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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 えっ!こっちでもヒーロー!?(学園編)
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183話 アイーシャさんの実家で朝食を



「バニーフラッシュ!」


「イキュウプ!」


「アラギ!」


換着かんちゃく


「イズミニェーニイェ」


「ジョー・チャックゥ~w」


「ピエンフア !」


「ソルシエール」


「フェアエンデルング」


ミオンを筆頭に、クレアさん、エドナさん、ゲキ、アイーシャさん、シノブ、シュ

イ、ソフィー、ローゼがそれぞれ左の二の腕に付けたブレスレットに触れながら叫

び、変身……と言うか、戦闘服へとチェンジする。


 ニールさんは元々ローブ姿だし、俺と櫻ばーちゃんは普段着のまま……。

って言っても、俺はいつもワッペンシャツで、ばーちゃんに至っては普段

使いの着物に草履履き。


 俺はむやみに変身すると、オブリヴィオン(魔王軍)に探知されるから仕方ない

んだけど……。


 戦闘服に着替えるより、この方が動きやすいと、ばーちゃんは言うが……。


(草履ではね……動きにくいと俺は思うんだけどね)


 そうそう、今回ソフィーが着ているローブは、魔力漏れを防ぐため裏地が黒いん

だが……。


 それ以外は前のローブと全く同じもののようだ。


 皆が戦闘服にチェンジした所で、次々と地下三階の”異世界転移魔法円”のある部

屋奥にある壁に掲げた大きな鏡をくぐる。


”ポヨ~ン”


って、実際鏡を抜けてもそんな音はしないんだが……。


俺のイメージだ。(笑)


 俺達が鏡を抜け出た先には……。


「「「おはようございます」」」」


と声を掛けてくれたのは、アイーシャさんのお父さんのヤーコフさん、お母さん

のエカテリーナさんに弟のイワンさんだった。


「おっはよう~ヤーコフさん、エカテリーナさんにイワン君」


真っ先に声を掛けてくれた3人に挨拶するミオン。


「ただいまーにゃ」


「Good morning♪」


続いてアイーシャさんにシノブが挨拶し、


「「「「「おはようございます」」」」」


続いてソフィー、俺、ゲキ、クレアさん、エドナさんが挨拶した。


「お初にお目にかかります、カカ帝国 第2姫のカカ・シュイと申します」


と挨拶するシュイに目を丸くして


「あっ、これはこれはカカ帝国のお姫様までお出ましですか!」


と恐縮しまくるヤーコフさんにニールさんがニッコリ笑って


「カカ帝国の姫ですが、今は勇者殿のお仲間、そんなにかしこまることはないで

すよ」


「しかし……」


と言うヤーコフさんの背中をニールさんは”ポンポン”と軽く叩き、


「そう言う態度は、勇者殿は一番嫌うのですよ」


言うと、そのニールさんの言葉に俺も黙って頷くと。


「そっ、そうですか……」


と戸惑うヤーコフさんにアイーシャさんもミッコリ笑て


「そうですにゃ」


と言うと、


「あっ、はいわかりました」


とぎこちなく返事をするヤーコフさん。


 そこにひょこひょこって来た、さくらばーちゃんがペコってお辞儀をしていった。


「初めまして、下峠激の祖母の櫻と申します」


「……」


その挨拶に固まるヤーコフさん。


「ほら、この人のおばあさんですにゃ」


とゲキをヤーコフさんの前に引っ張って来て言うアイーシャさん。


「あっ、勇者様のお仲間の……おばあ様……」


と言葉がそれ以上出てこないヤーコフさんに、横に居たエカテリーナさんが言う。


「あっ、いつも娘のアイーシャがゲキさんにはお世話になっております」


(いや~どちらかと言うとそれはシノブだと思うが……)


「私はエカテリーナ、これは夫のヤーコフで、あちらが息子のイワンです」


と自分の夫と息子を紹介する。


「あらまぁ、ご丁寧なご挨拶いたみいります」


とお互い頭を下げあうさくらばーちゃんとエカテリーナさん。


 その時、”ぐぅ~”とゲキのお腹が鳴った。


「あらら、失礼しました早速朝食の用意を」


ゲキのお腹の音を聞いて慌てて言うエカテリーナさんだった。





◇◇◇◇◇





早速、エカテリーナさんの案内で工房の外に出ると、そこには大きな一枚板のテ

ーブルが置いてあり、そこには丸太で加工した椅子が左右に7個づつ置いてあっ

た。


「私の家では狭いので……」


と申し訳なさそうに言うヤーコフさんに、ニールさんが笑顔で


「いえいえ、急にご無理を言ったのはこちらの方ですから、お気になさらないで下

さい」


と言うと、


「あっ、はい、そう言っていただけると助かります」


と頭をかきながらで言うヤーコフさんだった。





◇◇◇◇◇





 テーブルの右側に、ミオン、シュイ、俺、ソフィー、シノブ、アイーシャさんそ

れにローゼが座り、左側には、クレアさん、ゲキ、エドナさん、さくらばーちゃんにニ

ールさん……。


(あと2つ席が……)


って思っていたら、


「皆さん、お坊ちゃん遅くなりました」


とやって来たのは時田さんにそのお付きのワールドディフェンサー社の人。


「Oh、時田、ごくろう~」


シノブが席を立って言う。


「さぁさ、こちらへ」


とニールさんに即され、ニールさんやシノブそれに俺達に向かって一礼して残りの

席に着く2人だった。





◇◇◇◇◇





 ヤーコフさん、エカテリーナさんに弟のイワンさんが手際よく、テーブルに座る

俺達の前に朝食を置いて行ってくれた。


 朝食のメニューは、”カーシャ”。


 正確にはソバのカーシャ。


 この世界に蕎麦があるのが驚きではあるが、蕎麦を水と牛乳で煮て作る言わば、

”お粥”である。


「「「「「「「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」」」」」」」


皆で手を合わせ頂く。


 もちもちと言うか歯ごたえがあると言うか、なんだか口の中で”もごもご”する

食感。


 しかも……甘い。


(まずくはないが……)


 まぁ、腹持ちはよさそうだ。


 唯、若干2名……いや3名は少し物足りなさそう。


 それを見たアイーシャさんは、お母さんのエカテリーナさんに耳打ちをする。


で、


 アイーシャさんに耳打されたエカテリーナさんが、その3人の前にピロシキを2

つづつお皿に載せて置いて行った。


 それを見て満面の笑みでかぶりつくシノブにゲキ……にさくらばーちゃん。


(ホントよく食べるねぇ~)





◇◇◇◇◇





「「「「「「「「「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」」」」」」」」


皆で手を合わせアイーシャさんの一家に感謝する俺達。


 それを見て、唖然とするヤーコフさん、エカテリーナさんに弟のイワンさん。


(だろうね……こっちにそんな習慣ないよねぇ)


「では、わたくし達はこれで」


と俺達に行って席を立つ時田さんとそのお付きの部下の人に


「「「「「「「「「「お疲れさまでした」」」」」」」」」」


「ご苦労時田」


「ご苦労様ですにゃ」


俺、ソフィー、シュイ、ニールさん、ミオン、ゲキ、クレアさん、エドナさんに

さくらばーちゃんとシノブにアイーシャさん。


「お坊ちゃま、皆様ご武運を!」


そう言って再び頭を下げ、工房の中へ時田さん達は入って行った。


 どこでもミラーで基地に帰る為に。


 実は時間短縮のため、俺達が”焼肉パーティー”中に、時田さんは部下と2人で

、アルバトロス(SA-16A)で、ここアイーシャさんの実家のあるデンスアー

ラ共和国迄一晩かけて飛んできていたのだった。


 朝7時にンスアーラ共和国にあるガーヴァニの港町到着し、マジックボックス大

から燃料の入ったドラム缶を出し、給油をしてから、アイーシャさんの実家の工房

”プロトニーク”まで、やって来て、俺達と合流し一緒に朝食を取ったって訳さ。


 なので、徹夜明けの時田さんには、このまま基地に帰ってもらい休んでもらうと

言う訳なんだ。


(時田さん本当にご苦労様でした)





◇◇◇◇◇





 朝食のお礼を言ってお別れをし、俺達はアルバトロス(SA-16A)が停泊し

ているガーヴァニの港町を目指し歩いた。





◇◇◇◇◇






「TAKE-OFF」


全員が乗り込み、席に着きシートベルトを締めたのを確認したシノブが言うと。


”ブルブルブル~”


”ブーン”


 2基のエンジンがうなりを上げてプロペラが回りだす。


やがて、ゆっくりと湖面を飛行艇が進みだす。


 水をかき分け、グングンとスピードを上げ、急にふわりと浮くような感覚で飛行

艇は空に舞い上がった。


 飛行艇(アルバトロスSA-16A)は、デンスアーラ共和国の上空から一路、

東へ進路を取り、カカ帝国へと向う。


 今回操縦席にシノブ、その横の副操縦席にはローゼが座る。


 この飛行艇の操縦に興味があると言うので、シノブがローゼを横に座らせたのだ

が……。


 いつもと違い、質問攻めはせず、只々、シノブの操縦をじっと眺めるローゼだっ

た。


(今回は大人しいね)


 飛行艇が安定飛行に入っると、シノブから”ベルトを外してもいいよ”と言われ

、俺達はシートベルトを外す……や否やミオンが叫ぶ。


「バニーフラッシュ!」


眩い光と共に変身し、現れた姿は……。


「アテンションプリーズ~」


 またまた、キャビンアテンダントに変身したミオンが、マジックボックスから飲

み物を出し、それをお盆に載せて、皆に配りだした。


(……いい加減!それ、飽きたんだけど)






時間短縮でどこでもミラー使てみました……ってあんまり時間短縮に

なってませんけど。

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