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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 暗黒大魔王 VS ギガ・ブレイブ(完結編)
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232話 和解

遅くなりました。


殿下、閣下を陛下に統一



 只今、ソアラねぇーちゃんによる りゅーじーちゃんの大説教中。


”ガチャ”


 そこへ、ソンブル翁を先頭に、アロガン、そして、アロガンの肩に乗

る”ガンプラ”……もとい、インヴィクタの分体のオブリヴィオン3人

に続き、さくらばーちゃん、ゲキ、エドナさん、クレアさんにローゼ

が入ってきた。


「コントロールルームが荒れておったので、心配したぞ」


っと、扉を開けるなりソンブル翁が言う。


 俺達も振り返り、入り口のソンブル翁達を見て、俺が


「ああ……」


と言いかけた時、ソアラねぇーちゃんによる 大説教中のりゅーじーちゃん

も、”チラリ”と入り口のソンブル翁達を見た。


「じーちゃん!まだ終わってないよ~」


とソアラねーちゃんに怒られ、


「はい!」


と答えながら、ねーちゃんの説教を俯きながら聞くりゅーじーちゃん。


「あっ!、そこにおられるのは、エドモンド陛下にカカ陛下ではないですか」


「どうして、こちらにぃ~」


クレアさんにエドナさんが、ベットに座る、エドモンド王と、カカ皇帝を見て

驚き聞く。


その言葉に、


「おー、リードにエリスか久しいの~」


と右手を軽く上げ答える。


 その王の言葉に、臣下の礼を素早く取るエドナさん、クレアさん。


「よいよい、別にわしは王として、ここに来たわけではないんじゃから」


と照れながら言うエドモンド王に、


「では、何故ここにおられるのかの~」


と唐突に聞くソンブル翁を見て、


「はて?そう言う其方達は、どなたかな」


とエドモンド王は、カカ皇帝と顔を見合わせ聞いた。


「わしらは……」


エドモンド王の問いかけに、ソンブル翁が言いにくそうにしていたのを見た

さくらばーちゃんが、代わりに言う。


「オブリヴィオンのソンブルさんじゃよ」


「「何っ!!」」


さくらばーちゃんの言葉に、エドモンド王とカカ皇帝はみるみる顔色を変え、

丸腰のはずのエドモンド王は腰の刀に手を掛けるしぐさを取り、カカ皇帝に至って

は、今にも口から火を噴きそうになる。


「待ちなはれ~!待ちなはれって!」


と、そこに、ソアラねぇーちゃんに大説教中のりゅーじーちゃんが、急に飛び出

し、両手を広げエドモンド王は、カカ皇帝の前に立ちはだかる。


「どういうことだ、大鷲殿」


自分達の前に立ちはだかるりゅーじーちゃんに理由を問うエドモンド王に、


「味方じゃよ、あの3人は……」


と言う。


「「味方!?」」


エドモンド王と、カカ皇帝はりゅーじーちゃんの言葉に頭に?を浮かべ聞き返すと、


「セイア、説明して差し上げなさい」


と静かにさくらばーちゃんが言った。


(えっ、俺~!かよ)


と突然、さくらばーちゃん指名された俺は、驚き自分を指差し、思うのだった。





◇◇◇◇◇





「なるほど~」


「魔王ではない……」


頷くカカ皇帝と今一つ、俺の説明に合点がいかない様子のエドモンド王。


 そこへ、ニールさんがやってきた。


「皆さんなぜここに……っ」


部屋に入るなり、エドモンド王と、カカ皇帝が居るのに気づき驚くニールさん。


「えっ、なぜ陛下達がここにおられるのですか!?」


その言葉に、考え込んでいたエドモンド王が顔を上げ、笑顔で軽く右手を上げ、


「おーっ、ニール久しいの~息災だったか?」


の王の言葉に、少しためらいながら、


「あっ、はい……」


そう答えながらも、状況が飲み込めないので、あたりの顔いろを伺うニールさん。


「ちょうどよかった、ニールさんからも説明してもらいませんか?」


と俺の問いかけに、


「えっ、何をです……セイア殿?」


と不思議そうな顔で俺に尋ね返すニールさん


「いや……この3人……オブリヴィオン達が俺達の味方だということです」


と俺がニールさんに言うと、エドモンド王もニールさんを見て言う。


「本当なのかニール?……オブリヴィオンは、魔王アロガン率いる敵ではなか

ったのか」


「はい、アロガン殿は魔王ではございませんし、オブリヴィオンは味方です」


と、王の問いかけに、真剣な顔で答えるニールさん。


「信じられん!娘を1度ならず、2度も襲ったのだぞ!2度も!」


と右手で2を表しながら怒鳴るエドモンド王に、


「はい……にわかには信じられないでしょうが、むしろこの御方たちは、

我らの”創造主”だったのです」


ときっぱりと言うニールさんの言葉に


「なっ……」


絶句するエドモンド王と、目をむき出し驚くカカ皇帝だった。





◇◇◇◇◇





「すまなんだ」


と言いながら頭を下げるソンブル翁に続き、同じく頭を下げるアロガンに、

アロガンの肩から素早く床に飛び降り、同じく頭を下げるインヴィクタの

オブリヴィオン達に、


「恐縮です」


同じように頭を下げるカカ皇帝に、


「創造主様に頭をされられては……」


とばつ悪そうに言うエドモンド王に、


「これで、仲直りって、ことでいいですねエドモンド王もカカ皇帝もw」


とニコヤカニ言うミオンに、エドモンド王と、カカ皇帝もお互いに顔を

見合わせ頷くのだった。


それを見た、りゅーじーちゃんが言う。


「そろそろ、シノブ君達も戻ってくる頃じゃし……お昼にせんか」


その言葉を聞いて、真っ先に、


”グゥ~”とゲキのお腹が鳴った。


「本当、ゲキさんのお腹は正確ですねぇ~」


とエドナさんが笑いながらい言うと、一同爆笑するのだった。





◇◇◇◇◇





 皆で、食堂に移り、りゅーじーちゃんが”お好み焼き”を焼き、ゲキが

”焼きそば”を担当で、俺が”タコ焼き”担当で、みんなに振舞う。


「あ~wヤキソバンだぁ~w」


とゲキの焼いた”焼きそば”に飛びつくエドナさん。


 しかし、初めて見るこれらの食べ物におっかなびっくりのエドモンド王と、

カカ皇帝だが……。


「お父様、行きますよ……あーんw」


「こちらも行きますよwお父様」


ソフィーとシュイが食べるのを躊躇している2人に自分達の”お好み焼き”を

”こて”で切り分け口に運んだ。


 2人は愛する娘に口元まで持って来られては、食べないわけには行かず、目を

瞑って”ガブリ”とお好み焼きを食べた。


「むっ、むむ!」


「なんだ。この食べ物はw」


”お好み焼き”を食べたカカ皇帝とエドモンド王が唸る。


「おいしいでっしゃろ」


と2人の顔を覗き込み言うりゅーじーちゃんに、


「うっ、美味いw」


「美味いではないか!」


目を輝かせて言うカカ皇帝とエドモンド王。


その言葉に、満足げなほほえみを浮かべ頷くりゅーじーちゃんだった。





◇◇◇◇◇





 みんなが一通り、”お好み焼き””焼きそば””タコ焼き”を食べ終わったの

で、俺とゲキもお昼に有りつくことにした。


 食べ終わったメンバー達は、一旦自室に戻り、出発の準備をする。


 カカ皇帝とエドモンド王に対しては、ソフィーとシュイの部屋で休んでもらう

ことにし、オブリヴィオンのメンバーは、この地下5階の住居スペースに新たに

建てた、来賓用の建物で寛いでもらう……って言っても、俺達のアパートと同じ

造りの部屋なんだけどね。


「ほい、ソアラ出来たで」


”お好み焼き”を皿に盛り、ソアラねぇーちゃんにの前に置く、りゅーじーちゃん。


「あんがと」


ねぇーちゃんは、そうお礼を言うと、魔法で、皿ごと”お好み焼き”を自分サイズに

縮め、ついでに”こて”も縮めて、器用に切り分け食す。


”パクリ”と食べて、


「はふ、はふ……」


「うーん、やっぱじーちゃんの”お好み焼き”おひぃしいわw」


「そうじゃろw」


”カランコロン”


笑顔で会話する2人……っとその時だった、食堂の扉が開いて、


「う~んいい匂いだねぇ~」


と言いながらシノブが入ってきた。


「おお、シノブ君w今着いたんか?」


「Yes、Mr.オオワシ……じゃなくリュー」


「Happy New Yearあけましておめでとう~」


シノブの言葉に


「あっ、はい、あけましておめでとうさん」


「おっ、おめでとう」


「おめでとう」


りゅーじーちゃんに続き、俺とゲキもおめでとうを言う。


 ソアラねぇーちゃんは、未だ”お好み焼き”に集中しているため返事はなしだ。


「僕達もいいかな?」


「ええでぇ~、ここらに座り~」


 その言葉に、シノブは食堂の扉の方に振り返り、


「Please come in(どうぞ中に入って)」


”カランコロン”


 シノブの言葉に、ジェームズさんを先頭に、ヴァンスさん、ディノッゾさん

マクギーさんのαチームに続き、時田さんパーマーそして、最後に見慣れない

白人女性が入ってきた。


 全員、軍服姿。


「どちらさん?」


とりゅーじーちゃんの問いかけに、


「OH、これは失礼Mr.リュー」


そうシノブが言うと、その白人女性が1歩前に出た。


 20代後半で身長162Cmの少し小柄でかわいらしい感じ。


「こちらは、Missケイトリン・アレキサンダー……今回Mr.ディノ

ッゾとペアーを組んでもらうことになった人だよ」


そうシノブの紹介を受けたケイトリンさんは一旦、きりりと敬礼をした後、


「ケイトリン・アレキサンダーですよろしくお願いいたします」


と言う。


「はい、よろしゅう……そやけど、ケイトリンって言いにくいのぉ~」


と、いきなり初対面で失礼なことを言うじーちゃんに、俺が慌てて


「じーちゃん!」


と顔をしかめながら強めに言うと、ケイトリンさんはにっこり笑って、


「いいえ、いいんですよセイアさん……ケイトと呼んでください」


と改めて、笑顔でじーちゃんに言うのであった。





◇◇◇◇◇





 シノブ達もお昼を食べ終わり、全員で手分けして、轟雷号とオブリヴ

ィオンの船”ギラン”に荷物を搬入する。


 オブリヴィオンの船って言っても大きな円盤型。


 直径250m


 その前半分に2本の溝がありその溝が少し円盤からはみ出てる感じかな。


 この溝が、所謂、飛行甲板になっていて、カタパルトによる”巨神器”

や戦闘機を発艦、着艦させるらしい。


 因みに、轟雷号への荷物の搬入は後下部の格納庫ハッチから搬入するが、

”ギラン”の場合は、円盤の真下に荷物を置けば自動的にけん引ビームで

搬入作業が行われる。


(便利だね)


エドモンド王と、カカ皇帝もどうしても仲間に加わりたくて、王や皇帝と

言う高い身分にもかかわらず、みんなと同じように荷物の搬入作業を手伝

う。


 その姿に、初めは参加を拒んでいたソアラねぇーちゃんも根負けしたって

感じで2人に参加を条件付きで許すことにしたようだ。


 その条件ってのが……。


① 指揮権は、シノブの父ジェームズさんにあるで、その指揮に従うこと。


② 今度の作戦中は、エドモンド王と、カカ皇帝2人は絶対に喧嘩しないこと。


③ 決して無茶はしないこと。


その言葉を聞いたエドモンド王と、カカ皇帝は大喜びだったが……。


 その傍ら、浮かない顔のソフィーとシュイ。


 「どうしたんだい?」


って聞いたら、2人とも声をそろえて言う。


「「三番目の条件が一番守れないと思います」」


(えっ何、2人とも王や皇帝にもかかわらず、けっこう無茶するタイプなの!?)


ソフィーとシュイ言葉にそう心で驚く俺だった。



次には戦闘できるかな

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