある構造のため、この発射スタイルなのだが……。
自身に向かってきた魚雷の内1発目を右手の爪ではじき
爆発させ、2発目は口にくわえ、かみ砕いて爆発させた。
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
魚雷爆発に伴う衝撃破を受けているはずだが……マーライオンは無傷だった。
マーライオンと俺の戦闘は膠着状態になった。
俺は奴の石化光線を警戒し、近づけない。
方や、奴は俺の張るアンチマジックシールドを警戒し、
近づけないでいる。
≪ハイドロプレッシャーボルテックス≫
満を持して、放ってみる。
口の装甲が、左右に開き、発射した。
が、
それをひらりと交わす奴。
水中の機動力では奴の方が上か……。
そんな時、
≪あのさ、セイア……あいつって何でも銜える癖あるんじゃない?≫
とソアラねぇーちゃんがポツリと言った。
(ああ、そうかも)
俺はそう思い、あることを思いついた。
右掌のアンチマジックシールドを解くと、同時に右腕を発射する。
≪ブーストスマッシャーパンチ!≫
高速回転しながら、奴に向かう俺の右腕を……
”ガッチーン”
って、真正面からかぶりつく奴。
(今だ!)
俺は放った右手の握り込んだ指を伸ばし、
≪4連装プラズマ砲!≫
プラズマ砲を奴の口の中で発射した。
”ボフッ”
って感じで、奴の体が一瞬沸れ上がったかと思ったら
、虹色のシャボン玉と変わり消えて行った。
◇◇◇◇◇
≪アイスクルショット≫
≪奥義!轟雷電光斬≫
続けて、2体のマンタを倒すゲキとシュイ。
残った1体のマンタは体を九の字に曲げ、轟雷号目掛け、とがった
尻尾から電撃を放つが……。
”ド~ン”
と大きな振動を感じるものの、轟雷号は無傷だった。
≪前方のマンタに向け、1番、2番魚雷発射!≫
≪1番、2番魚雷発射します≫
そう言いながら魚雷を発射した。
”ゴボッ”
”シュー”
”シュー”
\\\ドッ~カン///
\\\ドッ~カン///
魚雷を受けたマンタは、虹色のシャボン玉と変わり消えて行った。
≪敵はすべて倒したな……≫
と言葉を漏らすジェームズさん。
≪ようし、轟雷号浮上準備!≫
とジェームズさんが言った次の瞬間。
≪聖霊レーダーに感あり!≫
と、 レーダー&通信士席に座るマーカーさんが叫ぶ。
”ピッ"
≪名称 Saw Shark (のこぎりザメ) ≫
≪体長 20m≫
≪体重 250t≫
≪戦闘力 350,000≫
≪防御力 400,000≫
≪スピード 3,000≫
≪MP 50,000≫
≪特技≫ ・頭頂部の回転ノコの歯を飛ばす
(飛ばした歯はすぐさま再生)
・鼻からイワシバルカン
・口からアシッドボルテックス
×1
≪名称 ハンマーオルカ ≫
≪体長 20m≫
≪体重 300t≫
≪戦闘力 500,000≫
≪防御力 450,000≫
≪スピード 4,000≫
≪MP 55,000≫
≪特技 ・頭頂部鉄球を飛ばし攻撃.
(鉄球についている鎖の
長さは18.5m)
・口から超音波
・吸気口からサンマミサイル
×1
≪名称 ボールオクトパス ≫
≪体長 10m≫
≪体重 3t≫
≪戦闘力 1,000≫
≪防御力 2,000≫
≪スピード 1,000≫
≪MP 5,000≫
≪特技 ・口(炭吐き漏斗)から
ビーチボール大のウニ機雷
×6
≪名称 メタルロブスター ≫
≪体長 18m≫
≪体重 200t≫
≪戦闘力 40,000≫
≪防御力 500,000≫
≪スピード 1,000≫
≪MP 50,000≫
≪特技 ・表皮が固く、鉄の挟みで攻撃してくる
・口から圧縮酸素の泡攻撃
×1
それを見たジェームズさんは、
≪浮上中止!戦闘態勢に入れ≫
と慌てて叫ぶのだった。
次々と轟雷号に 戦海魔獣軍団が迫ります。




