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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 えっ!こっちでもヒーロー!?(学園編)
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180話 恐るべし!撃心流


さくらばーちゃんのちらし寿司や、お弁当屋さんで買ってきたオードブル(ヒレカツ

、ウズラ串フライ、ポテトサラダ、から揚げ、フランクフルト等)を食べてお腹が

いっぱいになった所で、とうさんが考えた企画を実行する。


 エドナさん、ローゼが居ない間に、隠した小さな宝箱をそれぞれ3つづつ隠して

あるので、それを2人には探してもらう。


 この宝箱には、それぞれの皆からのプレゼントを隠した地図を3等分に分け、入

れてある。


 その地図に書かれてある場所に行き、俺達のプレゼントを探してもらうと言う所

謂、宝探しゲームをしてもらうわけ。


 因みに、地図が3等分に分けて入れてある宝箱は、アイーシャさんの手作りで、

それぞれ、エドナさんは、緑の箱で、ローゼはピンクの箱を作成してある。


 まずは、2人には、宝箱を探してもらうため、その隠し場所のヒンントの紙を

渡す。


 このヒントの紙は、翻訳眼鏡がなくてもわかるよう、ソフィーとシュイに向こ

うの言葉で書いてもらってあるんだが……。


 そして皆で、ゲキの家の庭に出て、


「じゃ、2人共用意はいい?」


「はいはぁ~い」


「うん」


ミオンの言葉にエドナさんとローゼは元気よく答え。


「じゃ~スタート」


エドナさんとローゼは、ミオンの合図を聞き、笑顔で探しに行った。





◇◇◇◇◇





 しばらくして、庭の櫻の木付近で、


「あぁ~、ありました~」


エドナさんの嬉しそうな声がした。


(まずは、エドナさん1つ目ゲットしたか)


 その声を聞きローゼが焦りだした。


 ゲキと一緒に住んでいるエドナさんとは違い、ローゼはこの家が初めてなので、

多少のヒントは俺から出してあげる事にしている。


「ローゼ、何が解らないんだ」


俺の前を行ったり来たり走り回るローゼを呼び止めた。


「うん……この」


と言いながら俺にヒントの書かれた紙を見せようとするローゼ。


(いや、俺、読めないって)


「読んでくれローゼ」


俺の言葉に、”ああそうだね”って感じで紙を取り、読み上げるローゼ。


「石で作った夜道を明るく照らすもの」


(ああ、それね)


 さて、”石灯籠”をどう説明したらいいかな。


 俺はゲキに頼んで、ペンとメモ用紙を持って来てもらい、ローゼの前でサラサラ

~っと絵を描いて見せた。


 そして、ローゼにそれを手渡し、


「こういうの探してみ~」


俺からメモ用紙を受け取ると、その絵を見て思い当たる物があったのか、一目散に

走って行った。


(灯篭の明かりを入れる所に隠してあるんだが……わかるかなローゼ?)


「あった~w」


 しばらくして、ローゼの明るい声が聞こえて来た。





◇◇◇◇◇





「あぁ~、ありました~w」


ゲキの家の母屋の縁の下から、嬉しそうに出て来たエドナさん。


(エドナさん2つ目ゲットだな)


その声に続いて、庭の一本松からローゼの声が聞こえて来た。


「2つ目、あった~w」


(よしよし2人共、順調だよな)


と俺が思った時、


「3つ目もあった~w」


とローゼの声が庭の枯山水の方から聞こえて来た。


(あれ、ローゼが先にクリアしちゃったよ)


 ローゼが地図を3枚合わせて、プレゼントのありかを見つけたようだ。


地図に書いてある蔵へと走る。


 それを見て、ゲキから蔵の鍵を預かったクレアさんもローゼを追いかけるように

走って行った。


 別にこれは勝ち負けを決めるゲームでもないので、今だ最後の1つを見つけられ

ないエドナさんに声を掛ける。


「エドナさん、何が解らないの?」


「あっ、はい……」


俺の元にやって来たエドナさんが、最後の箱のヒントを読む。


「えぇ~と、服を脱いで裸になったり、裸から服を着る所……」


(ああ、なるほど……でもこれってすぐに思いつかないかな?)


俺がそう思っていると、


「でぇ~お風呂の浴槽を見たんですけど……無くて」


(おっ、おしい~)


「で、自分の寝室も探したんですけどぉ~」


「ん?寝室……」


「えッ、あ~部屋で寝る時はいつも裸になるから」


「えっ!」


驚く俺に、エドナさんが不思議そうに聞く。


「裸で寝るのがそんなに驚きですぅ~の」


(確かに、寒い地方でそう言う習慣があるとは聞いたことあるが……)


「いや、俺はパジャマ着て寝る派だから……」


「あ~そうなんですか」


と言いながら何かを思い出したように言った。


「そう言えばぁ~、この前寝坊した時、お超しに来てくれたゲキさんも驚いていま

した」


「えっ、ゲキが!」


「はいw」


驚く俺に、普通に返事をするエドナさん。


 思わず俺はゲキをチラっと見ると……。


 目を逸らしやがった。


(お前、エドナさんの裸……見たんだな)





◇◇◇◇◇





 エドナさんも無事、脱衣所にある宝箱を見つけ、地図を完成させ、プレゼントの

置いてある『撃心流の武器の展示室』(ゲキの家の離れにある)に向かう。


 鍵を持ったゲキもエドナさんを追いかけ向かった。



 今俺達は母屋に居る。


 さくらばーちゃんは、2人のケーキを人数分に分け、人数分の”番茶”を入れてくれ

て、皆のプレゼントを手にした2人とその付き添いのクレアさんとゲキを待って

いるところ。


そこへ、


「皆さんありがとうございますぅ~」


「ありがと、皆」


と手ぶらのエドナさんに、皆のプレゼントを半分こして持ったローゼとクレアさん……。


に遅れて、エドナさんのプレゼントを抱えながら帰ってくるゲキ。


 全員が席に着き、エドナさんとローゼの誕生日ケーキをいただく……?


って、


(ん?ケーキにおはぎ……)


 各人に切り分けられたケーキが乗った皿の上には、ケーキと”おはぎ”が載っ

ていた。


(ん、まぁ、ばーちゃんのおはぎは、美味しいけどね)


【因みに2人へのプレゼントは以下の通り】


≪エドナさんへのプレゼント≫


・ミオン    →『ハート型エプロン』


 ピンク色の可愛いエプロン。


 何故か、これを着てお菓子を作ってる横で、ゲキがデレデレする絵が頭に浮かぶ

俺。


セイア →『スニーカー』


 これは、クレアさんに贈った理由と同じで、こっちの世界で革のブーツを履いて

いたんでね。


・シノブ    →『シャルルのバック』


 こいつホントこれの一点張りだよな。


・アイーシャさん →『木彫りのエドナさん人形』


 これも、まぁそうなんだけどね。


・ニールさん →『眠りの鈴』


 これ、この鈴の音を聞いた者は約10分くらい眠ってしまうらしい。


 範囲は半径100mだそうだが、これをエドナさんに贈る意味をこの時は不思議

に思っていたが、これが後々役に立つ。


・クレアさんさん →『弓用胸当て』


 まぁ、エドナさんの武器が弓を使うのでとしか言えないね。


・シュイ →『言霊のお札』


 こらは、一種のICレコーダーのように言葉を吹き込めるらしい。


 シュイは子供の時、アリバイ工作で使っていたらしいが……。


 何のアリバイ何だろうね。


・ローゼ →『ローゼ手作りミスリル製のマグカップ』


 これもいつもの定番だけど、使い勝手は良い。


・ソフィー →『迷彩のマント』


 これは、俺がニールさんからもらった”透明マント”の廉価版。


 所謂、光学迷彩の効果があるらしく、周りの景色に溶け込めるが……。


 唯、動くと像がぶれてしまうらしい。


 これをソフィーは子供の時、かくれんぼに使ってたってことだ。


(流石お姫様だねw)


・ゲキ      →『Jショック(完全防水の腕時計)』


 これ、クレアさんの時と同じ……って、実はゲキも持っていて3人お揃いって事

みたい。


【ローゼへのプレゼント】


・ミオン    →『作業用つなぎ』


 まぁ、バイクの修理などに使う”作業用つなぎ”


 色は山吹色で、結構可愛いと思う。


(このあたり、ミオンのセンスは良いと思うわ)


セイア →『スニーカー』


 エドナさん、クレアさんに同様、こっちの世界ではこの方が実用的だろうと……

俺は思う。


・シノブ    →『シャルルのバック』


 またまたワンパターンのシノブ。


 シノブには、悪いが、もらったローゼは一瞬固まっていたようだ。


・アイーシャさん →『木彫りのローゼ人形』


 こちらも定番。


・ニールさん →『壁登りのブーツ』


 これは、アニメ”キューティーバニー”も使っていた”反重力ブーツ”と同じよ

うに、壁や天井を普通に歩けるらしい。


・クレアさんさん →『皮のグローブ』


 これも、トマホークを扱うのにフィットするように作られた以外は、特別なも

のではない。


・エドナさん    →『お誕生日ケーキ』


 これは説明のしようがない(笑)。


・シュイ →『身代わりのお札』


 これは、”身代わりの指輪”と同じで木で出来たお札で、お札についている紐の部

分を首にかけ身につけておくものらしい。


・ソフィー →『閃光の指輪』


 本来イーシャイナ王家では、不意に敵に襲われた時に目くらましとして使ってい

るそうだが、近接攻撃のローゼには向いているアイテムになるかもしれない。


・ゲキ      →『鍛冶用の金鎚』


 これは、鍛冶をする時に使う金鎚としか言えないね。


・甚平おじさん  →『バイク整備用道具一式』


 日頃、熱心にバイクの修理を手伝うローゼに甚平おじさんからのプレゼント。


 ローゼはこれを一番喜んでいたようだ。





◇◇◇◇◇





 ケーキとおはぎをいただき、皆でばーちゃんの入れた番茶を飲んでいると、

突然、お茶をすすっていたばーちゃんが立ち上がり言った。


「おや、お客のようじゃ」


(へっ?なんでわかるの)


 ゲキの家には、呼び鈴やインターホンと言った、たぐいのものはない。


 しかも、ここの母屋から玄関はかなり離れていると言うのに……。


(恐るべし、「撃心流」)





今回のエドナさんとローゼの誕生会の企画は所謂、宝探しゲーム。

豆ごはんも誕生会ではしませんが、BBQでこの企画をしたことがあります。

これを夜にして、男女カップルを組んでやりますと……。


花が咲くことも……。


あったかなw


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